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2000/1/25公開

旅の雑談その26


子供を海外旅行に
連れて行くな!!

兄貴の国際貢献
・親父の国際貢献

そして私の国際貢献

ある入院患者の死

家族放浪

バーチャルトラベル



子供を海外旅行に連れて行くな!!
 以前、旅行関係の掲示板に以上の様なタイトルの書き込みを見ました。
 内容は旅行中、飛行機や劇場など公共の場ではしゃいだり泣いたりする子供は他の人に非常に迷惑だから、子供が物心がついて、親の躾がしっかり出来てからでないと、そういった公共の場へ連れて行くべきではないという意見でした。飛行機や劇場など公共の場は子供の躾の場所ではなく、親がしっかりと子供を躾してから連れて行くべき場所だということでした。マナーを守れない人、つまり子供を海外旅行へ連れていくのはいかがなものか、ということです。
 確かに子供の泣き声やわがままな振る舞いは他の客には迷惑なものでしょう。「子供だから仕方がない、少々うるさいのは勘弁してね。」と無責任に放ったらかす親もいることでしょう。
 子連れの海外旅行をした私には少々耳の痛い内容でしたが、他の人のご意見はいかがでしょう。

子供を海外旅行に連れて行くな!!/兄貴の国際貢献・親父の国際貢献/そして私の国際貢献
ある入院患者の死/家族放浪/バーチャルトラベル


兄貴の国際貢献・親父の国際貢献
 私のすぐ上の兄がニカラグアへ海外青年協力隊に派遣され赴任しているという話は以前書きました。その兄も2年の任期を終え無事帰国しました。
 さてそんな兄が父親に協力隊でニカラグアに行くと話したときのやり取りです。

 兄から話を聞かされた父親は当然のごとく反対しました。「お前はもう何歳になったと思っているんだ」「いつまでも遊んでないで落ち着きなさい」と親として当然の意見を言いました。
 でも兄は私以上に事後承諾の得意な人間で、当然父親に話す段階では出発目前(派遣前研修合宿)という状態でした。ニカラグアで人の役に立ちたいという兄の考えに対し、父親は「お前一人が一年二年行ったところで何ができるんだ。そんなことをするより日本で一生懸命働いてたくさん稼いで、そして税金をたくさん収めれば、その税金の一部が国から援助にまわるんだから、それも立派な国際貢献になるんじゃないか。直接手助けするだけが国際貢献じゃない。もう若くもないんだから自分の将来のことをまず考えて、それで余力があれば援助をすればいい。なにも自分を犠牲にすることはないのに。」と反対しました。

 二人の言い分は平行線をたどるだけで、結局父親は諦めるしかなく、兄は協力隊に出かけていきました。この事はその夜兄が父親に書いた手紙に書いていました。話し合いでは感情が先に立ってケンカになってしまうので、手紙という形を取ったようです。
 兄は自分の手でどこまでできるか試してみたいという思いで、それができるのは今しかないという事でしょう。兄が中途半端な気持ちではないのは、協力隊でも専門知識を要する部門での試験(安易な気持ちでは通らないでしょう)に合格したことでも分かります。逆に父親とすれば自分の生活基盤もしっかり固まっていないのに何が国際貢献だ、足元を見ろ、という事でしょう。私は兄の考えも父親の考えも理解できるのでどちらがいいという事はなかったのですが、いずれにせよ私とは違うレベルの考え方(実践をともなっての話です)をしているのだと感心しました。
 たとえ私が同じ事をいったとしても全く信憑性がないのは、私にはそれだけの行動力も実績もなく口先だけの事だからでしょう。

子供を海外旅行に連れて行くな!!/兄貴の国際貢献・親父の国際貢献/そして私の国際貢献
ある入院患者の死/家族放浪/バーチャルトラベル


そして私の国際貢献
 青年海外協力隊で働く兄と、真面目に働いて税金を納めたらその一部が国から援助という形で外国に送られるという父親。兄は直接的な援助、父親は間接的な援助。どちらも立派な国際貢献をしています。
 私はというと、穴があったら入りたい気分です。途上国を旅することがその国に外貨を落とすことになるから、貧乏旅行も一種の国際貢献になるという考えもありますが、 わずかなお金でできるだけ長く旅しようという私みたいな貧乏旅行者が長期旅行するより、お金持ちがパックツアーで短期間旅行する方が経済効果ははるかに上でしょう。

 そう考えると貧乏旅行の国際貢献というのは微々たるものですが、「ちりも積もれば山となる」で貧乏旅行でもいいから多くの日本人が旅に出ることは立派な国際貢献になるでしょう。それ以上に旅に出た日本人の中から、旅を通して国際貢献を考え実際に何らかの行動(青年海外協力隊やNGOなど)を起こす人が出てくるであろうということです。途上国を旅して現地の人々の暮らしを見ることによって、多かれ少なかれ先進国に暮らす日本人として「何かできないか」と考える事があるのではないでしょうか。兄もそうでしたし、旅から青年海外協力隊やボランティアの道へ進む人もたくさん見ました。

 三段論法で「旅の良さを伝える」→「旅に出る人が増える」→「その中から青年海外協力隊やNGOなどの道に進む人が出てくる」という論法が成り立てば、こうやってホームページに旅行記を書いていることも間接的に少しは国際貢献になるかも知れません。
 旅に出ましょう、そして世界を見てまわり、そして国際貢献について少し考えて見ませんか?

子供を海外旅行に連れて行くな!!/兄貴の国際貢献・親父の国際貢献/そして私の国際貢献
ある入院患者の死/家族放浪/バーチャルトラベル


ある入院患者の死
 ネパールのポカラ・マヘンダプル近くのとある病院。
 不治の病におかされた少女が入院していました。少女の口には酸素ボンベから管がのびていました。ベッドに横たわる少女そばには、医者に呼び出され駆けつけた母親と親族がいました。
 静かに目を閉じている少女のそばで母親は親族と楽しげに喋っていました。まるで自分の娘が元気に回復していってるかのように、にこやかに談笑していました。それは少女が元気に目を覚ますのを心待ちにしているような母親の姿でした。

 医者が回診で少女のベッドにやってきました。母親は医者をちらっと見ただけで、談笑を続けていました。少女を診た医者は少女の口から管を外し、酸素ボンベを看護婦に運び出させました。そして母親に歩み寄り「ご臨終です」と告げました。
 母親の顔から笑みは消え、娘に駆け寄り「わぁーっ」と泣きはじめました。親族も同じように泣き、先程の二人の態度が信じられないほどの取り乱しようでした。1時間ほどでしょうか、泣き続けた二人はやがて病室を後にしました。
 少女の横たわったベッドは、運び出されることなく他の病人と共に同じ病室に放置されたままでした。病院には死体安置室のようなものはないのでしょうか。

 翌朝、父親と母親がやってきて娘の横たわったベッドを運び出していきました。
 その翌日、病室にまた新しい入院患者が運ばれてきました。

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ある入院患者の死/家族放浪/バーチャルトラベル


家族放浪
 昔、インドのバラナシを旅していた頃。同じゲストハウスに子供連れの日本人家族が泊まっていました。両親と子供の3人で、小学3年生の女の子でした。春休みも終わり、入学式シーズンの頃でしたので、不思議な感じでその親子を見ていました。
 その両親とは話しをする機会はなかったのですが、子供に「学校はどうしてるの?」と聞くと「お父さんが行かなくていいと言うの」と答えました。
 「どれくらい旅行しているの?」
 「長い間・・・」他の旅行者から聞いた話では、どうやら日本を出て半年程になり、まだこれから半年から1年程旅をするようでした。

 私はそのほんの1カ月程前のアンナプルナ・トレッキングで西洋人家族(幼い子供連れ)がポニートレッキングしているのを羨ましく見ていましたが、この日本人家族のことは「?」と思いました。子供を連れて旅するというのは「やってみたいな」とは思いましたが、小学生の子供を長期間学校を休ませて旅するのはどうかなと疑問を感じました。
 でも子供を連れて旅をすることは親自身かなり考えた末の事でしょうから、赤の他人がとやかく言う事でもないような気もします。

 そして「お家はどこにあるの?」と聞くと「おばあちゃんのお家」と答えました。これには「なるほど、なるほど、そうだろな、それしかないよな」と思い安心しました。
 それにしてもインドにはまっている人には極端な人が多いですね。

子供を海外旅行に連れて行くな!!/兄貴の国際貢献・親父の国際貢献/そして私の国際貢献
ある入院患者の死/家族放浪/バーチャルトラベル


バーチャルトラベル
 最近、バァーチャルリアリティーなる言葉をよく聞きます。仮想現実と言うのでしょうか。主にテレビやゲームなどに関連して語られることが多いと思います。

 旅行の場合、飛行機とバスとホテルと食事と観光地がセットになったパックツアーはバァーチャルなものに近いような気がします。
 行きたい国・場所と日程と予算をインプットすれば最適なプランが出てき、ナビゲーター(添乗員)がついていて、スタート(集合場所に行く)すると勝手に旅行が進行していってくれ、トラブルがあるとヘルプ(添乗員)がでてきて問題を解決してくれ、ポイント(有名な観光地)は間違いなく押さえてくれるパックツアーは、テーマパークの体験型の乗り物に長時間乗っているようなものです。
 適度にハラハラはさせてくれますが絶対に安全。まさにバァーチャルリアリティーの世界です。美味しい食事(という評判の)をし、伝統文化(観光客用の見せ物)を感じ、いい買い物(添乗員に連れて行かれた土産物屋で)をし、効率よく無駄なく充実の休暇を過ごす。

 今後技術が発達していき、世の中が便利になっていくとパックツアーはますます無駄なく進んでいく事になるでしょう。でも便利で無駄がなくなればなくなるほど旅行はつまらなくなると思うのは私だけでしょうか。

子供を海外旅行に連れて行くな!!/兄貴の国際貢献・親父の国際貢献/そして私の国際貢献
ある入院患者の死/家族放浪/バーチャルトラベル

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