曼陀羅の描く世界曼陀羅の描く世界


曼陀羅・タンカについて・補足
 現在、日本に「大日経」「金剛頂経」に基ずく胎蔵界曼茶羅金剛界曼茶羅が残されていますが、これら日本の曼茶羅とチベット・ネパールの曼茶羅とは形の上でかなりの違いがあります。   金剛界・胎蔵界曼茶羅
 それはチベット・ネパール仏教はインドの伝統を忠実に受け継いでいますが、日本の仏教はチベット・インド仏教と世界の把握が違うことに起因するのでしょう。


時輪タントラ(カーラ・チャクラ)


 ネパールはその地理的要因などからチベット密教とヒンドゥー教の緩衝地帯となってきました。北部山岳地帯はチベット仏教、南部の平野地帯はヒンドゥー教の影響を強く受けています。そしてカトマンドゥに住むネワール族はもともと仏教徒ですが、ヒンドゥー教の圧迫もありヒンドゥー文化を受け入れる過程で独特の仏教洋式を生み出していきました。やがて、それがチベット仏教美術に影響を与え、逆にチベットからも影響を受けています。
 現在ネパールで描かれるタンカには、亡命してきた(中国のチベット政策から)チベット人の絵師が描くチベタン・タンカとネワール(ネパールのカトマンドゥに多く住む人々・ネパール人ネワール族)の絵師によって描かれるネワール・タンカがあります。チベタン・タンカで描かれるのは仏や菩薩、パドマサンバヴァ(蓮華生・チベット密教の祖)のように、すべて仏教に関するものですが、ネパールではヒンドゥー教と仏教が混在しており、そのためネワール・タンカでは仏や菩薩以外にも、シヴァやバイラブなどのヒンドゥーの神々も描かれます。

 ネパール・チベットには寺院の壁に描かれた曼陀羅や砂曼陀羅などの仏画がありますが、ここでは布地に描かれた仏画・タンカを扱っています。

 最近、チベット仏教の影響を色濃く残すネパール奥地の秘境・ムスタンのチャムパ・ラカン(弥勒堂)の二階・三階の壁一面に描かれた曼陀羅の撮影に成功したとの新聞記事がありました。チベット仏教の地にネワールの絵師によって描かれたそれらの曼陀羅は15世紀に描かれたもので100点あまりにもなるといいます。ネパール奥地のトレッキングに出かける機会があれば足をのばしてみたいものです。

ヒマラヤ行商人
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曼陀羅その1(8点) 金剛界・胎蔵界曼茶羅
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曼陀羅その3(9点) 曼陀羅FAQ(いただいた質問メールより)
曼陀羅その4(7点) 曼陀羅・タンカについて補足
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