『百鬼夜行 陰』『百鬼徒然袋 風』京極夏彦 著 講談社文庫
引き続き京極本。分厚いのに面白いから読了まで遅読ながらも一気である。なんだか形容矛盾だけども。
榎木津にいやおうなく巻き込まれて離れられなくなった電気会社の設計図面引きの本島君が語り手の2冊目。2冊目ではますます道化役をやらされて気の毒だが、このシリーズではともかくエノさんが暴れ放題なのと、何も言わずとも息ぴったりの京極が、笑いを堪えながら本島君たちを思うがまま使って相手をやりこめる様子が目に浮かんでめちゃくちゃ楽しい。
そういえば、今夏、映画化では阿部寛がエノさん役らしいが、外見的にはもう一つイメージが違うのだが(阿部ちゃんはエノさんのイメージより見た目、野生味が強すぎる気がするのだ、私の勝手に描いた榎木津像に比べての話だが)、演技力としてはあのキテレツな言動をやっていただくにはぴったしな役者だと思う。背も高くて見た目は申し分のない美形という要素もハマってるし。見たい気はするが映画館に足を運びそうもないなあ、自分・・;まあ、いつかTVでやるだろう・・;
百鬼夜行の方は今までのシリーズの脇役達を主に据えて、事件に関わる部分を描き出したものだ。最後は関口先生だったが。本編の記憶が曖昧なものも多くてもう一つ楽しめなかったが(情けない;)、さすがに物語構築が綿密なので、ここまで描けるのだなあ・・と驚嘆した。作家さんってやっぱ凄いよ・・・。
『年とったばあやのお話かご』『銀のシギ』『イタリアののぞきめがね』エリナー・ファージョン 著 岩波書店
BBSでM2さんから挙がったエリナー・ファージョン全集を借りてきて読んでみました。とくに「銀のシギ」は元の話はイギリスの昔話「トム・ティット・トット」なのだけども、賢い妹が活躍する部分や、甘ったれでどうしようもない王様の描き方などが独特で、なんだか不思議な味わいでした。それでそのまま作品集をアトランダムに読んでるところです。今まで一冊も読んだことがないと思っていたのだけど、『イタリアののぞきめがね』はどこかで抜粋か何かを読んだ気がしないでもなかった。もしかしたら気のせいかもしれないけど;
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