買ってはいけない金融商品
リスク限定の投資信託
最近の証券業界の動きは「リスク限定の投資信託」の販売です。この様な商品の広告をいくつか日経新聞で見つけました。あまりに日本の株式市場のパフォーマンスが悪いので、この様な「リスク限定」といった謳い文句の商品なら売れるのではないかと言ったところでしょう。
例えば、「日経平均が上昇すればそれに連動して基準価額は上昇する。日経平均株価が下落した場合には基準価額の下落率は日経平均よりも低くなる事をめざす。ただし基準価額は上限がありある一定以上のパフォーマンスは上がらない。」といった形の商品設計になっている物が多いと思います。中にはただし書きがない物もあります。
販売手数料は当然のごとく徴収され、1%から2%程度でしょう。信託報酬もある程度徴収されると思います。
買って良い金融商品の原則は以前にも書きましたが
1.仕組みがシンプル
2.コストが安い
3.値動きが判り易い
4.あまりにハイリスクでない事
と言った様に考えてるのが重要です。
このリスク限定型投資信託をあてはめて考えますと、4.以外は買って良い商品の条件を満たしておりません。
コストはあまり安くありませんし、値動きも判りにくいですよね。それに仕組みは一般の方が簡単に理解できる物ではありません。私がこの広告を見て考えましたが、採用されている仕組みは日経平均オプションの
「アウトオブマーのコールオプションの売りおよびアトザマネーのコールオプションの買いを組み合わせる」または「インザマネーのプットオ
プションの売りとアトザマネーのプットオプションの買いを組み合わせる」と言ったところだと思います。オプションの世界では前者を「ブル・コールスプレッド」、後者を「ブル・プットスプレッド」と呼ぶ戦略になります。
まず、この様な仕組みを聞いて理解できる人は、あまりいらっしゃらないと思います。仕組みはシンプルでコストが透明とはとても呼べる様な商品ではありません。「リスク限定」の宣伝に踊らされない事が重要です。