行 司 部 屋

行司とは、東西の力士を立ち合わせ、勝負判定に当たる者で、木村 ・ 式守の2家がある。

「行司は、相撲に追われて逃げていてはいけない。勝負の先を見れば力士から離れて立つことはない。
そのためには力士の体勢を見ること。見るためには相撲の型を知ることが必要である。
四本柱もない、土俵上に検査役もいない現在、相撲から逃げて裁く姿は本来の行司の動きではない。」
by 22代 木村 庄之助

行司の階級は、軍配の房の色と装束の菊とじの色で見分ける。

立て行司 庄之助 ・ ・ ・ 紫房、足袋、草履、短刀、印籠

立て行司 伊之助 ・ ・ ・ 紫白房、足袋、草履、短刀、印籠

三役格 ・ ・ ・ 緋房、足袋、草履、印籠

幕内格 ・ ・ ・ 紅白房、足袋

十両格 ・ ・ ・ 青白房、足袋

幕下以下 ・ ・ ・ 青房または黒房

※ 木村家は軍配を握るとき手の甲を上に向ける(陰)のに対し、式守家は手の平を上に向ける(陽)。
青房といっても現代の色では緑色である。
草履は土俵上で履く専用のもので、控えに入るまでのものと区別している。
十両格以上の資格者となれば、力士と同じく幕下以下の行司が付き人としてつく。
以前は厳然たる年功序列の世界であったが、第28代庄之助が三役格に昇進したときに3人抜きして以来、現在は力量、品格等で兄弟子を追い越すこともたびたびある。
行司の役割としては、裁きのほかにも、番付 ・ 顔ぶれ書き、場内アナウンス、"割り" ・ 勝負結果の"巻き"記帳、所属する相撲部屋での書記 ・ 秘書的役割などがある。
現在の番付は幕内格行司 木村恵之助
による。(戦後7人目の書き手)


地 位 行 司 名 所属部屋 出身地
生年月日 入 門 十両格 幕内格 三役格 立行司
立行司 木村 庄之助 立浪 宮 崎 62 1946 10 29 S.37.5 S.59初 H.6初 H.18春 H.19夏
  第35代  木村 順一、旬一、城之介、37代伊之助(19夏)、庄之助(20夏)
立行司 式守 伊之助 井筒 鹿児島 61 1948 5 16 S.39.5 S.60初 H.7初 H.18春 H.20夏 
  第38代  戦後6人目の番付書き手(H12春〜19秋)、敏廣、9代與之吉(13初)、10代勘太夫(19秋)
38代伊之助(20夏)
三役格 木村 玉光 花籠−放駒 京 都 59 1950 2 27 S.40.5 S.63初 H.11初 H.19秋  
    木村 延秀、信孝、玉光(18夏)
三役格 木村 庄三郎 大島 青 森 59 1950 3 16 S.40.7 H.1初 H.13初 H.19秋  
    高島−熊ケ谷 木村 三次郎、三治郎、4代玉治郎、庄三郎(15初)
三役格 木村 正直 朝日山 岐 阜 55 1953 8 3 S.44.5 H.2初 H.15初 H.20秋  
    木村 正義、正直
幕内格 式守 錦太夫 宮城野 大 阪 49 1959 12 23 S.50.3 H.3初 H.17秋    
    木村 吉之輔、 11代錦太夫(18初)
幕内格 木村 和一郎 高田川 島 根 49 1959 9 22 S.50.5 H.4初 H.17秋    
    木村 英樹、和一郎(4初)
幕内格 木村 玉治郎 立浪 千 葉 48 1960 12 27 S.51.3 H.5初 H.18春    
    雅之助、5代玉治郎(15初)
幕内格 木村 恵之助 九重 東 京 47 1961 10 30 S.52.11 H.6初 H.18春    
    戦後7人目の番付書き手(H19九〜)、木村 裕司、恵之助、恵乃助、武蔵、恵之助
幕内格 木村 庄太郎 春日野 神奈川 45 1963 9 12 S.54.11 H.6初 H.18春    
    木村 春夫、4代善之輔(7春)、15代庄太郎(19初)
幕内格 木村 晃之助 九重 岩 手 44 1965 4 21 S.56.3 H.10初 H.20初    
    木村 俊明、晃之助
幕内格 木村 寿行 大島 鹿児島 42 1967 6 27 S.58.5 H.13初 H.20初    
    旭道山 実弟
幕内格 式守 与太夫 伊勢ケ浜−高島 東 京 40 1968 11 15 S.59.3 H.13初 H.21初    
    式守 国浩、錦之助(13初)、12代与太夫(21初)
十両格 木村 元基 東 京 40 1968 8 6 S.59.3 H.15初      
     
十両格 木村 秋治郎 三保ケ関 兵 庫 39 1970 7 5 S.62.1 H.17秋      
    木村 鎮秋、秋治郎
十両格 式守 慎之助 二所ノ関 千 葉 36 1973 4 29 H.1.3 H.18春      
    裕光、5代慎之助(8初)、北陣(元麒麟児)甥
十両格 木村 堅治郎 峰崎 東 京 34 1974 12 30 H.2.3 H.18春      
    木村 紀行、堅治郎(6初)
十両格 木村 要之助 東関 三 重 34 1975 2 4 H.2.3 H.18春      
    木村 真志、要之助(6初)
十両格 式守 鬼一郎 大鳴戸−桐山 佐 賀 35 1974 7 17 H.2.5 H.18春      
    木村 修、式守 修一郎、修、脩、6代鬼一郎(18春)
十両格 木村 朝之助 若松 神奈川 36 1972 9 2 H.3.3 H.20初      
    木村 勝也、勝次郎、朝之助(20初)
十両格 木村 隆男 鳴戸 大 阪 33 1976 1 12 H.3.3 H.20初      
    木村 慶一郎、隆男(13初)
十両格 木村 光之助 花籠 長 崎 33 1975 12 30 H.3.11 H.21初      
    誠二、光之助(21初) 
幕下格 木村 行之介 玉ノ井 宮 崎 36 1973 7 26 H.4.1        
    木村 行男、幸二郎、行男(13初)、行之介(18春)、行宏(21秋)
幕下格 式守 玉三郎 片男波 鹿児島 32 1976 7 31 H.4.11        
    玉男、玉三郎(18春) 
幕下格 木村 吉二郎 放駒 東 京 31 1977 12 10 H.5.5        
     
幕下格 木村 勘九郎 北の湖 熊 本 31 1977 12 25 H.5.5        
    木村 佳己、歳之助、勘九郎(12秋)
幕下格 木村 林之助 出羽海 埼 玉 32 1977 4 17 H.5.11        
    保之助、林之助(19初)
幕下格 木村 将二 春日野 埼 玉 31 1978 4 4 H.6.4        
     
三段目格 木村 亮輔 中村 長 野 26 1983 5 8 H.13.10        
               
三段目格 木村 秀朗 春日野-千賀ノ浦 兵 庫 23 1985 10 14 H.15.10
三段目格 式守 一輝 荒汐 大 阪 21 1987 8 12 H.17.2
序二段格 式守 正宏 安治川−伊勢ケ濱 岐 阜 19 1990 1 16 H.18.4
序二段格 木村 悟志 高砂 京 都 20 1988 11 1 H.18.4
序ノ口格 木村 隆之助 鳴戸 千 葉 18 1991 4 20 H.19.4
序ノ口格 木村 達之助 境川 大 阪 18 1990 12 21 H.19.6
序ノ口格 式守 友和 友綱 和歌山 19 1989 12 25 H.19.12
序ノ口格 式守 輝乃典 佐渡ケ嶽 岡山 19 1989 10 15 H.20.3
序ノ口格 木村 照一 木瀬 東京 17 1992 6 26 H.20.4
序ノ口格 式守 志豊 佐渡ケ嶽 佐賀 17 1992 6 17 H.20.4
序ノ口格 木村 勝之助 高田川 埼玉 15 1994 2 21 H.21.4
序ノ口格 木村 一馬 花籠 大阪 15 1994 2 16 H.21.4

 

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