★
子供の本の絵かきの集まり 童美連 がむかしからの月刊絵本の四月号を集めた「月刊保育絵本クロニクル」を発刊しました。おじちゃんも、おばちゃんも、保育園や幼稚園で読んだ絵本を思い出してみて。
★絵本といえば、まず幼稚園や保育園でもらった(親が買った)チャイルドやキンダーブックだろう。ところが、児童文学、絵本研究界では、あまり研究されていない。
月刊絵本にはいろんな種類のものがあり、仏教系の絵本もある。時代の風に吹き飛ばされそうになることもある。昭和17年には「キンダーブック」が「ミクニノコドモ」(御国の子供)となる。戦後直ちに元にもどるのだが・・
昭和19年の絵本にはガスマスク(防毒面といっていた)をつけた子供の絵がある。昭和9年ごろから軍人がちょくちょく出てくる。絵描きは時代がどうあろうと、絵をかくのが仕事である。それを職業とし、それで家族を養っている。
戦後左翼思想が力をもったときに、漫画や絵本もその影響を受けた。「のらくろ一等兵」をかいていた田河水泡は多分非難されたのだろう。手塚治は若かったので戦後からの出発となり、上の実力者がいなくなったところで、いい目を見たと言えるかもしれない。ゲゲゲの鬼太郎の水木しげるは軍隊帰りで戦後の出発となり60年後の現在もかいている。漫画史も検証が不十分だが、絵本は学問的な研究が遅れている。「絵」と「子供」の両方がわかる人は少ないし、とても難しい。
この本が現役の絵本画家の手によって出版されたということは、極めて重要です。本来なら別冊太陽の平凡社などの出版社がやるべきことなのだが・・・
忘れられていたのは「絵本を読む、見る、子供の心」です。
出版記念パーティーでお会いした鳥越信聖和大学教授は最近は保育絵本の研究をされるようになり、大学院で学問的に研究をされている。過去の児童文学論を克服し、未来につなげる真に学術的な成果をあげられることを願う。学生諸氏も教官を超える志をもっていただきたい。松居直会長は韓国はじめアジアの絵本の紹介に力を尽くされている。言語など日本の文化崩壊現象には悲観的になりがちだが、日本の絵本のこれからには、楽しみがあると思う。これから生まれてくる読者の子供のためにも、ぜひそうであってほしい。(2005/3/18)
★3月29日毎日新聞朝刊に「月刊保育絵本クロニクル」の記事が大きく出てていますので、御覧ください。
読売新聞 2003/9/22 本よみうり堂
ロングセラー散歩矢玉四郎作・絵『はれときどきぶた』◆自分の考え伝えなきゃ幼いころ、近所の豚小屋はお気に入りの遊び場でした。豚は身近な存在。そんな豚が空に? この不思議な組み合わせに想像力をかきたてられ、わくわくしながら読みました。 主人公の小学3年生、則安(のりやす)くんはある日、お母さんが自分の絵日記をのぞいているのを発見。そこで、翌日起こることを想像して書く「あしたの日記」をつけることにしました。 お母さんが作った「えんぴつの天ぷら」をお父さんがおいしそうに食べる、金魚が家中を飛び回る……書いたことが本当に起こるので、両親が芝居をしていると思った則安くん。知恵をしぼって書いたのが、あしたの午後、豚が降るという日記。 あとがきで作者は、読者の子どもたちにも「あしたの日記」を勧(すす)めます。「自分の感じたこと、考えたことはちゃんといえるようにならなくちゃいけない」。色々なことを考えられる頭を――こんな深い狙(ねら)いがあったとは。小学生の時は気付きませんでした。(岩崎書店=1100円)(碧) |
★読売新聞 2003/9/22「無断転載しました。(碧)さん、かんべんしてちょ。子供読者が大人になってから書いた書評なので貴重な資料です。
●平成15年3月記
★「ぶたの遠吠え」に過去雑誌に寄稿した文を追加した。あらためて八十年代の文を自分で読み直した。「はれぶた」研究はほとんど、なされていないが、「子どもの文化」1987年11月号が、「ズッコケ」「はれぶた」を特集している。私のインタピューもあるし、子供の声ものせられている。が、手に入りにくい雑誌だ。(記事関係者のひとり藤田のぼる氏には転載の許可をいただいたので、いずれ・・・15/6/30)
編集後記の文 「『はれときどきぶた』を読んだ子どもたち(ママ)の「あのひとは、ぼくたちのこと、よくわかってるよ」といった感想が印象的であった。」
当時この記述に作者自身はげまされ、また身の引き締まるおもいだった。その子供がいま二十歳台の青年となり、昨日もその一人と仕事で接触した。彼のメールから・・
「小学生の頃から矢玉先生の本が大好きで、先日は、一ファンとしても、本当に得がたい時間となりました。
「はれときどきぶた」や、「まんだくんとマンガキン」はしょっちゅう読んでいましたし、図書館でも人気作品でした。
並んでいるほかの児童書とはかなり異質なもので、小さいながらも、なんで図書館にあるのに漫画みたいに面白いんだろう、と不思議に思っていたことをおぼえています。
今は生涯教育を専攻する学生です。ホームページでの先生の御意見、じっくり読ませていただきます。
取材で民間の教育者、芸術家などに会う機会が多いのですが、いま非常に多くの人が教育への危機感を訴え、議論が熱くなっているのを感じます。」
ぶたごごやへかえる![]()