子供のメタボリックシンドローム      健康情報へ戻る
腹周りが気になる中高年男性を震撼させているメタボリックシンドロームの危険な兆候が、肥満の子供にも忍び寄っています。過食、運動不足、夜型の生活リズム、受験戦争によるストレス増加、生活習慣のひずみが原因で肥満や高血圧、2型糖尿病など、動脈硬化促進因子をもった子供が増えています。
増えている子供のメタボリックシンドローム
東京都立広尾病院の原光彦小児科医長らは、1992年と2002年に生活習慣病検診を受けた静岡県の小学校4年生と中学1年生の計1,178人のデータを分析し、血圧や肥満度など独自の基準を作ってメタボリックシンドロームにあたるか否かを判定しました。その結果、明らかに増えていました。
子供のメタボリックシンドローム診断基準作成へ
 厚生労働省研究班は、子供についても腹周りからメタボリックシンドロームのリスクを判定できる診断基準をつくろうと2005年から3年計画で取り組んでいます。
子供の頃の高血圧が大人に移行
 肥満児の増加に伴い懸念されているのが子供の高血圧。小児高血圧には「本態性高血圧」の他、腎臓などの器質的疾患に伴う「二次性高血圧」があります。
収縮期血圧が200mmHg前後に達するような極度の血圧上昇があれば二次性高血圧を疑う必要があります。二次性高血圧は新生児や乳児に多いのが特徴です。
 小児高血圧が無視できない頻度で出現し、多くの子供が必要な治療も受けないまま放置されている実態が明らかになりつつあります。
 新潟大学医学部長の内田聖小児科教授によると本態性高血圧は国内の小中学校生
0.1〜1%高校生約3%に見つかるといいます。過去の中学生らの血圧記録をもとに20年後の予後調査を行ったところ、当時正常血圧だった人が今は高血圧になっている割合が
4.9%だったのに対し、当時から高血圧だった人は20.5%と高く、子供の頃の高血圧が高い確率で大人に移行する恐れがあることがわかりました。子供であっても週に1度は継続的に血圧測定を習慣づけたいものです。
子供の糖尿病
 糖尿病は発症する要因で1型と2型に分類されます。1型糖尿病は膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞がリンパ球によって破壊されるため発症し、一生インスリン注射を続ける必要があります。一方、2型糖尿病は遺伝的な体質に、運動不足や食べ過ぎによる肥満やストレスなどが重なり発症します。子供の2型糖尿病の存在が顕在化したのは1990年代に学校検診の検尿で尿糖検査が取り入れられてからのことです。今では数千人に1人くらいの割合で2型糖尿病の子供が見つかります。
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