春夏婦人帽子 水着生地、ちりめん、ペイント 素材でテーマを表現
2007.01.24 繊研新聞 8面 写有 (全1,020字) 

 07年春夏の婦人帽子は、素材のバリエーションに注目したい。スポーツ、和などのテーマに沿い、それぞれのジャンルの本格的な生地を使っている。

 「ハイテクスニーカーの色のコントラストを生かした」のは、「カオリノモリ」(栗原)。「デザイナーコレクションで未来的な感覚やスポーツテーストがミックスされていた」ことから、中折れハット(6900円=本体)に水着の生地のテープをあしらう。付属には、数字を刻むストップウオッチをイメージしたナンバーパーツを使っている。

 カジュアルな型でも、素材の生かし方で女性らしさを加えている。

 「アシーナニューヨーク」(大田祐子)は、人気のサンバイザーに、今年はラメ糸の入ったブレードを使った(1万8000円)。屋外のスポーツシーンでもエレガントさが引き立つアイテムだ。ベースの色はブラウン、タン、ブラックがある。

 天然素材の帽子に特化した「アレカパサージュ」(アルプス・カワムラ)は、本パナマをレース編みしたハンチング(1万5000円)を出した。使い込むとアメ色に変化するという。このほか、4ミリ幅の麦を一本ずつ巻いたブレードのライディングハットなど、技に磨きを掛けた帽子が揃う。

 和を題材にしたものでは、反物の色柄が美しく反映されている。

 「八百吉」(林八百吉)は春夏から、伝統的な織物を使ったシリーズを発売する。キャぺリン(2万8000円)は、ちりめんのバラ柄を後部に合わせ、コサージュを添えた。塩沢おめしのキャスケットや粋布織(すいふおり)のセーラー帽など、和素材の魅力と帽子の型を調和させている。

 「布の色柄を見てから作る帽子を決めています」というのは「木綿里(ゆうり)」(望月木綿里)。厚手の絽の帯地を生かし、中折れハット(1万8000円)を作った。波状の透かし柄から「モノクロの洋画に感じる哀愁っぽさを表現したかった」という。下地に見えるのは朱色のなでしこ柄の長じゅばん。リボンには濃いピンクの帯締めを使った。

 絵柄の楽しさを伝える帽子もある。「アールド・シャポー」(山之井美穂)は、女性のセクシーさをストレートに表現した。防水帆布を使ったキャペリン(参考価格2万8000円)のモチーフはヌード。裸体を柄としてデザインして絵の具で描き、輪郭がぼけないようにミシン掛けした。裏地にはレオパードのプリントを合わせている。