会の名称を変更いたします


 東京LD教育研究会を設立した当初、私たちは趣意に「教育の現場では、様々
な教育的ニーズをもった子どもたちが学んでいます」と記しました。この基本認
識は、設立当時も今も変わりありません。

 その様々な教育的ニーズを私たちは「LD(学習障害)やADHD(注意欠陥
多動性障害)といった個性」(設立趣意)と関連づけてきましたが、今日、LD
は中枢神経系の機能障害による発達の偏りのひとつ、PDDやADHDなどと並
ぶ脳機能の特性のひとつととらえるようになってきています。

 脳での情報のユニークな受け止め方や処理の仕方は、学習や実生活にさまざま
な不都合をもたらします。しかし、その不便さや苦労は、周りの人には分かりに
くいものです。この「分かりにくさ」に気づけば、周囲の人々や社会のシステム、
また本人自身が、この特性ともっと上手にかかわれるはずだと考えられます。
 この基本理念のもとに私たちは、「研修や実践的研究、教師と専門家などをつ
なぐ地域のネットワーク作り」そして「情報交換」を地道に積み重ね、現場に即
した研修という当会ならではの特色を作りだしてきました。現場中心の姿勢は、
今後も通してまいります。
 設立当初は教員を主体とした会という面がありましたが、人間の発達とその遅
れや偏りは、学校や教員という枠を越えてかかわるべきテーマです。今までも現
実を見すえて活動することを心がけてきましたが、ここに、会の名称を変更し、
活動のいっそうの充実をはかるのがよいと考えるにいたりました。LDと学校教
育の枠をはずし、発達とそれを支える広い意味での教育を追求するという意味を
込めて、会の名称を「東京発達と教育研究会」に変更いたします。幅広い分野、
さまざまな職種や立場の方々とともに活動していければ幸いです。

2007年05月20日