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99/11/17公開

旅の雑談その25


パーフェクト
・ワールド

まつわ

妊娠8カ月の決断

窓からのびる手

ゲロゲロ下〜戸

どんぶり勘定の
ホテル経営




パーフェクト・ワールド

 ケビン・コスナーの「パーフェクト・ワールド」という映画を見ました。その中でブッチ(ケビン・コスナー)が子供にタイムマシーンについて話すシーンがありました。
 車を運転しながら、「車はタイムマシーンみたいなものだ。前が未来で、後ろが過去。早く未来に行きたかったら、こうやってアクセルをふかせば未来に早く行けるし、ブレーキを踏めば現在。そしてギアをバックに入れれば過去へ。車は現在のタイムマシーンさ。」とブッチは話しました。
 確かに車という乗り物は、昔の人から見ればタイムマシーンのようなものかも知れません。そして飛行機はタイムマシーンと「どこでもドア」を組み合わせて少しだけ不便にしたようなものですね。
 例えば船しかなかった時代にロンドンに行くのに1年かかったとしましょう。現代は飛行機で1日です。昔はロンドンは1年先の未来にしかなかったのが今では1日先にあります。つまり、飛行機は一年間未来に進めるタイムマシンのようなものです。

 さて「パーフェクト・ワールド」って、世界のどこかにあるのでしょうか?あるいは未来のどこかにあるのでしょうか?
 情報のあふれる現代ではそんな人はいないと思いますが、「旅=冒険」だった昔には、未知の世界へ本気で「パーフェクト・ワールド」を探し求めた旅人がいたかも知れませんね。パーフェクトは無理でもよりベターな世界を求めて・・・。

パーフェクト・ワールド/まつわ/妊娠8カ月の決断
窓からのびる手/ゲロゲロ下〜戸/どんぶり勘定のホテル経営


まつわ

 古いですが「私まつわ、いつまでもまつわ」のフレーズの"あみん"のヒット曲がありましたが、今も全国あちらこちらで、男女の待ち合わせの悲喜交々のやり取りが行われているのでしょうね。私の場合、待たす女性も待たされる女性もいませんでしたが。
 さて、待ち合わせに遅れた理由に「電車が遅れて・・・。」という見え透いた嘘をつくことがありますよね。「お前一時間も遅れといて何が電車が遅れてや、ホンマは寝坊してたんやろ!!」と怒られることがありますが、これが外国だとあながち嘘とは言い切れません。日本と違って列車は遅れるものだから。

 例えば、インドで長距離列車に途中駅から乗ろうと思えば、到着が遅れることを前提に駅に行った方がいいかも知れません。一時間遅れ二時間遅れなら良い方、5時間6時間遅れも当たり前という感じです。笑い話に「珍しく定刻に到着したと思ったら前の日の列車だった」というのも実際にもありそうな話です。せっかく寝台を予約したのに、寝台を使うことなく駅で朝を迎えてしまったこともありました。日本のように分刻みのダイヤはインドでは考えられません。そして、時間通りに進まないと気がすまない人にはインドの列車の旅は厳しいでしょう。
 少しイライラしながら「あとどれくらいで来るのか?」と聞いた時、「そのうち来るよ」というインド人の「そのうち」は私の「そのうち」とは長さが全く違うことに彼の表情から感じました。「君はどこまで行きたいんだ?その列車なら必ず来るから心配しなさんナ」彼はそう言って笑いました。

 たまに定刻通り(一時間遅れまでならほぼ定刻です)到着しようものなら、こんな幸せな事はありません。当たり前の事が当たり前にならないといけない日本と、当たり前の事にすごく喜びを感じられるインド(程度の差はあれ、世界中ほとんどの国)とどちらが幸せなのでしょう。
 私達は懸命に背伸びをして幸せを掴もうとしていますが、背伸びをしなくてもそこここに幸せはころがっているんじゃないか、そんな気はしませんか。

パーフェクト・ワールド/まつわ/妊娠8カ月の決断
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妊娠8カ月の決断

 国際線の飛行機には妊娠8カ月以降の妊婦は乗れないという話を聞きました。どうしても乗りたいのなら医者が搭乗していなければならないそうです。(この件について詳しい方、この話の真偽を教えて下さい。)

 さて、ネパール人男性と結婚した外国人女性の話(又聞きです)です。彼女はネパール滞在中に妊娠が分かり、急遽その男性と結婚することになりました。ただネパール人との国際結婚には様々な手続きが必要で、書類を揃えるのに何カ月もの時間(月日)を費やすことになります(
国際結婚についてを参照下さい)。
 彼女は結婚の手続きや男性の日本のビザの取得に手間取り、男性を連れて日本に帰国できるようになったのが、妊娠8カ月を過ぎた頃でした。やっと帰国できると喜んだのも束の間、妊娠8カ月以降の妊婦は飛行機に乗れないという現実でした。呆然とする彼女に残された道は「ネパールで出産する」ことだけでした。
 でも覚悟が決まると女性は強いですね。彼女はネパール・ポカラのガンダキ・ホスピタルで出産することに決めました。ガンダキ・ホスピタルはポカラでは大きな病院で、100メートルほど離れて遠くから見ればなかなか立派そうな病院です。以前、私もインドへ行く前に肝炎や狂犬病の予防接種をしに行ったことがあります。ただ、病院内の様子を見て、「これはちょっと・・・」とやめましたが。

 さて、日本の産婦人科の妊婦の扱いはいたせりつくせりですが、ネパールでは少し事情が違うようです。よく「出産は病気じゃない」といわれますが、ネパールでは難産ではない普通分娩の扱いはとても雑なようで、出産の際に病気になってしまうのではと心配になってくるようです。逆に丁寧な扱いをしてくれるのは帝王切開の時で、「ネパールで出産するなら帝王切開だ」というのが外国人出産経験者の通説?のようです。

 さて初産をポカラで成し遂げた彼女は、あまり情報がないのが逆に幸いしたのか、どこの国の病院も「こんなもの」という感じで無事出産したそうです(知らないものの強みです)。そして母子共に元気に暮らしているそうです。国際結婚の場合、妊娠8カ月がどちらの国で出産するかを決めるタイムリミットです。

パーフェクト・ワールド/まつわ/妊娠8カ月の決断
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窓からのびる手

 暑い国の安宿を利用していると、部屋を閉め切って寝ていると暑苦しくてかないません。そこで窓を開け放って網戸だけで寝ることがよくあります。
 この場合、もしその部屋が1階だとすれば注意しなければならないことがあります。たとえその窓が外からの侵入防止の為に鉄格子のような構造になっていても安心できません。もし、安心して貴重品類をベットの上など外から見える位置に置いて寝ているとすると、そして豆球など外から部屋の中が見えるような状態で寝ているとすると・・・。
 その貴重品は泥棒からすると格好の獲物に見えることでしよう。網戸を破ることは簡単ですし、鉄格子で部屋の中に入れなくても、長い棒でもあれば棒に引っかけて盗むことはいたって簡単です。

 「カギを掛けているから安心」という心の隙を泥棒は狙っています。 盗まれた物が戻ってくる可能性は限りなくゼロに近いですし、盗難は予防するしか手はありません。そのためには泥棒の手口を知っておくことが大事です。だいたい手口のパターンは決まっていて、後は一ひねり二ひねりしているだけですから。

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ゲロゲロ下〜戸

 私は酒の場の雰囲気は好きですが、酒を飲まなければならない場は辛いものがあります。なぜなら私は酒が飲めません。
 20代の頃、飲み会で飲まされて気分が悪くなりトイレに駆け込んだことがよくありました。だから、酒に強い人間が羨ましく思ったこともありました。日本人の40%だかはアルコールを受け付けない体質とかで、同じように酒が飲めなくて辛い思いをしたことのある人はたくさんいることでしょう。

 もし自分が酒に強かったら、少しは人生変わっていたことと思います。例えば女性を口説くのにアルコールを利用するという手は、私には使えませんでした。女性の方が酔った振りをしてモーションをかけているのに、こっちが完全に酔っぱらってしまっていて、絶好のチャンスを棒に振ってしまった、ということも数え切れないほどありました(あったらよかったナ)。赤ら顔で女性を口説くというのもさまになりませんし、酔いと女性を同時に相手できるほど器用ではありませんでした。酒が飲めないがために枯れた青春を送っていた私が、もし酒に強かったらもう少し女性に縁があったかも知れまず、もう少し潤いのある青春を送れていたかも知れません。

 いきなり寂しい青春時代のグチになってしまいましたが、旅のスタイルも酒が飲めるか飲めないかで随分変わっていたことでしよう。
 バンコクのフォアランポン駅(中央駅)の駅前広場には毎晩屋台が出て賑わっていました。ある日本人青年が毎晩屋台で数時間の夕食をとっていました。手伝いに来ていた屋台の娘さんが目当ての一つだったのでしょうが、酒に強い彼は何時間も粘っていました。私は少しの酒で充分なのでお腹が満たされればさっさと引き上げていったのですが、彼は一人残って屋台の娘さん(普通はおばさんなのですが)と楽しい時間を過ごしていたようです。
 そのかいあって彼のタイ語の会話は見る見るうちに上達していきました(少なくとも私にはそう見えました)。語学の上達のコツは現地で彼女(彼氏)を作ることと言いますが、その上酒が飲めればさらにいいかも知れませんね。
 私の旅も酒が飲めれば、もっと色気のある旅ができたのにと、全く色気のなかった旅の言い訳に酒を使っています。

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どんぶり勘定のホテル経営

 ネパールのポカラ・ダムサイドのゲストハウスの多くは賃貸で経営しているようです。でも月々の家賃を払ってのゲストハウス経営は厳しいようです。
 あるゲストハウスの家賃は20,000Rs/月=約40,000円です。部屋が8部屋あり、経費その他(オフシーズンのことなど)を一切考慮に入れないで考えます。

 20,000Rsの売上を毎月稼ごうと思えば、一泊150Rsとすると月に130人、1日平均4〜5人の宿泊が必要です。仮に毎日満室とすると150Rs×8室×30日=36,000Rsとなりますが、空室の方が多いのが現実です。経費は家賃の他に電気代・水道代(光熱費は物価に比べて高い)そして従業員の給料(普通は食事付きで、食費も必要)などです。給料に一人2,000Rs、3人雇うとすると6,000Rs。そして光熱費を5,000Rsとすると、固定経費だけで31,000Rsほどかかる計算になります。
 収入は宿泊費以外に食事代や諸手数料(ガイドやチケット手配など)ありますが、厳しい経営になるのは 素人目に見ても明らかです。

 ですから、ゲストハウス経営を始めたが、行き詰まってゲストハウスを手放すというケースは珍しくありません。それでもゲストハウス経営をしたい人はたくさんいるようで安易にゲストハウスを始めるようです。ガイドブックの情報が役に立たないのは、このように一年も経てば(早ければ数カ月で)オーナーもスタッフも経営方針も変わってしまっていることが多いのが一つの理由です。

 ホテルに限らずレストランも同じ様なもので、一部の経営のうまくいっている所以外はオーナーや従業員がころころ変わっていることが多いので、それ以前の情報は役に立ちません。ガイドブックの古い情報より口コミの新しい情報の方が役に立つことが多いのは当然かも知れません。

パーフェクト・ワールド/まつわ/妊娠8カ月の決断
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