FF10レビュー
満を持して発売したPS2初のFF、「FINAL FANTASY X」。
早速(でもないが)そのレビューとしよう。
なお執筆段階でクリアしていないのでシナリオ面には言及せず、
システムや操作感、ファーストインプレッションと言った面を触れてみたい。
まずはなんといっても美麗なビジュアル。
前作まではムービーと操作時に著しいギャップがあったが、
今作においてはほとんど気にならない。
キャラクターの表情や、微妙な面での差異は明らかにムービーが勝っているが、
通常操作時も7〜9の「このポリゴンをキャラクターだと思え」的なものは全く感じられず、
動きも非常になめらかだ。
PS以来、この手のRPGと言えばフィールド画面、街・洞窟画面、戦闘画面と大別されたが
FF10では「フィールド画面」を廃し、連続的に「洞窟〜街」となる構成を採っている。
従来のRPGでそれをやるとフィールド画面がない分ボリューム不足となりがちだったが、
今作ではまったく気にならない。
各マップが大きめに構成され、キャラクターが存分に歩き回れることもあるかもしれないが
それ以上に戦闘画面と全く差異のない構成による面が大きいだろう。
つまり「CGムービー」「マップ」「バトル」の3つが全く違和感無く連続しているのだ。
特にマップとバトルの切り替えは従来のように一度画面がブラックアウトするようなこともなく
発生するので非常ににスムーズだ。もちろん読み込みも速い。
また、マップ画面では移動可能部分を表示したミニマップがあり、
従来のシリーズのようにどこが歩けるのか分からない、と言うような事態は解消された。
これは何よりも歓迎すべきことだ。
つづいてはボイス。これもFF初となるわけだが非常に秀逸。
ボイス付きRPGと言えば「テイルズ」が有名だが基本的に全台詞が収録されており、
しかも脇役キャラクターも名前がついている程度ならほぼ全員が喋るので、
その点でもテイルズ辺りを凌駕する。
また戦闘時のメッセージバリエーションも豊富だ。
ボイスがついたことにより、イベントや会話時の「間」が表現されることになり、
いっそう奥みが増したと言えるのではなかろうか。
ティーダの喋り方が意外と面白かったり、アーロンのトドメの一撃が異様に渋かったり、
声ナシではその面白みも半減してしまうだろう。
続いてシステム面。
アビリティ、召喚、魔法と、概念は異なるものの従来のFFを基本的には踏襲している。
能力値アップは「スフィア盤」と言うスゴロクなようなものを使って行われる。
FF8の「ジャンクション」が代表例だが、FFは毎回新システムを入れてくるため、
しばしばそれに慣れるまでに戸惑いを覚えることがある。
スフィア盤も各種媒体で紹介された時は非常に違和感を憶えたものだが、
実際にやってみるとそれほどの違和感はなく、スムーズに使うことが出来た。
ある程度、パラメータアップが思う通りに出来ることもあって結構面白い。
「召喚」はユウナの特権で、召喚獣のHPが続く限り戦闘に参加させることが可能。
8の概念にやや似ているか。
召喚はMP消費ナシで行うことが出来、使い勝手が高い。
ついでに戦闘についても触れておく。
4以来お馴染みだったアクティブタイムバトルではなく、10ではコマンドバトルが採用。
と言ってもターン制ではなくキャラクターの「素早さ」依存による。
比較的素早いティーダなどはすぐに順番が廻ってくる、と言った具合だ。
バトル操作キャラクターは3人だが、戦闘要員の交換は何度でも可能。
これもFF初、新機軸だ。
DQ辺りでは馬車システムでお馴染みだが、
FFでは「行動したキャラクター」にしか経験値(スフィア)が入らない。
キャラを強化したい時にはメンバーを入れ替えて最低1度は行動させねばならず、
これは少々面倒かもしれない。
オープニングタイトルも美麗。そしてさりげなく
公式サイトの「プレイオンライン」を紹介している点も憎い。
少なくとも演出面でFFXはひとつの完成形であると言って過言ではない。
実は私にとってFFはSFC時代が頂点で、7→8(〜9)と方向性が見えなかった。
ムービーは綺麗だが、あのチャチな(失礼)ポリゴンでなにをしろと言うのか、
3Dマップはどこが移動可能なのか分からず、見難いだけではないのか。
ゲームの本質は何処へ行ったのか・・・。
しかし、7、8、9(9は個人的には好き)のシステム、シナリオのまま、
PS2(FFX相当)で作ったらどうなるだろうか?
つまりは、7〜9はPSの性能では役不足だったのだ。
PS2の性能を活かした(フルに、かどうかは知らないが)10の登場で
7以来のスクウェアの方向性がようやく見えてきた。
7〜9もPS2に移植と言う話しだし、次回、次々回作の話も既に出ている。
ゲームのトップブランドスクウェアの今後に期待を持ちたい。
FF10レビュー2へ。
戻ります。