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HAMA R&D

Research [研究]
[開発] Development

 株式会社 HAMA R&D ではスキー用品をはじめとしたスポーツ関連商品の研究開発及び販売を行っております。
 スキー歴半世紀の社長の趣味もあり、現在は主にスキーに関するアイテムの研究開発に取り組んでいます。ここでは、その一部を紹介したいと思います。
 ここで紹介している製品のコンセプトや説明はあくまで文章作成時の考えであり、現在も研究開発を継続中のため、研究を続けることで変化することもあり得ますので、どうかご理解ください。

開発品紹介

 HAMA-concept スキー用プレート

≪開発コンセプト≫


板のセンターを抑え、板のたわみを引き出すプレート。
ジュニアレーサーにも適したプレート。

≪説明≫

 HAMAR&D開業以前より、社長が開発を進めていたプレート。社長が監督を務めているスキークラブで子供の指導をしていたところ、用具の性能を生かしきれていない様子を見て思案し、研究を開始。

 開発時はまだ会社も始めてなく、クラブの子たちのためにと趣味で作成。前の会社でもらったボーナスを試作につぎ込んだりもして、7年ほどかけて特許を出願できるレベルまで至る。
 その甲斐もあって、約2年ほどで無事特許を取得しました。(特許第4246223号)

 足の骨の並びを意識した非対称の形状、センター付近まで伸びるヒールピースインエッジ側の形状により、足ににかかる負担を軽減しかかと側にかかった荷重を板のセンターへ伝達。センターからしっかりとたわませるスキー操作をしやすい設計。

 特許取得後もその技術を生かし、多様なニーズに応えられるよう開発を継続中。


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 クラフティワックス 

≪開発コンセプト≫

 手軽 ・ 簡単 ・ 低価格 ・ よく滑る

<手軽>
 旅行やゲレンデでのトレーニングに持っていける手軽なサイズ

<簡単>
 小中学生でも作業できるくらいの簡単作業。

<低価格>
 購入する種類、価格、施工台数、作業に必要な道具といった面でコストパフォーマンスが良い。

<良く滑る>
 競技でも通用するくらい良く滑る。
(国体クラスのアルペン競技者、ナショナルチームの選手・コーチングスタッフ等にもご意見いただきました。)

 感じ方には個人差があるので、必ずしも満足いただけるとは限りませんが、上記のようなものになるよう努力し開発しています。

≪説明≫

安価で簡単に塗れるワックスをと開発したワックス。

 「握って球になる水気のある雪は白」「サラサラして球にならない雪は青」という分かりやすい適応温度の分け方の [ フッ素配合のパラフィンワックス2種類 ]

 
サイドウォールやエッジに汚れやさびを着きづらくする [ サイドコーティングオイル ]

 ワクシングの仕上げやレースのスタート前などに使う [ 仕上げ用フッ素パウダー ]

の計4種類のワックスと、持ち運びしやすい小型の馬毛ブラシ、汚れの取れ方は凄くはないが比較的板にやさしい低臭・低刺激のリムーバーを2009年冬より販売開始。

 春先用のワックスとして、モリブデン配合のパラフィンワックスと液体ワックスをテスト。どちらか1つを採用するつもりがテスターの人に「両方を併用するとより凄いよ」と言われてしまったため2種類とも商品化。ある程度の持続性を求めるならパラフィン、瞬間的な速さなら液体がおすすめ。
 


 レーシングワークスワックス

≪開発コンセプト≫

 クラフティワックスをベースとして、よりアルペンレースに特化したもの。

手軽・簡単・低価格・持続性を犠牲にしてでも良く滑るもの。

 種類が多くわかりづらくてもいい、作業が多くメンドウでもいい、クラフティよりも高くてもかまわない、レース1本だけでもスタートだけでも速く滑れればいいという極端なコンセプト。
 ※わざわざ1本しかもたない様にしている訳ではありません。

≪説明≫

 元々はクラフティワックスを開発する過程で、滑走性は凄いけれど [作業に手間がかかる] [持続性がない] [コストが割に合わない] [板が走りすぎて初中級者には危ない] [理解を得られない・説明がメンドウ] [量産したくない] などの理由で没にしたワックス。後は「こんなの作ったら速いそうじゃない?」と販売を考えず趣味で作ってテストをしたワックス。

 揮発性が強く気を抜いて蓋を開けたままにすると蒸発してしまう液体や、見た目そっくりでどれがどれかわからなくなるワックス、持続性に乏しいスタート命のオイルなど、売ったらクレームが続出しそうなラインナップ。

 直接しっかりと説明をできる選手やテストしようかという時期にオーレに顔を出したきちんとしたコメントをくれそうな常連さん数名に試していただいたところ、ほとんどの人が試用した数種類の内いずれかもしくは全部に感心していただき「ぜひ譲ってほしい」との声もありました。
 そこで、私共がゲレンデへ行ったり、オーレで施工したりしてテストした上で、特性に理解を示してくれた方のみの限定販売でスタート。



読み物

≪スキー用具とヨーロッパ人と日本人≫

 日本で売られている主だったスキー用具のメーカーは、その半数以上がオーストリア・フランス・イタリアなどのヨーロッパ各国のメーカーです。

 これらのメーカーのスキーやブーツ、特に競技向けモデルは当然ヨーロッパの人がテスターとなり、ワールドカップで活躍する自国のレーサーの体格・筋力をターゲットに合わせて開発されています。市販されるモデルであっても基本的には向こうの人に合わせて作られています。

 日本でも競技スキーヤーの多くは、これらのメーカーの競技モデルを使用していることでしょう。ただそれらのアイテムの性能を生かし切れているかという問いに自信を持ってYESと答えられるスキーヤーはどれだけいるでしょうか?自分を冷静に分析できる人であれば、多くの人は何かしらの不満を持ちながら使用しているのではないでしょうか。


身体が違えば動きが違う

 では、ヨーロッパの人たちと日本人はどのように違うのか?年代などにもより変わりますが日本人男性の平均身長は170〜173cmくらいでしょうか。それに比べて北欧のノルウェーやスウェーデンあたりでは平均身長が180cmを越しているようです。身長・体重・足サイズ・骨格・筋力など…個人差もありますが体格がかなり異なります。


 身長・体重が違うため当然板にかかる荷重圧が変わってきますので、板に求めるフレックス・トーション、ブーツに求めるシェルの硬さなどが変わります。体重がある人であれば硬めの板でもたわませる事ができますが、小柄な人が同じ荷重をかけるのは並大抵の事ではありません。


 骨格的にも、ヨーロッパの人は標準的な日本人と比べてすねの骨がまっすぐで、日本人はすねが湾曲している人がほとんどです。この違いでヨーロッパの人は膝から下が長くなるため腰の位置が高く、重心の位置・体軸のとり方などの運動の仕方が日本人とは異なります。また、足裏にかかる荷重のポイントも変わってくるため、カントの調整やインソールの作り方などもヨーロッパのマニュアルをただまねれば良いという事はなく、それぞれに合った作りにしていく必要があります。

 例えばインソールを作る場合、足の内側親指寄りに荷重がかかる人であれば、土踏まずをやや持ち上げて荷重を外寄りにすることで足の中央に荷重ポイントが移動しますが、これが元々外側小指寄りに荷重がかかる人の場合は荷重ポイントはさらに外側になり、ガニ股が強調されたようになってしまう可能性もあります。ブーツやインソールはどのようなコンセプトで作られているかをよく理解し、自分の足型・体型に合ったものを選ぶのが重要です。


 最近のプレート・ビンディングは足のサイズが大きい人から小さい人まで、同じアイテムが使えるようにあらかじめプレートに穴があけられているものも多く、一見親切な設計のように思えます。実際販売店にとっては <ビンディング穴をあける必要がない> <使えるビンディングが限られるのでセットで販売できる> <高性能モデルに見える> など利点が多いのも確かです。

 しかしユーザーにしてみると必ずしも良いとは限りません。それしか選択肢がないので疑問に思っていない人も多そうですが、例えば[身長185pソール長325o]の人と[身長165pソール長285o]の人が同じプレートを使用する場合、165pの人は当然体重も軽いので板にかけられる圧は小さく、ソール長も4cm小さいのでプレートの前後が余り板全体が硬く感じるでしょう。


最後に…

 個々の用具に限らずメーカーごとにも特徴・コンセプトはあります。ワールドカップで通用する用具の開発に力を入れるメーカー、バックカントリーやフリースタイル用品が充実しているメーカー、ファミリー・レンタルをメインに考えるメーカー、日本であれば技術選をターゲットとするメーカーなど各メーカーの考え方も板を選ぶうえでの基準となるでしょう。

 「ワールドカップで活躍しているメーカーだから」「技術選で活躍している選手が使っているから」「メーカーで進めているトップモデルだから」といっても必ずしも自分にとってベストであるとは限らないので、ただ評判のいいモデルを買って乗るのではなく「このモデルのコンセプトは何か」「自分のしたい滑りはどんな滑りか」「うまく扱うのにはどうするべきか」ということを意識して自分に合った用具をチョイスし扱うことで、スキーをよりよく理解し楽しむことができるでしょう。

 HAMAR&Dでは、こういった用具の理解や使いやすさを求めてスキー用アイテムやチューンナップ・ワックスなど用具の手入れに関する研究・開発に取り組んでおります。