クラッスラニュース
EB(他社株式転換特約付社債)の販売が昨年後半から増えています。日 経新聞の広告でもかなり目立っていましたので、思わぬ高金利につられて、 購入した投資家も多かった様です。読者の中にも購入された方がいらっしゃ るかもしれません。
しかし最近株券償還が目立っています。その理由は昨年末に情報通信株が 急騰した為、その頃に販売されたEBの権利行使価格も高く設定されてた事 と、最近の株価調整によりその高く設定されたEBの権利行使価格より現在 の株価が低くなっている為です。EBは満期時に現金か株券で償還されるの で、もし株券で償還された場合にはその時点で含み損を抱える事になります。
昨年に設定されたEBはソニー、NTT、NTTドコモ、DDI等の情報
通信関連銘柄を対象にしている物が多かったのですが、日経新聞では「投資
家は損失確定の売りを出す可能性が高い」とコメントしています。私も同感
です。特に株式投資をあまりしてこなかった人がEBを購入していた場合に
は、売却してしまう場合が多いでしょう。
もしEBに投資されていて、株式で償還された場合には長期保有の方針で
気長に株価の回復を待つ方が良いと思います。
また他の人が受け取った株式を売却した場合には株価が急落する事が予想
されます。特に気をつけたいのは、その時に「もうだめだ」と言った感じで
投売りしてしまう事です。これは最悪の結果ですからこれだけはしない様に
気をつけましょう。
「EB(他社株式転換特約付社債)」の仕組み
特定企業の株式について、あらかじめ決めた株価に対して償還時点の株価
がどうなっているのかで償還方法が変わる債券です。償還期日の1週間前の
株価が債券発行時に決めた価格(権利行使価格)以上なら現金で額面通りの
金額が投資家に償還されますが、下回った場合には株式そのものが割り当て
られる仕組みが一般的です。
リスクがある分だけ現金で償還されても株式に転換されてもかなり高金利
の利息がつきます。日経新聞の広告で10%以上の金利が強調されている債
券はこの仕組み債がほとんどです。
これからもこの様な仕組み債が乱発される可能性があります。一見高い金 利や「債券は安全確実」と言った思い込みや、証券会社に奨められるままに 金融商品を購入する事は非常に高いリスクを背負う事になります。投資商品 について良く勉強してから購入して下さい。