『稗田礼二郎のフィールド・ノートより 黄泉からの声−妖怪ハンター−』諸星大二郎 YJコミックス 集英社
『稗田礼二郎のフィールド・ノートより 天孫降臨−妖怪ハンター−』諸星大二郎 YJコミックス 集英社
『稗田礼二郎のフィールド・ノートより 海竜祭の夜−妖怪ハンター−』諸星大二郎 YJコミックス 集英社
『稗田礼二郎のフィールド・ノートより 六福神−妖怪ハンター−』諸星大二郎 YJコミックス 集英社
1月、お正月休みこそ時間があったものの、仕事が始まってしまえば怒涛の日々で、最近活字離れが著しい。それで、お薦めの本を寸暇を盗んで(というほどのことでもないですが;)読み進めた。これがまたどれも面白くて〜〜。諸星さんの絵は独特で、前も書いたけど泥臭いというか土臭いというか、なのだけど、この絵が諸星ワールドにはこの上もなくぴったし!きていて、どろどろの妖怪というか物の怪というか、怪異というか、などもホラーみたいなおどろおどろしさじゃなく、ファンタジーという語感から想像されるような透明感のあるものじゃなく。
例えば実際に古事記や日本書紀の世界に生きていたとしたら、暗闇は液体のような濃さを持っていたんじゃないかと思うのだけど、そういうしっかりと湿度や濃度を感じさせるような世界なのだ。そうした感じが絵にうまく表現されていて、諸星さんの民俗学的怪異の世界を濃密に伝えてくれる。そして私はそうした世界がけっこう好きなのだな、というのを読んでいて実感した。一連の作品群以外にもたくさんの本がでておられる作家さんだけに、今からフォローというのもかなりきついが、もっと読みたい作家さんだな、と思いました。
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