ネムノキ(合歓の木)

 写真 発見・体験 解説
夜になると葉っぱが閉じる、花の美しい木 ネムノキは、夜に葉が眠るようにとじて垂れることからこの名がつけられました。薄暗い日は夕方から閉じます。新芽の時には、閉じた葉がなかなか開かず、眠ったように見えます。別名コウカと呼ばれ、漢名:合歓の音読みが変化したものです。
花は、きれいな淡紅色の糸状をしており、これは
雄花です。花は夕方から咲き始めます。
梅雨の頃から咲き始めるネムノキの花は、うっとうしさを忘れさせるほど美しいものです。

ネムノキはマメ科の落葉広葉樹で本州から沖縄、南アジアの暖帯から熱帯までの
日当たりの良い乾燥した山野、河岸に自生しています。高さは10mに達し、直径は45cmにも達します。葉は2回羽状複葉し、オジギソウのように、刺激で閉じるとされていますが、あまり顕著とは言えません。
むしろ夜になると閉じることから、ネムノキの和名となったと言われています。
これは、乾燥地に進出したマメ科の特徴で、ニセアカシアやハナエンジュ、フジ、コマツナギなどでも見られます。 葉を閉じるのは、
乾燥に適応して水分の節約と思われそのためには葉が対生で、気孔のある裏面に合わせて2枚が合体できるのが便利だかれです。
一方、同じ仲間でもエンジュやサイカチのように、夜も閉じない葉は、むしろ当たり前でハギ類も目立たない。山の湿った肥沃に生えるユクノキやフジなどは葉は互生となり、夜も閉じることはありません
ネムノキはマメ科のため空気中の窒素を土中に固定させるため、肥料木ともいわれています。

ネムノキは、羽葉は最大でも15対、小葉は40対とされることから、30×80=
2400枚もの小葉が集まって1枚の葉っぱになっています
大きさは20〜30cmで桐の葉より大きくなります。
このように大きな葉っぱをつける樹木だと、それを支える
枝が太くなり、細かい枝を多く出す必要がない。
だから、落葉樹の場合は、冬の枝振りを見るだけでどのくらい葉がつくか推定でき、それによって樹種までが特定できます。

公園樹種としてよく植えられ、木皮は打身の薬や駆虫薬として用いられています。