風の耳 2006 6月(目次)


風の耳


風の耳 2006(7月)

2006.6.28 Wed

☆ラヴェルの白鳥の歌? “三羽の美しい天国の鳥たち”


 今度の土曜日7月1日に開かれるBouquet des Tons Vol.18(第18回 音の花束コンサート)のために新たに書下しました(6.16)。これはモーリス・ラヴェル作曲の無伴奏混声合唱のための<三つの歌>の第2曲“三羽の美しい天国の鳥たち”のBDT※の編成のための私の編曲です。ラヴェルが戦争(第一次世界大戦)に行く直前に書き上げた謎のように美しい曲です。幸運にもこれが最後の作品にはならなかったので私たちは今その後の作品“ボレロ”や“子供と魔法”などを聴くことが出来るのです...(詳しくは演奏会当日プログラムに掲載予定)

 Bouquet des Tons Vol.18 の正式な演奏曲目は下記のリンクのブログに掲載中です。

 ♪Bouquet des Tons Vol.18

 ※BDT = Bouquet des Tons の略記

 →BDTのホームページ


2006.6.5 Mon

☆<エピタフ(ラヴェルの墓)>“ 第一楽章 天国の鳥”[Fl,Vn,Vc,Cem] 完成


 BDTの委嘱による作品<エピタフ(ラヴェルの墓)> “第一楽章 天国の鳥”が完成しました。昨年の着想時点ではラヴェルの<クープランの墓>のように「組曲」を計画していましたが、途中で「ソナタ」にプランを変更(友人に宛てたメールでは「極簡素な断章のつらなりが全体で螺旋状の強いエネルギーを放つような音楽を考えている」というようなことを言ったと記憶している)。試行錯誤の結果は第一楽章が「断章」ではなく最初の計画の全体相当の長さを持つ11〜12分くらいのひとつの楽章として定着しました。今回はこの一楽章をもっての初演とさせて頂きました。タイトルも「エピタフ」で副題を「ラヴェルの墓」と改めました。辛抱強く完成を待っていてくださったBDTの方々に感謝します。

♪初演コンサート予定

♪こぼれおちる月(blog)

 風の足跡

 この完成までにいくつかのトピックがありましたので、それらについても簡単に掲載します。


☆クラヴサンのための前奏曲“(.....木洩れ日)”[Cem] 完成

 チェンバロ奏者の猿渡紀子さんによる委嘱に応えた小品。森の散策の音楽。秋の色彩豊かな木の葉の天然のステンドグラスや魅惑的な光などを表現。

♪初演コンサート予定

♪こぼれおちる月(blog)

 風の足跡


☆編曲 佐々木すぐる:月の沙漠[3Fl]

 葦笛舎委嘱の3管のフルートのための編曲。近く葦笛舎□室内楽シリーズとして発行予定。

 風の足跡


☆自作編曲 木のうた(作詞 楠部満智子)[Co.fem(2parti),Pf]

 1990年に作曲した歌を女声合唱団Asukaのために編曲。作詞は声楽家の楠部満智子先生。このテーマによるピアノ組曲<月巡りの歌>の“4月(.....木のうた)”もあります。

 この編曲の前日に萱野茂先生がお亡くなりになりました。私たちはあまりにも偉大な父のようなアイヌ文化の伝承者を失いました。心よりお悔やみ申し上げます。


★編曲 中山晋平:故郷[Fl,Vn,Cem(oPf)]

 葦笛舎より「最高傑作にしてくれ」と頼まれて泣きながら(?)編曲。BDTの長野演奏旅行の旅先に原稿をFaxで送って演奏されたのでした。その後若干改訂されましたが、近く葦笛舎□室内楽シリーズとして発行予定です。


★編曲 中山晋平:狸伝説(原題:しょうじょう寺のたぬきばやし)[Fl,Vn,Cem(oPf)]

 BDTの長野演奏旅行のために依頼を受けて編曲。長野の高野辰之館で演奏されました。

 この時この歌の成立の基となったという狸伝説を知りました。脚色によっては現代を風刺する面白い怪談になると思い、少しわくわくしました。

 編曲は少し不気味に始まり、滑稽で、最後の方ではお洒落なワルツに化ける・・・。近く葦笛舎□室内楽シリーズとして発行予定。


☆月への翼(詩 寮 美千子)[Co.fem,Pf]

 女声合唱団Asuka委嘱。作曲進行中であった寮美千子さんの詩による<組曲 インディアン・フォレスト>(全7曲の内残る2曲。辛抱強く待ってくださっている合唱団Asukaのみなさん指揮者の飛永さんへは感謝のことばもありません!)を少しお休みにして頂いて、同じ寮美千子さんの別の詩に魅了されて作曲。寮さんにはいつも本当に感謝です。ありがとう!!

 風の足跡


風の耳(2006.5月)