PS2版「CLANNAD」レビュー
Kanon、AIRと信者級である俺。そんなKeyゲー第3弾となる「CLANNAD」。
PC版は色んな事情によりスルー、2年を経て登場したフルボイス化PS2移植版も
発売から2か月を経てようやくプレイするに至った。
Keyゲー過去2作は特別扱いのレビューにしていたが、今作はここ最近のスタイルを踏襲する。
大部分は「K@Blog」に書いたものから転載。ネタバレありに付きご注意を。
あらかじめ断っておくが、長文。
※改行タグを入れるのが面倒なんでPREタグを使っています。
環境によってはレイアウトが崩れているおそれがありますがご容赦を。
そんなわけでクラナド。
まー発表からだいぶ日が経ってからPC版が発売になって
PS2に移植されてさらに日が経って……そんな初プレイです。
だって俺声ヲタだし。
声無しでプレイしたってッ!
それはそれで得る感動もあろうかと思うんですが、
まぁそれはそれ。
とりあえずキャラ別感想をババっと。
古河渚:中原麻衣
これは最近良く聞くタイプの中原ボイスですね。
中原ならキャラがどんなに化けたって演じきってくれそうだ。
化けるのかどうかしらないが。
春原陽平:阪口大助
あー俺こいつの声嫌いなんだ。
ヘタだし。
だが、このヘタレキャラめちゃくちゃ面白いな!
5週くらいすると、このヘタレキャラにはボイス以外ありえねぇ!
状態に。
藤林椋:神田朱未
いつバナナ発言をしてくれるか楽しみですね。
冗談はともかく、実力はあるはずなのにパッとしないイメージが俺の中である中の人。
出だしは悪くない感じだ。
相楽美佐枝:雪野五月
中の人、いつの間にか名前(漢字)変えたんですかね?
お姉さんキャラでよく見かける人。可もなく不可もなく。
藤林杏:広橋涼
ぽつぽつ名前を見る人だが……イマイチピンと来ない。
下手というイメージは無いので、まぁいいや。
宮沢有紀寧:榎本温子
あっちゃんキタ!
声はかなり好きな人で、もっとブレイクすると思ってたんだけど
いまいちパッとしませんな。
春原妹:田村ゆかり
初登場は朋也の妄想の中で妖怪化。
しかもシナリオに絡まず。だがこれは激しくゆかりんボイスッ!!
芳野祐介:グリーンリバーライト
国 崎 最 高 !
狙っただろインチャネッ!
柊勝平:白石涼子
あーたまらんねこのボイス。
少年とも少女とも取れないこの絶妙な声を地声で持ってる人は
そうそう居ないぜ。
坂上智代:桑島法子
あれだ、「智代アフター」とか出たくらいの人気キャラ。
それくらいの認識しかない。
ストイックキャラ演じさせたら天下一品なり桑島ボイス。
というか、いつの間にか桑島はなんでも出来る人になっちゃったね……。
一ノ瀬ことみ:能登
あー、一つ言っていいかな?
全然あってねぇよッ!!
俺は原作プレイしてないし、ボイスに対する脳内イメージもないし、
そもそもことみっつーのがどんなキャラかさえ知らないよ?
だがこれは酷い。
なんでもなんでも能登使うのはやめてくれんかねぇ……。
さんざん言ってる通り、俺この人の声質好きじゃないし。
申し訳ないが、ことみのボイス設定だけはOFFにさせて頂く。
伊吹風子:野中藍
まぁ、なんつーか。
良くもまぁこれだけキャラクターを揃えて中の人探してきたもんだ。
原作未プレイで事前のキャライメージとか脳内ボイスとかなんもない
人間から言わせれば、どれもこれもスパっとハマってる。
古河・母:17歳
じゅ……17歳ッ!!!!
かどうかは知らないが、中の人は紛れも無い井上喜久子17歳。
うむ〜……まぁ、これがそうだと言うんだからそうなんだろう。
見た目が萌えキャラでも声がコレなら萌え要素は無いな……
少なくとも俺は。まぁ、それが狙いなんだろう。
強引に納得することにする。
一応フォローをすると、演技とかその点での不満は一切無い。
古河・父:置鮎
う……運転手ッ!!
じゃない、今回はパン屋か。これはまたイイ味を出してるな。
しかし井上喜久子17歳と置鮎が両親か……すげぇ。
■藤林杏シナリオ
杏「たまんねぇ〜」
こっちがたまんねぇですよッ!
そんなわけで杏の魅力爆発な藤林姉妹パート。
それにしても広橋涼の喋り、誰かに似てるな、と思ったら
志保ちゃんニュースの中の人に声質似てるんだな。
声&演技の幅はこっちの方が広そうだけど。
そんなことを思うのは俺だけですかそうですか。
そんなわけで椋に告白されて付き合ってみたりする岡崎。
うぁー椋可愛いな!
杏とは真逆の絵に描いたような(実際書いてるわけだが)引っ込み思案少女。
うむ……
うむ……
> 練習してみる
んな馬鹿なぁーーーーーッ!
すいませんすいませんすいませんッ!!
最近ツンデレにちょっと弱いんですッ!
ええ、ええ。
一昔前の俺なら椋で突っ走ったことでしょうそうでしょう。
春原の言葉を借りれば「似たもの夫婦」っぷりに惚れた。
ははは、時代と好みは移り往くものなのだよ……
> タンザナイト
> アメジスト
そこ間違えちゃいけないところじゃねぇかッ!!
分かってて地雷踏みに行くのは度胸いるなおい。
実際、どっちがどっちか覚えてなくて攻略サイトに頼る俺ですありがとうございました。
「なぁ岡崎。おまえさ、本当に藤林椋でいいの?」
「僕は杏と一緒にいる岡崎の方が、自然体な気がするんだ」
いやーここで春原をぶつけてきますか。
参りました。
もうね、すっげぇ罪悪感。
ゲームの攻略、として杏シナリオをやってながらも、
俺(プレイしてる人)はどちらかと言うと椋に惹かれちゃってるわけですよ。
ヘタレキャラとは違った意味の憤りを覚えますなこれは。
そっから3時間くらいプレイしましたか。
いやぁ、参った。参りました。
同じシナリオで2回も参っちゃってます。
3時間後にペンダントの伏線回収だぜ?
3時間10分後に長い髪が好き伏線再回収だぜ?
双子入れ替えなんて超古典的なのは当然想定の範囲内だろ?俺。
しっかり髪切ったバージョンの立ち絵も用意されてるし。
初っ端からボイス付の本領発揮じゃないですか。
やられた……
初っ端からこんな重量級が来るとは。
これがKeyクオリティということかッ……!
……
やられたが……
椋の噛ませ犬っぷりは哀れすぎて泣いた。
杏シナリオ ★★★★☆
キャラボイス ★★★★☆
プレイ日記(3)に続く。
■藤林椋シナリオ
まずは一生懸命になって告白してきた椋に心打たれて(大袈裟)
おきながら、杏に走ってしまったことを心より詫びる。
→ 短い髪が好き
→ 黙って杏をみている
→ タンザナイト
こうに決まっているだろうがッ!!
サブキャラ扱いなんでシナリオ的展開は何もナシですか。
椋と付き合ったまま突っ走っていくだけ。
杏シナリオを終えた後では、椋が何を考えてこの展開を迎えているか
分かってしまうだけにちょっと杏に対して罪悪感を覚えないでもないが。
ボイス的にはちょっと物足りない感。
杏(広橋涼)はだいぶ良い感じだっただけに。
それを含めて狙ってるのかもしれないが、ちょっと微妙。
決して下手とかそういう意味では無いのだが……。
俺が好きかどうかとシナリオの面白さは別にして考えると、
素直な展開と言うか物足りないと言うか。
うぬぬ。サブヒロインだから仕方ないか。
椋シナリオ ★★☆☆☆
キャラボイス ★★★☆☆
■柊勝平シナリオ
うぇ? 何故男に専用シナリオが用意されてるのか?
これがKeyクオリティって奴ですか?
とりあえず進めてみて藤林派生シナリオという位置づけを理解した。
椋の使いどころが絶妙に上手いな。
本編中で杏も言ってたが、この方がよっぽどしっくりくるわ。
そんなわけで。
さすが「家族」をテーマにするKeyクオリティ。
第三者視点とは斬新。
なるほど、こんな切り口も有りだよなぁ。
このシナリオで外すことができない存在であるところの芳野祐介。
明示されないものの推測が出来る伏線の数々もさることながら、
これだけ美味しいキャラをあれだけしか使わないのはむしろ惜しい。
そしてこのためだけに国崎最高緑川を起用してるんだから
インチャネ恐るべしである。
エンディング。
ナース姿の椋に吹いた。立ち絵でコスプレすんなよッ!!
あまりのレベルの高さに感涙。
そういえば、杏シナリオラストに説明された椋の彼氏って勝平なんですかね、
やっぱり。
「病院」でしかも「結構可愛い顔」とか言われてたし。
勝平シナリオ ★★★☆☆
キャラボイス ★★★☆☆
藤林姉妹系統はこれにて完結。
■坂上智代シナリオ
「このトモトモコンビがぁぁーーっ!」
いつも以上に春原がいい味出してますな。
「私は、この学校では、普通の女の子として振る舞えていると思っていたんだ…」
そんなわけで智代だ。
あーこれはまた今までに無いタイプですな。
ストイックな性格に抜群の笑顔と来た。
ギャルゲ全盛のご時勢でよくもこんな新タイプが出てくるもんだ。
俺が知らないだけであちこちに居るのかもしれないが。
しかもきっちり萌えのツボは押さえてるし。
桑島ボイスがイイ味を出してる。
しかし今までのKeyゲーって選択肢なんてあってないような
もんだったのに、本作は結構条件厳しそうですな。
前にも述べたように攻略サイトを頼ってプレイしてるんだが、
その掲載に誤りがあったのか、序盤に一箇所間違えただけでアウト。
しかも、智代シナリオでは途中まで渚のフラグも立てとく必要があるようで……
こんなの、俺みたいな素人には絶対無理だって。
「椋の代わりよ…」
「そう、椋の…」
「どうして…」
「…どうして、あんたなのよ…」
ココまでやったキャラクター陣の中では杏が一番好き。
だからちょっとこのシーンはグッとくるものがあった。
この「グッとくる」ってのは『萌え』とひと括りにしていいんですかね?
『萌え』って言葉がメジャーになりすぎて(安っぽい言葉、とでも言えばいいのか)
こんなときに使いにくくなってしまった。
「おまえ、ここでフォアボール出したら、一生石毛と呼んでやるぞ!」
爆笑した。
石毛!石毛かよッ!!
ノミの心臓かよッ!!!
これだから鍵ゲーはやめられねぇ。
本編中にイケすかない名無し男子生徒(成績優秀、生徒会所属)が出てくるんだが、
俺自身が昔はこの名無し男子生徒タイプ(要は真面目ちゃん)だから言うが、
確かにこの展開、第三者視点からみると智代と朋也って不釣合いなんだよな。
ただゲームとしてみた場合に、その第三者視点にはなかなか入りにくいと思うのよ。
いや、そこであっさり別れちゃいますか?みたいな。
と言う辺りでマイナス1点。
結局、落としどころは弟君(おとうとぎみ)ですか。
と言うか、親父出てきたのはこれが初だし、
良くもまぁ、手を変え品を変え家族ネタを繰り出してきやがる。
しかも、本編の9割は学園ラブコメ(死語)と来た。
絵に描いたような「Keyが作った学園ギャルゲ」。
あーこれだから鍵ゲーはやめられねぇッ!!
智代シナリオ ★★★★☆
キャラボイス ★★★★☆
■相楽美佐枝シナリオ
まったくサブキャラクターだと言って油断ならんですな。
なにこのボリューム。
過去編の存在はまぁ、想定の範囲内だけど、
恋人の死とか、動物転生とか、Keyの過去作でさんざんやってるじゃんッ!
それでも焼き直しとかじゃなくて、新鮮に感じられるのは
CLANNADの世界観に溶け込ませてあるからなんだろなぁ……。
攻略サイト見ながらだからどうと言うこともないが、
普通にわからんぞこんなの……。
相楽シナリオ ★★☆☆☆
キャラボイス ★★☆☆☆
別に嫌いじゃないですけどね。
ちょっと他の圧倒的なボリュームに比べると。
声は単なる俺の好みの問題。
■幸村俊夫シナリオ
どうやら攻略サイトの推奨順序を間違えていたらしい。
いやぁ、未だかつてこんなジジィの攻略なんてあっただろうか。
凄いよ鍵。
で、攻略サイトの通りに進めたんだがもの凄い勢いで渚シナリオ。
うわぁー渚たん萌えぇ〜。
「自分の教え子は…」
「例外なく、自分の子供だと思っておる…」
あー……そうきましたか。
確かにそんなアプローチもありだな……。
ルート的には渚シナリオ攻略失敗ぽいんだけど、それを単なる
バッドエンドではなくもう一つのシナリオに結びつける辺り、巧妙。
岡崎と春原の出会いとかそんな相当どうでもいい部分まで
設定を準備してるんだから、よく考えてあるよなぁ……。
まぁ、さすがにジジィじゃシナリオは作れないだろうし。
落としどころとしてはまずまずか。
つか、このために青野武を起用するとはなんと贅沢な。
青野節らしいのほとんど聴けてないぞ……。
> 長い、旅の終わりに。
って、殺すなよッ!?(春原っぽく)
シナリオ、キャラボイスは採点対象外。
つーか、シナリオ自体は渚バッドだし。
■宮沢有紀寧シナリオ
立て続けのKeyクオリティ、微妙に飽きてきた(本音)
序盤は他のキャラフラグを無視して資料室に通い詰めるッ!
楽しい土曜の夜のサタデーナイトとフィーバーも
ボタンとの馴れ初めも一切なしッ!以上ッ!
って攻略サイト見ながらやってる俺が攻略法示してどうするよ。
そんなわけで不良連中に慕われるブラコン少女の話。
正直、途中から落としどころが見えちゃったんで
ひたすら○ボタンを押し続ける単調な作業になってしまった。
あっちゃんボイスは実に良く合ってたし、
悪い話じゃないのだが……短時間に立て続けでプレイしてると
さすがにお腹一杯にもなるわけで。
落としどころ(兄貴死亡)は見えてたんだけど、アレか。
宮沢兄貴と不良仲間、そこに由紀寧が加わる「家族」が
今回のテーマということか。
何度も言ってるが、良くもこう次々と……ホント感心する。
トータルとしては、この作品中では極めて平凡。
サブヒロイン扱いのキャラはこんなものか。
というか、メインヒロインとサブヒロインの違いが微妙に分からない。
だがオチが予想を裏切ってくれたんでまずまず満足。ナイスだ岡崎。
おまけ。
「あの…なんで…あたしとなら…閉じ込められてもいいって思ったの…?」
「暗いトコで二人っきりになるって…わかってて選んだんでしょ」
杏、さすがだ……。
本編シナリオの倍くらい萌えたわ。
宮沢シナリオ ★★☆☆☆
キャラボイス ★★★☆☆
■春原兄妹シナリオ
「初めまして。私、春原陽平の妹で、芽衣って言います」
ロリキャラゆかりんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!
どう考えても13には見えんが……まぁ古河渚は19らしいし、
そういうことにしておこう。
> このとき、俺はある国民的漫画を思い出していた。
> そのネコ型ロボットは、兄を遥かに凌駕する性能を持ち合わせていたという…
すげぇな。
こんな鉄壁妹見たことねぇ。
妹属性を自称して長いが、こんな萌えキャラは久々に見た。
まるで二次元みたいだ。二次元だけど。
しかもゆかりんボイスがそれを増幅すると来た。
白河ことり×ほちゃボイスばりに強烈だ。
うんうん、思えばゆかりんボイス×妹って最近見かけないな。
国崎「可愛い彼女じゃないか」
芽衣「あ…あ…ありがとうございます…」
緑川×ゆかりん、コレ最強。
「学生時代、一緒に馬鹿やった奴らは、一生縁が切れねぇから」
春原の分際でいいコト言いやがりましたよ。
まったくその通りだな。
うーん、これは無難いい話であった。
陽平&芽衣シナリオってなってるじゃん?
兄妹ストーリーとしては想定の範囲内でもあるんだけど、
まぁ、なんというかその盛り上げ方が上手いというか、
ゆかりんボイスの妹キャラの扱いが絶妙ですよ。
サッカー部の拷問とかどうしようかと思っちゃった☆(テヘ)
……まぁ、春原の笑顔CGがギャルゲーとしていいかどうかはともかく。
芽衣の専用CGがもうちょっとあればなお良かった。
「…おにいちゃん、芽衣のこと嫌い?」
さすがKeyゲー皆勤賞田村ゆかり。
何をやらせても鉄壁だッ!!
春原兄妹シナリオ ★★★☆☆
キャラボイス ★★★★★
■一ノ瀬ことみシナリオ
ボイスOFFでプレイ開始だ。
で、俺って声ヲタなんでキャラの台詞は基本的に全部読ませてるんですよ。
テキストオンリーなら読み飛ばしできるけど、
台詞読ませてるとどうしても時間が掛かりますでしょ。
だからボイスOFFなら早々に終わるだろう……と思ったのが甘かった。
5時間掛かった。
共通ルートフルスキップにしたにも関わらず、である。
参った参った。
で本編。
なにこれメインヒロインですか?と思うほどの重量級。
参った参った。
なんかもうこの手のゲームやりすぎちゃって途中から結末
(両親不在、くまのぬいぐるみ、ヴァイオリン)見えちゃってるにもかかわらず、
それをなお上回る破壊力。
設定自体は想定の範囲内でもその威力が想定の範囲外。
参った。ホント参った。
古河と藤林姉妹が大活躍だった点(渚と杏が好きです俺)も見逃せない。
で、超重量級シナリオに加えキャラクターにも恵まれていったい何が微妙だったのか……。
結局あれだ。
ボイスがぶち壊しにしてくれた。
と言うのもボイスOFFにしてても回想とかでは勝手に流れてきやがる。
これは人の趣味嗜好の範囲であり、中の人を悪く言う意図はないのだが、
俺はどうしても受け入れられない。すまん。
このキャラクターにあってそうな中の人は……
沢城あたりでどうっすかね。と個人的には思う。
ことみシナリオ ★★★★☆
キャラボイス −−−−−
■伊吹風子シナリオ
渚シナリオをある程度進めてないとルートに入ることさえ出来ない難ルート。
攻略サイト見てる俺が言うのもなんだが、こんなもんこの手のゲームに慣れてない俺は
絶対に気付かないぞ……。
で、他のシナリオ(誰かは忘れた)で伊吹公子&入院中の妹設定を知ってしまったんで、
それを絡めた話になるだろうとは思っていたものの、
ゲーム中盤早々にそれをバラしてくるとは。
というか、そんな「ありえない」幽霊設定をごく自然に受けいれる展開に
さすがに違和感を覚えないでもない。
ことみクリア直後(つまり同じ日)にプレイしたわけですが、
重量級2連発はキツいです。
幽霊設定(本体は病院で眠り続けていて……結局学校の風子の正体は不明なのでこう呼ぶ)
を考えればどう考えても消滅オチは見えてるわけで、
そんなものはさんざんKeyゲーで使いまわされてるわけで……
…………。
……。
あーッ!
どうしてこう2度も3度も引っ掛かりますかね俺はッ!!
確かに、ストーリー上の最終目標がお姉ちゃんのために、だったり、
朋也と風子は全然恋人っぽい関係にならなかったり、
それどころか後半ギリギリまで渚が一緒に居たり、
細かい部分での差異は認められるものの、落としどころは同じ手法で……
まぁ要するに……すげぇよKeyは。
ここから敢えて苦言を呈してみる。
最後にキスして好きだと言わせるところまでは取って付けた感ありあり。
Trueでもgoodでも結局、風子本体がヒトデを持ってきてエンドになってるが、
やっぱりあれは最後に消滅してこそ泣きどころじゃないのかと。
つか、創立者祭3日前に呼吸が止まったとか言う伏線はどうしたよ。
俺はハッピーエンド至上主義者なんでいいですけど。
そして野中藍にこの手のキャラやらせたらかなり無敵ですな。
シナリオは突っ込みどころはあるものの、総合的には良いKeyクオリティでした。
風子シナリオ ★★★★☆
キャラボイス ★★★★★
■古河渚シナリオ
プレイ開始4時間ほどしたろうか。
「それはとてもとても悲しい……」
「冬の日の幻想物語なんです」
そしてオープニング。
うぁー、このタイミングでオープニング投入かよ。
確かにオープニングがないのは気になっていたが、途中からすっかり忘れてた。
参った。
これは俺のプレイ順(しかも攻略サイト見て、だ)のせいもあるが、
もう30時間はプレイしてるわけですよ。
しかも曲がめちゃくちゃいい。
CGとかどう見ても本編使いまわしなんだが、そんなもんが些細に思えてくる。
演出の妙。しかも作曲eufoniusってマジか。
参った。
本編は予定調和な古河渚シナリオ。
「家族」の名に恥じぬ古河秋生&早苗の「夢」ストーリー。
いわゆる泣きシナリオではないが、
「日直古河渚」伏線とか素直に上手いと思う。
朋也が卒業して、渚が残されてってところで終わりなのはちょいと
中途半端感もあるが、渚シナリオ自体がアフターとセットだし。
古河渚シナリオ ★★★☆☆
キャラボイス ★★★★☆
■草野球シナリオ
ほぼ全キャラクターのフラグを立てつつ、シナリオに突入せず、
秋生とのゲームに引き分けてクリア条件を満たす草野球シナリオ。
既に何度も言ってるが、こんなルート、俺はクリアどころか
見つけることさえできないであろう。
で、扱い的にはCGもないしどう考えてもオマケなのだが、
これは実に面白かった。
川相とか、大森とかをネタにするあたりがもう最高。
石毛の件もそうだが、俺が好きだった頃の巨人ネタがもう面白くて仕方ない。
個人的に好きなキャラクターである芽衣&芳野(要は中の人が好きなのだ)が
本編以上の勢いで活躍してくれたのもポイント高い。
エンディング、スタッフロールの代わりに打撃成績が流れてきたときには
感動すら覚えた。
芽衣とか風子がどうすれば元甲子園球児を相手に活躍できるのか、
それ辺を突っ込むのは野暮というもの。面白ければなんでもよし。
草野球シナリオ ★★★★★
緑川&田村ボイス★★★★★
■アフターストーリー
序盤の社会人編が辛ぇ。
一応社会人の端くれなんで、現実逃避先のギャルゲで
リアル見せ付けられるとダメージでけぇ。
リアリティがないのは渚パートの部分だ。
▽芳野祐介
しっかり芳野ストーリーも用意されていたんですな。
勝平シナリオでの設定が伏線になってるとは思いもよらなかった。
渚シナリオで芳野&公子とどの程度絡むかによって
いくつかパターンがありそうですな。奥が深い。
しかし、このボイスが緑川でよかった。
あの長い一人語りは、最近のヘタレ声優なんぞじゃ到底無理。
▽古河早苗
突如挿入される、早苗の学習塾設定。
無難にイイ話じゃないか。
しかし早苗さんは他のトコでも超人的な設定と活躍を見せてくれるので
相対的に地味感あり。
うむ……まぁ、存在は知っていたがこれいわゆるオマケじゃないよな。
むしろこっちが本編級の勢い。
「てめぇ、ひとりだけ幸せそうですねぇ!」
「悪いなっ」
「クビをかけてまで、そっちに行く気がだんだん失せてきたんですけど」
「失せても来い」
「僕、最高にいい奴ですねぇ!」
「だから、お前に頼んでんじゃん」
「ちっ、わかったよ」
春原いいキャラ化!
アフターに入ると春原の出番が(学園編のキャラほぼ全部だけど)
一気に激減するんでちょっとこの一連のシーンはお気に入りだ。
で、このタイミングで渚卒業になるわけだが、
渚シナリオ本編にオーバーラップさせてCG出してくるのは上手い。
▽伊吹公子
「祐くーーんっ」
「ふぅちゃーーんっ」
てめぇ、この期に及んでそのネタで俺を泣かせる気かッ!!
はて、計算すると伊吹風子は23歳だよな……。
古河渚20歳以上にありえねぇ。
▽岡崎汐
「こまだ」
「物まねかよっ!」
「おもしろい?」
「面白くねぇよ…」
めちゃくちゃ面白いよッ!
▽さて本編
1.渚と結婚 …想定内
2.子供ができる …想定内
3.渚死亡 …想定外
4.汐ストーリー …想定外
5.汐死亡 …想定外
やられた。
ぶっちゃけ「2」までは予想できた。
つーかオリジナルから2年も経てば汐の絵だって各種媒体で
見かけるわけですよ。だから、なんとなく予想はしてた。
がッ!
そっちがメインになってこんなに長く続くとは思わなかった……
なるほどね、これは「渚シナリオ」じゃなくて「アフター」になるわけだ。
さようなら……
…パパっ…
…………
……
え?
これは……バッドエンドッ!?
攻略サイト見てたのにバッドとなッ!?
んな阿呆な……
(※もともと一周目はトゥルーエンドにたどり着けないんですな)
CG達成率94%だし。
まだ続きがあるのか。CLANNADマジ恐るべしだ。
■アフター2週目:古河秋生エンド
バスジャックとか結構ギリギリだと思うのだが、どうだろう。
そんなわけで秋生の光回収シナリオ。
劇団の話かと思いきや、話は不思議な方向へ。
最後のCGのオッサンはカッコ良すぎだ。
ちょいと短い話だったが、秋生はもともと
アフターでは鬼神の如き大活躍(大袈裟)だからなぁ……。
シリアスもギャグもこのキャラクターと置鮎ボイスがあれば絶対無敵。
■アフター3週目:トゥルーエンド
アフター1〜2周目ではトゥルーにたどり着けないことを理解。
全部の光を集めたのを確認して最後のアフター突入。
「…この町と、住人に幸あれ」
秋生キメすぎだろ。
花畑も婆ちゃんも、エンディングイラストで全部消化。
一番最後が幼い朋也と父親とは参った。
「家族」がテーマと言うんだから渚が好きな「だんご大家族」が
なんらかの伏線だとは思っていたが、
こんなところまで引っ張ってくるとは思わなかった。
しかも「家族」ってのが町全体を意味してるとは……。
スケールがデカすぎですよ。
タイトルに戻って……
ぎゃー木の下に女の子がいるッ!?
全部終わってからこんなサプライズ喰らうとは思わなかったんで参った。
落ち着いてCGモードを確認、CG達成率は100%。
想像をはるかに上回るボリュームに大満足です。
つーか最後のCGに至っては岡崎朋也完璧に顔出ししてますね。
■考察
あー、すまんです。
こんなことまでやる気はなかったんだが、やらないと俺の気が済まない。
【I】
…いい?
…きみは今から、この世界での意識を閉じるの・・・
…そして…向こうの世界で、いろんな物事が始まる前の…
大切な日に目覚めるの…
…ここは、その日がある場所なの…
…そこが、長い旅の果てに、辿り着いた場所なんだよ…
…でも、ここでの記憶は何ひとつ持っていけない…
…だから、またすべては同じ結果になってしまうかもしれない…
…けど、もし…助けたい人がいるなら…
…向こうの世界で光を探して…
…わたしの思いは、世界の心…
…たくさんの光たちの幸せを願う、心…
【II】
風の中、音が聞こえてきた。
それは、僕に遠い世界のことを思い出させた。
遠い春の日の思い出。
穏やかで、優しい陽だまりの中で、歌った唄があった。
短い時間の中で…
小さな家族で歌った唄があった。
彼女の口が小さく動いていた。
その唄を歌っていた。
…だんごっ…だんごっ…
【III】
さようなら……
…パパっ…
「アフター」の汐エンドより(ネットでは「一周目」と言われてる)。
数字は勝手に俺がつけたもの。
ここでの話の流れは旅行に行きたいと言い出す「現実世界の汐」を
朋也が連れ出すが、途中で力尽きる、というもの。
このあと「幻想世界」に場面が流れ込んであたかも
朋也←→汐がガラクタ人形←→少女に置き換わったように話が進む。
【I】 幻想世界少女
【II】 幻想世界ガラクタ人形&幻想世界少女
【III】現実世界汐=幻想世界少女
という理解で良いか。
【I】から幻想世界と現実世界の関係を推測すると、
・ガラクタ人形(=朋也)はこの瞬間から渚と出会うところまで時間を遡る。
(=プレイヤーが再度やり直す)
・現実世界汐=幻想世界少女(記憶的なつながり?)
【II】
言うまでもなく、渚が汐に歌い聞かせていた唄。
「幻想世界の最後には歌っていた」
とは渚シナリオ中の台詞だが、本当にだんご大家族だったとは。
【III】
ここは自信ないのだが、ここは現実世界汐の台詞なのか、
現実汐の記憶を引き継いだ幻想世界少女の台詞なのか、
はたまたその両方なのか、自信は無い。
時系列順に整理する。
厳密には幻想世界には時間の概念がないのだが、現実世界とリンクさせてまとめ。
【過去】
・幼少渚が「町」の力で復活。この段階から「町」と渚がリンクする。
・町の開発行為=町の意志の低下、これが渚(&汐)の発熱原因。
以降、幻想世界の記憶を断片的に引き継ぐ(渚シナリオの劇)。
【After】
・汐誕生。渚から「町」の力(=命そのもの)を引き継ぐ。
・町の開発により、汐発熱→現実世界で死亡。
・朋也(ガラクタ人形)が渚との出会い(=ゲーム最初)まで飛ぶ。
【TrueEnd】
・朋也(プレイヤー)が光を集める
・光の力により渚(=町)救済。この段階で町と渚との関係が断ち切られる。
汐エンドの汐 :幻想世界の記憶を引き継ぐ朋也の娘
幻想世界の少女:汐の記憶を持つ幻想世界そのもの
TrueEndの汐 :朋也の娘(幻想世界とは無関係)
それにしても、このパラレル関係を活かした設定は上手いな。
他のギャルゲーでもパラレル設定を匂わせる台詞があったりもしたが、
それをシナリオ根幹に据えてくるとは。
After一週目からCLANNADスタート地点につなげる発想も凄い。
さすがだ。
■総括
これは凄いゲームですな。
シナリオ自体の圧倒的ボリュームにボイス付き。
あまり100点とかつけることないのだが、100点だ。
100点満点中の100点だ。
Kanon、AIRのような「泣き」要素こそ薄れているものの、
作品として完成された世界観、構成のスケールが圧倒的。
細かい部分とかことみCVとか、気になる点もないではないが、
そんなものがどうでも良く思えるほどのデキ。
俺内ゲームランクではKanon、AIR以来の殿堂入りです。
だが……これは
「引きこもってゲームやってないでさっさと社会でて家族持ちなさいよ」
ってメッセージなのだろうか。
一応社会には出てるが、家族なんてまだまだ先だと思ってる(本編中での春原と同じだ)
俺にはまったく耳が痛い話です。
■おまけ
クリア直後に購入、1日1話ペースで見てたりする。
テキストをオリジナルメンバーが書いてるだけあって、恐ろしくレベルが高い。
風子とか野球ネタとかに至っては、愛さえ伝わってきますな。
そこらあたりのストライクゾーンも俺的ドンピシャ。
まったくもってCLANNAD恐るべしである。
恐るべし、と言えばこれから始まるであろうマルチメディア展開。
劇場版は……期待しちゃダメなんだろうなぁ。
いろんな意味で恐ろしい。
京アニ版「Kanon」の「後」がいつかあることに期待を掛けて、まとめとしたい。
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