★チェコ雑記★

チェコ語習得・英語習得

今、たまたまチェコ語をひとに教えたところなんですが
チェコ語の文法はとても難しい。
教えられ始めたのも最近だから英語とちがって教授法もないし、
本当に、教えるほうと教わるほうの熱意が肝心だなって思いました。

チェコ語のサマースクールで、スコットランドから来た人が言っていたのですが

 英語だったら、習い始めはかんたんでとんとん拍子に進む。
 でも、勉強していけばいくほど、英語は難しいなって思う。
 一方、チェコ語は、習い始めから覚えることがたくさんでとても大変。
 でも、勉強していけばいくほど、どんどん楽になっていく。

チェコ語はほんとうにそういう言語だと思います。
最初から大きな山がそびえています。
努力したくない人はどんどんいやになってしまうでしょう。
でも、チェコに本当に近づきたいと思ってがんばって山を越えることができると
チェコ語はだんだんやさしく使いやすくなってきます。

学校とか論文とかそんなところを離れても 、チェコ語は続けたいと思います。
わたしが越えた山、越えたところにあったものは偉大だったと思うので。

 

映画・ひなぎく

昨日延滞してしまったチェコ映画「ひなぎく」をやっと見た。
女の子が二人出てくる映画で、ストーリー自体は結構わけわかんない系の映画だった。
ハリウッド映画を映画だと思う人には、謎だろう。
映像やスタイルや余韻を楽しむ映画なのかも。
だから、女の子二人の奔放さや退廃加減が、人によってはハマるんじゃないかと思った。

わたしが気が付いたのが二人の口調。
チェコ語独特のアクセントがはっきり聞き取れる。
「にほんむかしばなし」の市原悦子のナレーションみたいな話し方なのだ。
ゆっくりで聞き取りやすく、簡単な単語を主に使う。

今の日本の女の子の「あたしってーーェ、超○○だしーーーィ」に似てると思った。
日本は、貧困からも宗教からも制圧からも自由だけれど
どうも「ひなぎく」の中の女の子二人の退屈ややる気のなさに
わたしたちと共通点があるような気がしている。

そういう気がするので、あの映画は好きだ。また見よう。

雑談だけれど、またいいものを見つけた。
ぴあのサイトの中にある映画のデータベースである。
何がいいって、映画・ビデオの情報が、制作国で検索できるのである。
うれしくって「チェコ」「チェコスロバキア」で検索してみたら、たくさん出てきた。うひょー。
シュワンクマイエルの映画やこれまで知らなかったような古い映画まで網羅してあってほんと便利。
映画好きなかたはぜひごらんあれ。

OK。

飛行機会社をアルファベット2文字で表すことがあります。
全日空だと「NH」、JALだと「JL」かな。
「JL411便、アムステルダム行きです」なんてアナウンスが入ったりして。
だいたい飛行機会社の英語表記の略だったり、ある程度予想のつく2文字なのですが、
さて、チェコ航空はどう表すでしょう?

答えは「OK」。
チェコ航空(CZECH AIRLINES)なのになんでだろう、と思ったものでした。
チェコ航空だと気づかずに「OK」ってどこの飛行機だろうね、なんて乗ってたことも!
あーもったいない。笑

チェコ人にあってその話題になったときに、聞いてみたことがありました。
第二次世界大戦後、飛行機会社が集まって会議をして
自分の会社のコード略号を決めていたとき、みなそのつもりで考えてきていたのに、
チェコ航空(当時チェコスロバキア航空)だけは事前に決めてこなかったんだそうな。
それで、議長かなんかが「なんで決めてこないんだよー、そんなのOKじゃないよー」と言ったとか。笑
それでチェコ航空の人が、「はっ。OKっていいかも…」って思って決めたんだって。

ほんとかなーって感じだけど、大筋は本当みたい。

最近仕入れた情報によると、スロバキア航空は「6Q」なんだって。
こりゃますますわからない。。

チェコ専門家

チェコにあまり詳しくなるとふつうの人から離れていく気がしています。

チェコにいったことがある人、チェコを知っている人と会話をするのは楽しいし、らくです。
でも、わたしはチェコを知らない人と話すことは重要なことだと思っています。
このホームページを作ったのも、
チェコについて何も知らない人がいたずらにチェコを敬遠しないように、と願って作ったものだし。

だから、チェコについて話すとき、チェコのことをまったく知らない人の視線で話を進めるようにこころがけています。
全然知らない人に「旧市街広場のオルロイがさー」って話をしても、
その人にしてみればチェコというものに立ちはだかる高い壁に感じられると思うのです。
旧市街広場もオルロイも何の説明もなく話に出てくると、ちょっと怖い感じがすると思うのです。
だからいくら詳しくなっても「知ってるんだぞ」って自慢に聞こえる話や、
あまりに専門的で一部の人にしかわからないような話をするのは気がひけます。
大学とかならともかく、このホームページでは遠慮したいと思っています。

でもあまりに詳しくなってしまうと、
どこまで日本人の常識としてチェコが存在しているのかわからなくなります。
どこまでを前提としていいのか迷います。
でもそこらへんは相手に尋ねたり、補足したりしながら話をすすめるしかありませんが。。
インターネットでは相手が不特定多数なので、なかなかそこらへんが難しいなと感じます。
でもチェコオタクのための狭い世界ではなく、
オタクも初心者も門外漢も、それぞれ楽しいと思える空間になればなぁ、というのが理想。

チェコの日付

日本では「年/月/日」と書きますが、
チェコでは「日.月.年」と書きます。

一度言われればわかることですが、 意外と間違えます。
とくに一桁の日にちのときはもう絶対一目見ただけでは間違えます。

わたしは誕生日が1月4日なのですが
チェコ式で書くと 4.1。

エイプリル・フールじゃん!!

何でも視覚でおぼえるわたしには不利です。
妹は1月8日生まれなので8.1になってしまいます。

しかも、友達は10月30日生まれなのですが
30.10になります。
そうなるともはや日にちだとすら思えません。

ああ、わかってはいるんだけどね。

よい旅行会話集のみわけかた

旅行のガイドブックで絶対必要なのになかなか載ってない会話。

トイレはどこですか?

ガイドブックの会話集、どうも載ってないのよー。トイレ。
「愛してる」とかは必ず載ってるくせに。
ただしいガイドブックの選び方は、これが載ってるかどうか、かもしれない。

各国のクリスマス

「はなまるマーケット」をちらりと見ていたら
クリスマス特集をやっていた。
アメリカ人の主婦のかたは、クリスマスに一生懸命クッキーを作っていた。
アナウンサーが「クリスマスというとケーキですが…」と言うと
彼女は笑って「アメリカではケーキはありません。ふつうクッキーです。」と言った。

またスタジオにはフィンランドからサンタクロースが来ていて
赤い服に白ひげのおじいさんがいた。
そのサンタは、フィンランドではクリスマスには何を?と聞かれて、
「クリスマスハム」というのがあると答えていた。

ちなみにチェコでは「クリスマスパン」がふつうみたい。
チェコ語の教科書の中になにげに出てきます。
教科書に出てくるくらいだから、最重要単語なのでしょう。

日本も「クリスマスごはん」とかどうだろ。

年賀状をかく

12月ってしょっぱなからクリスマスムードですなぁ。
イルミネーションはどこもすごい。「何のマネだよ」って思ったりするくらい。

そんななか、
干支はチェコにはないだろうけど、干支の動物をチェコ語で言うとどうなるだろうと考えてみた。

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

丑は、おすかめすか。あるいは去勢された牛かどうかわからないと適語がわからないな。
あといのししも一語で表現できないんじゃないだろうか。

と、いきなり文化の違いにぶつかる。

地下鉄の乗客

地下鉄で通勤しているのだけれど
座席に並んで座っている人々の顔つきで、かなり国民性とか国の状況がわかるんじゃないか
とわたしは思っています。

日本の地下鉄で座っている人は
みな寝ているか下を向いている人ばかりです。
たまに顔をあげていても、腕組みをして眉をひそめて目を閉じている。
それが日本人であり、日本という国なんじゃないかと。

むかし友達が話してくれたのですが、
ドイツが統一されたばかりのころに旅行に行ったんだそうです。
旧西ドイツの地区では電車の中も明るく話し声がたえず、
その友達の一行もふざけあったり笑いながら乗っていたそうです。

しかし、旧東ドイツの地区では、車内はずしんと静まり返り、
みな怒ったような顔つきで神妙に座っているのでびっくりしたのだとか。
友達の一行はそれまでみんなで騒ぎながらにぎやかにしていたのですが
空気があまりにも違うので、慌てて黙り込んだとか。

わかるー。わかるー。チェコの地下鉄でも少し前まではそんな感じだった。
でも、最近はもう観光客も多いし、明るいチェコ人の若者もたくさん。
あー、チェコって変わっていってるんだろうな。

チェコの小咄・1

チェコ人に限らず、欧米の人はみなそうだけど
小噺、みたいなものを好んでいると思いませんか?
17日のコラムにも書いた「セズナム」にも、「冗談(vtip)」というコーナーがあるし、
チェコ語の授業でも短くてオチのある話をいくつも読みました。
たまたま今日はフランスの映画をビデオで見たんだけど
恋人同士とかパーティーの場とかふつうの会話の中で話してる。
「ある男が居酒屋にいたの。そのとき若い女の子が来てこう言ったわ。。」とかなんとか言って始まる。
日本だったら「ある男って誰?」とかって言われそう(笑)。

セズナムの「冗談」コーナーもたまに読むのですが、
もしかしたら、欧米人はこういう小噺コーナーをネタ帳にしてるのかしら。

今日「セズナム」の小噺(vtip)コーナーに載っていたものを訳出してみました。

「金婚式、妻はきみにどんなことをしてくれた?」
「それはもうたいそう僕をかわいがってくれたよ。」
「長いこといっしょの時間を過ごして、きみは幸せだね?」
「あぁ、”妻”って僕の奥さんのことか。てっきりきみの奥さんのことかと」

笑っていただけたかしら。
欧米のユーモアってちょっとわからないことも多いけど
これもわからない人にはわからないかも。
ある男が友達に妻からの金婚式のお祝いについて尋ねてみた。
友達が素直に答えたはいいが、実は自分の奥さんと浮気してたことがばれちゃった、という話。
かなりブラックですね。

学校にいってるときに呼んだ小噺でも、
あなたはそのころには死んじゃってる、とか
君の奥さんと浮気してる、とかそんなのザラに出てきてました。
おもしろかったけど、日本ではもっとマイルドな笑いのほうが受け入れられるのかな。

アドベント・カレンダー

今日、東急ハンズに行ったらクリスマスグッズのところに
アドベント・カレンダーというのがありました。
ヨーロッパなどではクリスマスにつきものみたいです。

クリスマスっぽい絵の描かれたお菓子の箱なのですが
その日の日付が書いてある窓をあけると、お菓子が入っているというものです。
日付は12月に入ったあたりからクリスマスまで続いています。

毎日ひとつ窓をあけてひとつお菓子を食べる。
そうやって子供はクリスマスを待つのだそうです。
チェコ語の授業で教わりました。

ほしいな、と思ったんだけど
おとなになってしまったわたしには、一日ひとつのお菓子じゃ耐えられないかもしれない。

かもしれないじゃなくて明らかに耐えられません。

ザトペックさん没

エミール・ザトペックさんがなくなったというニュースが朝日新聞のサイトでかなり詳細に紹介されていました。
日本で知られているチェコのオリンピック選手というと、このザトペックさんとチャスラフスカーさん。
二人がすごいのは、オリンピックの活躍から何十年とたっているのに
日本でも人々の記憶に残っている選手のようです。

今に始まったことではありませんが、
チェコについていろいろ知ろうとすると、政治や歴史の問題が必ずかかわってきます。

ザトペックさんもチャスラフスカーさんも「二千語宣言」(1968年)という署名に参加したため、
その後20年以上過酷な人生を送っていたようです。
当時の共産党政権にたいして、民主化を求める運動に参加していた、というと
今の日本に生きるわたしたちには、かなり強いポリシーのある人物のように見えますが、
でも当時の著名人はほとんど署名に参加していたようです。
スポーツ界も文化界もまた一般人もかわりなく、みな署名をした人々が一丸になっていた、という印象を受けます。
それにみな、不平不満を述べるだけではなく、行動までしていた、というのだから
ますます一人一人の意志や感情の部分で共通のものがあったんじゃないだろうか。
ザトペックさんも、同じ。

ひとつの国に生活する人がひとつの考え、ひとつの強い主張を共有している、というのが
わたしにはちょっと感動であり、また興味がひかれる部分でもあります。
だって、そんな経験したことないじゃないですか、日本で。
今も日本では「政治不信」というけれど、そんな程度のものじゃないんだろうに。
年齢も性別も職業も超えて、共通の意見があるってどんな感じなんだろう。。

そんなこと考えなくてもいいような社会になっている。
もちろん、チェコの共産党体制が生活する人々にとって、それほどの「悪」だったというのはわかっていますが。

雨後の筍

このページをはじめてから、もう3年になります。

作り始めたころ、チェコについてのサイトというと、旅行記がいくつかあったくらいでした。
検索エンジンにかけても数十件、といったありさま。

しかし、その後あっという間にパソコンが普及して、インターネット人口も増え、
気が付いたら、「チェコ」と検索しただけでも何千件とヒットします。
まさにチェコ関係のHPは「雨後の筍」状態でした。

ところで、チェコ語学習者は「雨後の筍」ということわざに人一倍ぶつかります。
チェコ語にもよく似た表現があって、「雨後のきのこ」と表現します。

それにしてもこの2年の間に
長野オリンピックでホッケーチームが優勝したり、
サッカー人気が高まったり、
旧東欧への旅行者も増えてきて、
ずいぶんとチェコも身近になってきたな、と思われます。

「東欧」じゃなくて「中欧」

チェコスロバキアが解体したのが1993年でした。
そのあたりから、チェコ人は
 われわれは東欧ではない、中欧だ
と言い張るようになりました。
チェコ以外もハンガリー、ポーランドなんかも積極的にそう言い出しました。

日本でも、チェコの歴史研究をしている人なんかは
「中欧」を意識的に使っていました。
まだそのころわたしは小娘だったので、
「まぁ中欧がいいっていうならそう呼ぼう」くらいに思いました。

でも、本当にチェコ人は「中欧」がいいみたいです。
もうずっと昔から「中欧」だった、みたいな感じでこちらにぶつかってきます。

「東欧」という言葉は共産主義体制を示している動機だったと思うのだが、
旧ソ連をヨーロッパの一国として考えなければ
ヨーロッパ各国の中で東の方にあるのは結構確か。
実際、日本の文書の中には
「中欧」が スイスとかオーストリアをさしていたりします。
旅行の本や新聞にすら見かけます。

チェコが自分を「中欧」って呼ぶとき
「じゃあ東欧ってどこよ?」っていわれると
「ブルガリアとかウクライナとか」と言います。
「少なくとも自分より東にはスロバキアがあるからチェコは東欧ではない」とも。

なんだか依怙地になっている気もすごくしますが
そこまでして無理矢理にでも「東欧」から逃れたいのか。
スロバキアやブルガリアを犠牲にしても自分だけは、という感じ。
それに日本じゃ
ソ連が崩壊して、今のロシアとチェコの間に
ウクライナとかベラルーシとか別の国がいくつかできていることすら知られていない。

中欧をどうしても名乗りたいチェコ人の熱意にびっくり。
ヨーロッパのことをまだまだ知らない日本人にもびっくり。