■『黒後家蜘蛛の会』(アイザック・アシモフ)をもし坂田さんで漫画にするなら、のキャスティング案■

【『黒後家蜘蛛の会』ってどんなお話?】

分類としてはいわゆる”安楽椅子探偵モノ”に入るのではないか、と思います。

"黒後家蜘蛛の会”という6人の(知的階級に属する)紳士達はクラブで月に一度晩餐会を開いて四方山話に花を咲かせます。
クラブにとって欠かせない一員に、水際だった仕事ぶりで給仕を勤めるヘンリーがいて、メンバーから一目置かれています。
その6人が晩餐会に毎回招くゲストの持ち込んだ謎解きがいつのまにか恒例となったとき、6人が6人、全員で知恵を絞っても
最後に謎を解くのはほかならぬその給仕のヘンリーだったのでした。

お話は毎度の晩餐会の上での謎解きでして、読みやすい短編の構成になってますし、謎解きより6人のやりとりや、
でてくる食事の光景が楽しみだったりして、単なる謎解きだけではない面白さがあります。
(私の手元にあるのは、創元推理文庫・全5巻。アシモフの同工異曲の作品に『ユニオンクラブ綺談』てのもあります。)
興味のある向きは是非お読みになってみてください。以下はアシモフのこの作品のファンとサカタ作品のファンに向けてのお遊び企画です。


【『黒後家蜘蛛の会』メンバーの紹介とキャスティング案】

ジェフリー・アヴァロン(特許弁護士)…ランバイン卿(レディビクトリアの御父様/「ウイッシュ・ボーン」『バジル氏の優雅な生活』)
<<キャスティングのポイント>> 長身で整った口髭顎髭の押し出しの良い紳士というと彼しか見あたらなかった。

トーマス・トランブル(暗号専門家)…エミリーのお父さん(「エバラード」『バジル氏の優雅な生活』)
<<キャスティングのポイント>>陽に焼けた肌に口髭、せっかちでいつもしかめつら。まずイメージには合ってます。
  

イマニュエル・ルービン(作家)…残念ながらこの人はぴったしくる人を思いつけなかったです。
<<キャスティングのポイント>>分厚い眼鏡に疎らな口髭、すきまだらけの歯…。
仕方がないのでマイクのおじいちゃん(「大嵐」『闇夜の本』)に眼鏡をかけてやってもらうとしましょう。
  

ジェイムズ・ドレイク (有機化学者)…大好きなウォールワース総監に(『バジル氏の優雅な生活』)。
<<キャスティングのポイント>> 知的で冷静でイメージがぴったり。総監はでも、ヘビースモーカーではないなあ。
  

マリオ・ゴンザロ (画家)…面白いのでアーサー・ミドルトン(『バジル氏の優雅な生活』)にやってもらう。
<<キャスティングのポイント>> 目の大きな二枚目で洒落モノ。画家の役をモデル業のアーサーがやる、というのは洒落で面白い。
メンバーの中では一番、軽薄(失礼)なところもあるので。

ロジャー・ホルステッド(数学者)…食いしんぼうなんで、タルカム・オブライエン氏に。(『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』)
外見のイメージは「チェルシーブラウンのお気に入り」のお姉ちゃんの恋人ボブがぴったしですが。 
<<キャスティングのポイント>> メンバーの中で一番食いしん坊。なのでちょっと太めらしい。

ヘンリー・ジャクソン(給仕)…やはりここはバジル氏の名執事アダムスさんにお願いしたい。
イメージでは”N&Eクラブのゴトフリー”なんですけどね。
<<キャスティングのポイント>>水際だった仕事ぶり、外見的には地味で目立たない実直そうなイメージ。


【もし、サカタキャラがこの役を頼まれたらどんな反応か?(その関係者と知り合った監督=天野がそれぞれに依頼しているという設定)】 

(監督)『黒後家蜘蛛の会』に抜てきされた皆さんの反応をこっそりのぞきに行ってみましょう。
まずはアヴァロン役のランバイン卿から・・

ランバイン卿「なんでこのわたしが役者の真似などせねばならぬのだ!!」
ビクトリア「あら、面白そうじゃありませんこと?御父様。それにウォーレン卿のお知り合いの方からのご依頼ですわ。」
ランバイン卿「まったく!!お前の知り合いなどろくな奴がおらんな!!丁重にお断りしておけ、お前からな!!」

かなりご立腹の様子…、、、この際年齢や特徴は無視してトレバー氏(「ランスロットの遺産」)にお願いします。(単に私の好みなだけだったりして。)
さて、次なるトランブルは・・・

エミリーのお父さん「わしは忙しいんだ!ったく金持ちの道楽などつきあっておれん!!」
エミリー「そんな、お父さん。お世話になったバジルさんのお知り合いから是非にって…」
エミリーのお父さん「お世話になった?わしがあのときどれだけ・・!!まあいい。お前がそうゆーんなら仕方ない。ただし1話だけな!」
 

(監督)ふう!お父さんはなんだかんだいっても義理堅そうなので巻き込んでしまえばこっちのもんだと思います、はい。
 

問題のルービンは・・
マイクのおじいちゃん「わしがなんでこんな、知ったか振りのおしゃべりのすきっぱの・・男をやらんとならんのだ!なっとらん、なっとらんぞ。」
マイク「おじいちゃん、そんなこと言わないで手伝ってあげてよ。」
マイクのおじいちゃん「わしはやらん、と言ったらやらんのだ!」

(監督)うーん、おじいちゃんは頑固だからなあ。他に適役は・・と。ちょっとイメージが違うけどホイットマン(「ホイットマン白書」)にでも。
彼なら喜んでやってくれそうだし、性格はけっこう近いかも。
 

ドレイクはけっこう候補も多かったのですけど・・
ウォールワース総監「ほほー芝居ですか。今ちょっと抱えている事件がありますので解決しさえすれば・・」
バジル氏「やってもらえるんですね!?ところで、どんな事件ですか?」
 

(監督)あああ、なんだか事件に首を突っ込み始めましたね。もお!
 

食いしんぼうの数学教師ロジャーは・・
タルカム・オブライエン「ええ?ぼくが?こんなに食いしんぼうじゃないし・・頭も禿げてないのにひどいよ、マーガレット!」
マーガレット・オブライエン「あら?メンバーの中では一番控えめで、リメリック(五行詩)をやったりする教養のある役よ、あなた。」
タルカム・オブライエン「うーん、でもぼくは演技力なんかないんだよ・・」
マーガレット・オブライエン「大丈夫よ、監督におまかせすれば!ね、やって下さいな。楽しみだわ!」
タルカム・オブライエン「うーん・・」
 

(監督)好奇心旺盛のマーガレットさんを味方につけて押し切ってしまえばなんとかなりそうです。

マリオ役のアーサーは?
アーサー「おれが芝居?いいぜ。いくらよこす?」

(監督) うーん、予算が・・・(--;   でも、基本は詐欺師なのに顔が売れてもいいのか…。演技力はあるかも。 

最後にヘンリー役のアダムスさん・・
アダムス「わたくしが?でございますか?とてもとても、むりでございます。どなたかほかの方にお頼み下さいませ。」
バジル氏「その謙虚なところと水際だった仕事ぶりが見込まれたんだよ。」()
アダムス「はあ、さようで。」
バジル氏「そうとも!しかも最後に謎を解く切れ者って役だぜ。」
アダムス「めっそうもございません、そんな大層な役はごめんこうむりとうございます。」
バジル氏「しまった・・!!」
 

(監督)これではとてもやって貰えそうもないので、やはりゴドフリーに。。彼ならきっと人を食った会心の演技をさらりとやってのけそうです。

 でも、どうせなら新たにキャラクターを描いて頂くのが一番!ですね。(あたりまえだけど(^^; )

以上、もしもシリーズ?(いつからシリーズだよ)キャスティング遊びでした。パロディの一種としてお楽しみ頂ければ幸いです。

*この壁紙はサカタボックスのフリー素材を使用しています。

(作成・天野章生でした)