bP11
2009 年
03月13日

◆08年度就労支援セミナー終了
  政府の一刻も早い 生活と就労支援を望む


 神奈川ホームレス就業支援協議会主催の「働きたいみんなのネットワーク」による08年度就労支援セミナーが、3月9日の川崎市就労自立支援センターを最後に終了しました。昨年5月から始まったこのセミナー受講者は他の2箇所(横浜市ホームレス自立支援施設「はまかぜ」、富士見生活づくり支援ホーム)もいれて総計112名。このうち住居を確保し就労できた人は全体の3割強。残りの殆どが仕事に就けず、また就いてもすぐ辞めるという状況です。派遣切り・期間工切り、正社員切りなど大企業の手前勝手な人員削減や、深刻な経済不況で中小零細の企業倒産などが追い討ちをかけて求職者・失業者の前途には厳しい現実が横たわっています。

 若年化している 施設入所者
 3箇所の入所者は、路上や公園生活者もしくはその手前にある人たち。常時3箇所合計で毎月150名から200名。しかし、昨年末から急に増え始め200から250名が現在の状況。セミナーも同様で派遣・期間工など仕事と寮を追いだされた受講生が目立ち、低学歴から高学歴、年齢も若年化しました。

 自己努力も限界、政府は真面目な雇用対策を
 セミナー受講者の大方の感想は「話を聞いてよかった」「勉強になった」「やる気が起きた」「再度頑張ってみる」など好評でしたが、しかし、再就労に成功した人は受講者全体の3割近くでしかなく、結局半年の間に住居と仕事を見つけられないと、路上・公園と行かざるを得ず、厳しい雇用環境のもと自己努力にも限界があるのが現実。
 僅かな雇用対策費でお茶を濁したり、定額給付金すらセンター入居者といえども受給できるものは住民票との関係でほんの一部分。困難な中、再就労めざして少しでもスキルアップしようと努力している求職者への真剣な対応が求められているというのが、終了後の感想です。

◆「声」
<ネット>
 本紙前号での佐々木 代表の「練馬派遣村」 聞き取り調査報告は、 誠に身につまされるものに満ちている。代表の強い憤りに共鳴する。何故のこの苦境なのか。それを放置していてよいのか▼一方、生活保護を受けた0さんの「国に感謝」という言葉には意表をつかれた。代表の思わず絶句された場面が眼に見えるようだ▼ご本人にすれば、助かった、という思いだったに違いない。自分の陥った環境にさいなまれて、明日の生活が見えないとき、当座の資金や住まいを与えてもらえば、これほど有り難いことはない。素直に感謝の気持ちだったと分かる ▼それでも、この場合やはり絶句してしまう。どうしてこのような境遇に追い込まれたのか。「自分も犠牲者だった」と気付いた上で、なお「国に感謝」という発想の慎ましさ・・・▼生活保護は、国が保証すべき「健康で文化的生活」に対する最低限の責務だ。むしろ国民を生活保護に追い込んだ環境に対する責任が国にはある▼派遣村にたどり着いた人たちは、いずれも食うや食わずで、次の食べ物以外何も考えられない状況だった。心境としてほとんど無心・無我の境地だったかも知れない。しかし、それゆえのその純粋は逆に怖い。 【健】

<08年冬季カンパありがとうございました>
埼玉 わらび市職労さん 墨田区 松本孝子さん 国立市 永岡陽子さん 
さいたま市 第一経理さん さいたま市 柿沼みつるさん 埼玉 飯能第二小さん
横浜市 鶴見さん 世田谷区 石井喬さん 川崎市 佐藤正夫さん
石岡市 小松美代子さん 本庄市 本庄北商分会さん 川口市 桜井牧男さん
文京区 保健医療研究さん 中野区 光来出邦代さん 葛飾区 杉村幹夫さん
熊本県 建築労組八代支部さん 鳩ヶ谷市 市立辻小分会さん 名古屋市 名水労南分会さん
福島市 建交労・加藤さん 小平市 華表てるさん 西東京市 今村享子さん
市川市 早川幸一さん 香川市 武村和博さん  

<新宿わく☆ワーク 就労支援セミナー・カウンセリング 合同面接会日程きまる>
 年度替りを前にして、新宿わく☆ワークと働きたいネットの協力共同で進めてきた就労支援事業の予定が決まりました。就労支援セミナーは野村カウンセラーの協力を得て、ネットから派遣し5年目になります。昨年度は、新宿区の広報誌にもお知らせを掲載するなどの努力が実り毎回20名前後の参加者があり支援、活動を前進させています。
 また、面接会は合同面接会とミニ面接会を、あわせて年7回の開催を予定してしています。地域密着型就労の実績をさらなる積み重ねを期します。この機会に就労活動をされている皆さんが大いに活用されるようご案内いたします。

<行政に雇用政策を突きつけるために、
  ハローワーク前アンケートの
     取り組みについて検討中!>

 今年1月の完全失業者約277万人。昨年10月から今年3月に約15万8千人の非正規社員が職を失う情勢です。今、ハローワークは、職を求める人が後を絶たたず、都内の各ハローワークでは、若い人の仕事探しが目立っています。
 私たち「働きたいネット」は、建交労をはじ各労組、また、「直接雇用」に関係する団体と協力して「ハローワーク前アンケート」の実施ができないかどうか検討議中です。過去のアンケート取り組みでは、その結果を行政に反映、雇用政策を変えさせる成果もつくっています。
◆第104回懇談会報告「働いて! かがやく!」

 佐々木さん 小川さんなど勤務にあわせた懇談会に、待ちに待った小川さんが参加した。森山さんも久々の参加です、ありがとうございます。不況が深刻になり「失職者」化が激しくなっている。皆さんの周りではどうですか!
 小川さん ネットの紹介で50世帯ほどのマンション管理職についた。前任者は住民からガンガンやられてウツになったと聞いたが、ガンガン言われる事で仕事を覚える。最初の仕事としてゴミ置き場の清掃をやった。ひどい臭いとゴキブリ、ゲジゲジ、うじ虫の巣窟で、両方を一掃するのに半年かかった。住人とのコミニュケーションも面倒だから見て見ぬ振りをすれば、相手に伝わる。相手の反応に関係なく、誰にでももちろん子供も含めて挨拶をする。その結果、住民の受けもよくなり、仕事がやりやすくなった。常に先を読み、出すぎないよう心がけている。
 吉瀬さん 仕事をする人の鏡だ。
 小川さん 声を掛け合う事で胸に収まる。
 佐々木さん 企業が小川さんを失った時、それに変わる人材を提供できるか、そこを考える姿勢をぜひとも企業には持って欲しい。働きたいネットも使用者にそれを分かってもらう活動が必要だ。セミナーをやっていて気になるのは、自立支援施設の周囲には競輪場や歓楽街が必ずと言っていいほどある。施設の利用者を儲けの対象とする、これがまさに資本主義だ。これでホームレスから抜け出るなんて大変なこと。自己責任論ですまされたらたまらない。
 會澤さん 日本の人づくりは、6・3制の教育制度が土台だった。今それが崩壊し、逆行している。教育までが規制緩和の大合唱で儲けの道具にされている。教育の崩壊は都政、国政の責任で親や子の責任じゃない。
 森山さん 地域の支えがなくなってしまった。
 會澤さん 全労連の最低生活費調査結果の話を聞いた。組合員だけを相手にしてきた労組が、組合員以外の人の生保や制度相談にのる。「年越し派遣村」の成功の背景で労組が活躍した。マスコミ報道もこれまでになく労組を取り上げた。
 山崎さん 小川さんの話は大好き、人のふれあいは大切だ。人を人と見ない世相になってしまった。表からだけでは分からない、人を見る目の大切さを感じた。
 會澤さん 新宿区や港区では、就労支援の強化策として、職業訓練に連動させ就労まで支援する体制と聞く。憲法で言う勤労の権利からして大いに広めてもらいたい。
 2/27 ……… 参加者7名