Press Room書庫
畑仲の地下世界への入り口

 この書庫は、わたしが97年から2004年にかけて、PresRoom (http://www.ingnet.or.jp/~press/)というサイトで書き散らかした雑文たちです。PressRoomは、ISPが事業を終了したため閉鎖を余儀なくされ、路頭に迷った末、わたしはニフティへの引っ越し、サイトのタイトルも《畑仲哲雄の苦行部屋》と変更しました。スレイヴ公式サイトやCost-Free News のページは引っ越しましたが、それ以外のページをどうするか、じつのところ逡巡していました。

 いま書庫の文書類を読み返してみると、事実誤認や見通しの甘い分析などが、ほどよい加減に散りばめられていることが、よくわかります。大げさな言い回しや失礼な表現、無理めの理屈や暴論の類も、適度に盛り込まれていて、筆者の無能ぶりを見事に醸し出しています。いまごろこんな雑文類を公開するのは、恥ずかしいので封印しようと思いましたが、ま、人生は旅→旅の恥はかき捨てということで、ご容赦ください


第3期 親分子分の漫才台本 (2002-2004)

 このコーナーは、親分と子分が掛け合い漫才をしながら、世相をおちょくってみようと思って始めました。いわゆる悪ノリです。怒りや主義主張といったものを、笑いという器にいったん移し替えることで、表現の幅がひろがり、より強(したた)かで、よりたくましい表現を身につけられると思いました。しかし、もともと才能のない人間は、ナニをやっても空回りするもの。見事にスベっています。

 ただ、この連載を通して分かったこともあります。ほんものの漫才というのは、漫才師の体動き、表情、言葉の間(ま)、声の大きさ、というものを複雑に組み合わせて笑いを創造しています。つまり、台本は、総体としての漫才の中では、さほど大きな要素を占めていないと思うのです。たとえていえば、筋道というか、骨組みのようなもの。台本それ自体で、漫才は未完成なのですね。

 というわけで、ドサ回りしている極道亭の2人にとって、わたしはあまり良い台本作家とは言えなかったと思います。ネット公開は中断しますが、台本自体は書き続けています。なお、極道亭はいまもドサ回り中です。


第2期 うまいタバコと泣く泣くおさらばする方法 (1999-2002)

 このコーナーは、タバコをめぐる撲滅派も養護派の激突にうんざりしたわたしが、一歩引いたところから何かを表現してみたいと思い、執筆し始めたモノです。で、できるならば、このコラムを通じて、じぶん自身も煙草とおさらばしてみようと目論みました。

 わたしは、過激な嫌煙活動家が嫌いです。タバコへの怒りを募らせるあまり、タバコを喫う人を「村八分」するかのような言説には断固反対します。だからといって、嫌煙を表明することさえ躊躇しているような人の鼻先に煙を吐きかけるような、デリカシーのないスモーカーも容認できません。

 タバコ問題は、日常生活のレベルで考えると、個人の自由と公共の福祉という二項対立の構図にはまりこみます。つまり、バランスの問題になります。それと同時に、タバコ・メジャー企業の倫理問題として捉える必要もあるでしょうし、文化としてのタバコを考える必要もありそうです。

 わたし自身、アルコールが苦手な人間なので、タバコ嫌いな人の気持ちも少しは分かりますが、どうも昨今の風潮は、酒にはおおらかで、タバコには厳しすぎるような気がします。


第1期 世捨て人の情報評論 (1997-1998)

 このコーナーは、わたしが初めてサイトで書き始めたコラムです。

 このうち何本かは、MSN日本版にも転載されました。MSNにおけるわたしのコラム・タイトルは『無視されるのがオチ』でした。その後、MSN側がわたしのコラムを勝手にお蔵入りさせてしまったので、そのことで連絡を取ろうとおもって、編集部に何度もメールしたのですが、文字通り「無視され」ました。Nさん、逃げてないで返事しなさいよ。

 いずれにしても、この時期、日本のネット人口が爆発的に増えていったこともあって、こうしたコラムを通じてネットのすごさを肌で感じることができたのは、幸せだったと思います。


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