『冷え』は万病のもと                         健康情報に戻る
 足先が冷えて眠れない、手足が冷たい、腰が冷えるなど、冷えの起こる部分や程度は様々です。「冷え」は女性の悩みと思われがちですが、最近では50〜60歳代を中心に男性にも増えています。体の表面は温かくてもお腹の中が冷えている人は少なくありません。「冷え」を放置すると免疫力を低下させます。慢性的な疲労感、肩こりや腰痛、便秘などは軽い「冷え」の自覚症状の場合があります。
『冷え』からくる体調不良
血行が悪くなる ◆こり・痛み(肩こり、頭痛、腰痛、関節痛など)
◆婦人科系疾患(月経痛、子宮筋腫、卵巣脳腫、不妊症など)
◆膀胱炎
◆不眠
代謝が悪くなる ◆肥満 ◆むくみ ◆倦怠感
◆うつ ◆老化が早まる
免疫力が低下する ◆感染症(かぜ、インフルエンザなど)
◆アレルギー ◆ガン
『冷え』には4つのタイプがある
全身的な冷え 新陳代謝が低下しているため、体が温まりきれない状態。体全体が冷え、顔が青白い。高齢者や大病を患った後に起こりやすい。 八味地黄丸など
水毒による冷え 体に余分な水分が滞っているため、その水が冷えを起こすと考えられる。胃腸の働きが低下し、胃下垂などが見られる人に起こりがち。このタイプの人には胃内停水がある。 真武湯
五積散
烏犀圓など
(おけつ)による冷え お血とは、全身を巡る血(けつ)が停滞した状態。現代医学的にとらえると、ホルモンバランス、血管の運動神経バランスの乱れによって起こるとみられる。お血のある人は、下腹部を触ると抵抗感と痛みがあり、手足に冷えがある。 桂枝茯苓丸
当帰芍薬散
桃核承気湯
烏犀圓など
気逆(きぎゃく)による冷え 体内を巡る気が逆流するために起こるもの。手足は冷えるのに首から上はのぼせるのが特徴。 加味逍遙産
牛黄清心元など
手足の冷えを伴う病気
 手足の冷えが即病気につながることは少ないのですが、次のような症状がある場合には注意が必要です。
若くて虚弱体質の女性に多くみられる病気で、寒冷刺激や精神的ショックを受けると、手足の指の血液循環が悪くなり、指が蒼白になる。 レイノー病
手足の冷えとともに、ひどいだるさ、寒さ、気力の衰えを感じる。 甲状腺機能低下症や栄養不良の可能性がある。
手足の冷えとともに、手足の痛み、脈が触れない、皮膚の色が蒼白になる。 急性動脈閉塞症やバージャー病(閉塞性血栓血管炎)の可能性
※その他、貧血や胃・十二指腸潰瘍で出血している場合や、婦人科系疾患の場合にも冷えを感じます。
体を温める食物を食べよう
 旬の野菜や寒い地方で採れる食物は、体を温める代表選手。冷やす食物は、ゆでる、煮る、焼くなど、加工すれば温める食物に変身させることができます。
体を温める食物 体を冷やす食物
肉・魚・乳製品 鶏肉・羊肉・エビ・サンマ・カツオ・チーズ アサリ・シジミ・タコ・カニ・ウニ・牛乳
野菜・果物 カボチャ・人参・ニンニク・ネギ・ニラ・ラッキョウ・リンゴ・プルーン・ザクロ レタス・トマト・キュウリ・ナス・セロリ・白菜・レンコン・シメジ・ほうれん草・スイカ・バナナ・メロン・柿・梨
穀類・豆類 もち米・玄米・クルミ・栗 ソバ・コンニャク・枝豆・豆腐・納豆
その他 黒砂糖・ココア・紅茶・ジャスミン茶・日本酒・赤ワイン・シナモン・トウガラシ・わさび・山椒・生姜 白砂糖・緑茶・コーヒー・ビール・白ワイン・酢・ごま油・昆布・わかめ・のり
※滋賀県立大学の灘本知憲教授によると、生姜は上半身、ココアは下半身を温め効果が高いということです。
生姜を食べた場合は、額や鼓膜、手の指先が、ココアでは足首やつま先の体温上昇が確認されたそうです。
体の中心を「湯たんぽ」などで温める
 「熱が足りない」、「血液が運ばれない」と体は冷えます。しかし、お腹や腰、太もも、お尻、二の腕にある大きな筋肉を「湯たんぽ」などで温めてやれば、一挙に解決。大きな筋肉が温まれば、そこを通っている太い血管が広がり、血流もぐっとよくなります。すると、冷えた手足にまで血流に乗って熱が運ばれ冷えが解消します。
首まわりを温めると手まで温まる
 首は皮膚表面の近いところに大きな血管が通っているため、マフラーやスカーフなどで首を覆うだけで手の先まで温まります。寝るときも首にタオルを巻いておくと、全身が温まりぐっすり眠れます。おしゃれな「のどウォーマー」も登場しています。
電気毛布は睡眠中の生体リズムを乱す
 人は体温を低下させることで眠りにつくのですが、電気毛布を使うと体温が低下しにくくなり、エネルギーが余分に消費され、体が十分に休息しにくくなります。また、心拍数が下がらないので、心臓への負担も大きく疲れがとれにくくなります。また、肌も乾燥しがちになります。電気毛布を使うなら、寝る前に寝具を温めるために使い、スイッチを切ってから寝るようにしましょう。