6月はだいぶ落ち着いてきたので、友人Iさんのお薦め本など読んでいました。

【よしきた!ジーヴス】 【それいけ!ジーヴス】【比類なきジーヴス】P.G.ウッドハウス著

ウッドハウス3作。イギリスならではのユーモア小説。モンティ・パイソンの笑いにも通じるんだろうな(だろうなと書くのは大して知らないから;)と思われる、お国柄がよく出た笑いは教養を土壌にしているので、主人公がしょっちゅう引用するイギリス詩や生活ぶりが分かれば分かるほどなお面白いんだろう。
お間抜けなご主人と切れ者の執事。(ジーヴスというのはこの切れ者の執事の名前)二人のとぼけたやりとりだけでも、くっくっく、、という感じ。趣味の悪い服を選んでは、ジーヴスと水面下の戦いを交わし、結局は他人が持ち込むどたばたの解決とともに、ラストはご主人が折れてその趣味の悪い服やら小物やらを手放すというオチがひそかに着く(ご主人はとってもそれを気に入っているのに)。
この、他人=親戚だったり友人だったり=が持ち込むどたばたを、主人公のご主人はなんとか自力で解決しようとするのだけど、彼が首をつっこむと物事はどんどんこんぐらがり、悪い方向に進み、それを最後はジーヴスが何食わぬ顔でご主人を笑いものにしつつ最後見事に解決したりする。
その様子は坂田さんの『バジル氏の優雅な生活』のバジルそのものである。といってもこの場合、バジルが切れ者のジーブスであり、道化役は友人であるウォールワース君あたりになってしまうのだろうが。
恋に落ちる変わりものの話などもバジルの友人達のエピソードを思い出したし、この世界はなかなかに坂田さんの世界に近いものだった。<br> だからIさんは薦めてくださったのだろうな(笑)