この時期は草退治が一仕事。ちょっと放っておくと「まほろば」の周囲は草だらけになっちゃう。他にもやらなきゃならないことがあるんだけど、先ずは草刈りだな。まあ、手をかければきりがないので適当に刈り払っておくだけだけどね。庭いじりとか家庭菜園とか好きな人いるよね。そういう人からみれば、おれは怠け者だと思うね。考えてみれば、いや、考えるまでもなく、おれは百姓なんだけど、一番自信がないのが百姓なんだよなあ。歳とれば少しは土に親しみが湧くのかしらと思ってたけど、ダメだね。この間、県庁勤めの同級生と犬の散歩をしてたら行き会った。トラックに耕耘機なんか積んでるんだよね。畑を借りて野菜を作ってるって言うのね。そういえば、絵描きの今井クンまでが真面目に野菜なんか作って持ってくるんだよね。みんなどうしちゃったんだよお。そんなに良い大人ぶるなよな。と、まあ、なんだかいつまでも自分が青二才のようで嫌になるね。二十代の頃、夏の桑畑で草退治をしながら、このままでいいのかと思ったものさ。試しに播いた西瓜が熟すのを眺めるのは楽しみだったけど、それは感動的というほどのもんじゃなかったな。桑の匂いと汗の匂い、草や昆虫の匂い、なにかの腐った匂い、農薬の匂い。ちぇ、あの日を思い出しちゃったよ。
mahoroba営業案内
自己紹介・ご挨拶
現代詩資料室1
現代詩資料室2
リンクのページ
