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| ホンダS600って? |
■四輪車の世界でも揺るがない地位を築き上げてきたホンダ。その原点はF-1参戦にあるのだろうが、それ以前に四輪の世界を歩み始めたばかりの頃のホンダが二輪で培った技術を取り入れ他社を差し置いて度肝を抜くクルマを送り出した。それは日本初のDOHC搭載車の軽トラック(T360)だったり、小型スポーツカー(S500)だったり…その流れの中で誕生したS600は、極めて小さなキャパシティとは裏腹に各社中型クラスの車を敵に回しサーキットを暴れまくり、持ち前のポテンシャルの高さを見せつけたのだ。
■私がホンダ好きになるキッカケとなったのはS600の発展型S800との出会いであった。しかし、当時すでに絶版車であり、安月給の身分においそれと買える車ではなかった。その後片思いをすること約20年、その間、数ある雑誌や資料を眺めているうちにS800への想いがS600へと移り、経済面や保管場所にもなんとか余裕ができて今回のS600紹介に辿り着いたのだ。。
■そんなS600も誕生から40年近く経っている現在では、数値的には極々普通の車と変わらなくなってしまったが(軽自動車並)、ひとたび座席に潜り込むと低い目線も手伝って途端に「その気」にさせてくれる。現在の水準でも考えられないほど良く回るエンジンやダイナミックな排気音。絶対速度を上げなくても車の流れに乗っているだけでスポーツを味わえるクルマ…それが今を生きるS600なのだ。
| S600(1964)詳細 私にとってSはホンダに対する憧れのカタチなので、無闇にカスタムするつもりはありません。 動態保存を最優先し、現状のまま大切にしたいと考えています。 |
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S500からS600の初期まで付いていたライトカバー(小糸製) チャーミングポイントの一つですね。 |
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バモスと共通の丸テール。オプションのバックライトは無し。 ヒップラインは故・本田宗一郎が芸者のお尻をイメージした と言われている。 |
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御存知トランク・エンブレム…カッコイイっすねぇ。 S800から付かなくなったのが不思議。 |
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小振りなバケットシートは座り心地良好。 カチッっと決まるシフトフィールと合わせて俄然ヤルキに…。 |
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赤い2点式シートベルト。 シートベルトしなくてもお巡りさんに叱られることがなかった時代、 旧き佳き時代ですね。 |
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純正整流板は樹脂部分に細かい筋が沢山!(汗) でも、純正品ってだけで貴重なんだそうです。 とりあえずスモーク塗装して誤魔化そう。 最近、未使用時の収納法を知った。うまく出来ているもんだ。 |
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なんと!幌は新品だ! リアのアクリル窓はファスナーで開閉可能。便利。 |
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ピカピカメッキのホイルキャップ。 リア駆動は有名なチェーン方式。今でも語りぐさになるほど 他に類を見ない足回り。ショックは赤コニー |
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メーター回りです。 この時代はメーターが沢山付いているほどエライのだ! ステアはリプロ木製。 |
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メーターのアップ。 退色して白くなったレッドゾーンが9,500rpmから11,000rpmまで、S600の証。 速度計は180km/hまで。オドメータは88,700を示している。 |
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エンジン・キャブ側 4個のCVキャブはφ26のグロメットビス止めタイプ |
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エンジン・ヘッド側 アルミの輝きが綺麗だ。(写真が暗い…) エンジンはメンテナンス性を優先して細部に多少手が加えられている。 |
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オプションのトノカバー 寒い日のオープン走行に役立つ。 |
| 甘口インプレ |
■ホンダSの魅力はなんと言っても高回転型エンジンなのです。S600の場合、4,500rpmあたりからの急激な回転上昇と共に何処までも回ってしまうかのような給・排気音は迫力満点!よく当時のホンダF-1マシンを例にとった言い回しを耳にするが、乗ってみて解りました。特に3速のソレは体感速度と比例して気分を盛り上げてくれます。
■ステアリングは遊びが殆ど無く、ダイレクトに反応してくれます。丁度、レーシングカートに似た操作感覚と言えばお解り頂けるのか…兎に角、グッ!っと切ればグーンと反応してくれます。(よく解りませんね)
■ブレーキは踏み始めこそ柔らかいが、踏み込むにつれ効きが強力になり申し分ありません。但し、負圧による補助はありませんのでそれなりのチカラが必要です。男らしく扱いましょう。
■そしてシフトワーク。これが楽しくてたまりません!ちょこっと手首を捻るだけでカチッ!と決まります。油圧クラッチの反応が若干遅れますが、ミッションが暖まればクッ!クッ!って感じで吸い込まれるようにシフトアップ出来ます。注意すべきはシフトダウン。S600は1速がノンシンクロのため完全停止するかダブルクラッチで回転合わせしないかぎりギヤ鳴りします。ミッション保護のためにも確実に停止してゆっくりスタートの方が安心ですね。1速はゼロ発進以外殆ど使う必要ありませんし。
■総評して文句の付け所が見あたりません。晴れた日は幌をたたんで、思いっきり風・音・視線を楽しみましょう!

2002/7 撮影