日本経済はいよいよ大不況へ突入してしまうのでしょうか?それとも小泉政改革によって来年以降は景気回復へ向かうのでしょうか?どちらにしても目先の景気は真っ暗なのは間違いありません。
株式市場は不況下でも収益が上がっている銘柄と多額の借入金の為に信用不安を抱える銘柄との2極分化が進んでいます。
先回からは、私自身の株式投資の経験談を書いています。前回は初めて株式を買った時と初めて売買に成功した例をお話しました。その時覚えたのが「ナンピン買い」または買い下がりの技術です。
前回の原稿を読み返して、「ナンピン買い」がどういう方法か解説して無い事に気がつきました。この方法は一度投資した銘柄の株価が買値から下がった場合にさらに買い増しをする投資方法です。ナンピンというのは難平と書きます。
この方法は株価が再度上昇してくる場合には有効ですが、残念ながら株価が長期低迷する様な場合や最悪のケースである倒産に追い込まれた場合にはさらに損失を拡大させてしまいます。
株式の格言にもあります。「下手なナンピン、スカンピン」です。今回は実際に私がスカンピンになってしまった経験談です。
私が手掛けた中で最も損失を出してしまった銘柄はニッセンです。投資した時期は4、5年前の事です。当時はまだインターネットは本当に初期段階で、現在ネットショッピングが普及している様な状況ではありませんでした。通信販売はカタログショッピングが流行しておりまして、これからまだまだ発展すると思われていた時期でした。
現在でもカタログショッピングは健在ですし、既存の小売店よりも有利な点不利な点は色々あると思いますが、当時はばら色の業界でした。その中でもニッセンは勝ち組みと考えられていまして、日経新聞にも比較的好意的な記事が掲載されていました。
さらに株主優待がありまして、当時は一定の金額のお買い物券がもらえると言った優待でしたので、これもかなり魅力的に思えました。
しかも、それまでに株式投資を4銘柄ほど成功していまして、小額ですがそれぞれコンスタントに利益を出す事が出来ていました。ちょっと株式投資に関する自信みたいな物も出てきまして、今度はもう少し沢山投資してさらに利益を出したいとの考えもあったのが損失の拡大を防げなかった最大の理由でした。
この銘柄は100株単位でしたので、最初に100株を3000円近辺で購入しました。高成長の優良株として非常に高い評価を株式市場から受けていた銘柄でした。しばらくしてある程度株価が下がったので、覚えた唯一の戦法であるナンピン買いをして買い単価を下げる事に成功しました。(ナンピン買いした時は本当にそう思っていました)
しかし、株価は下げ止まらずある時突然大幅下落してしまいました。証券会社に問い合わせても「特に悪材料が出た訳ではありません」との答えだったので、さらにナンピン買いを続行しました。
しかし、それでも株価は下げ止まらずにずるずる下げ続けました。そのうちに、あの大幅な下げは大手証券が投資判断を下げた為だったという事が判りました。ただ、会社からの業績の発表はありませんでしたので、さらに大きく下げるたびに買い増しを行いまして、投資金額はとうとう100万円を超える金額になってしまいました。
この時点になって初めて業績悪化のニュースが流れてきました。それでもまだ将来性はあると思っていましたが、さすがにこれ以上の投資はちょっと無謀だと思われて、新たな資金は投入しませんでした。
株価はその後もさらにずるずる下げ続け、とうとう200円にまで下落してしまいました。しばらくは様子を見ていましたが、思い切って株式分割でもらった分を残して全て売却しました。結局100万円の損失が出ましたが、貴重な教訓を残してくれました。
高成長株、値嵩株にナンピン買いは禁物。出来れば手を出さない方が良いという貴重な教訓です。
私はこの敗戦で株式投資を止めるのではなく、この様な失敗をしない事を目指して再度必死に株式投資の勉強を始めました。既にこの時の損失を埋めて十分おつりがくる成果は出ていますし、将来はもう少し利益率が上がると思っています。