PS2版「双恋」レビューつづき。
早速シナリオ編に入ります。

【1週目:沙羅双樹】
双樹たんは一人称を「双樹」(つまり名前)で呼ぶ。
自分のことを名前で呼ぶキャラは嫌いじゃないんだが「そうじゅ」って名前自体がなぁ…。
ちなみに、るるが何故か「るぅ」なのについては謎。

こうね、6組も双子がいて性格が違うのが1組だけというのはおかしいのですよ。
その貴重な1組、白鐘姉妹。

主人公を「おにいさん」と呼ぶ双樹がヒット
あのシスプリにさえ、おにいさんなる呼称は無かったッ!
他人行儀な呼び方だから仕方ないんだろうけど。
それはともかくとして、双樹の妹属性炸裂がポイント高し。
一方の沙羅はオマエ呼ばわりだが、その態度が何を意味するかは一目瞭然。
2人の性格がまるで違うのもまた良い。

要は直球系で「素直な良い子」の双樹が結構ツボなのだが、
片割れの「素直になれない」沙羅が双樹との対比で非常に面白い。
なんというか、これこそ双子萌えの真骨頂なのか?
むしろ双恋戦略に飲まれている気がする。

中盤、ウザい家庭教師登場。
主人公に「沙羅双樹とは家柄が違うんだから近づくな」などと抜かす。
ここでも主人公がヘタレ属性全開。
というかそもそも、金持ち設定とか桜月姉妹と同じ。ワンパターン。
文章作成能力のみならず、創作力も無いのかこのシナリオ製作陣は(呆)

途中、2度ほど白鐘姉妹が主人公の家に泊まりにくるのだが、
その都度、主人公の部屋に入って驚く2人。
既に一緒に風呂まで入ってるくせに今更驚くなよ。
ここだけの話ではないが、全編通しても直前まで会ってるのに
「こんにちは」なんて挨拶するシーンもあったりする矛盾多々あり。

終盤、今度は外人貴族登場。
ホントによくここまでウザキャラを揃えたもんだ…。
そして沙羅&双樹に結婚を申し込む外人貴族。
想像の範囲内のやり取りが進むわけなのだが、
2人に」結婚を申し込んでること自体への突っ込みはなしですか

総括。
「おにいさん好き好き」ビームを出しまくる双樹と素直になれない沙羅。
エンディングに至るまでの過程は概ね、予想通り。
シナリオ上の特筆すべき点は特に無し。別の言い方をすれば期待はずれ。
決してつまらなかったわけではないが。
双樹の妹属性もいい感じにミキシングされてるので、
あとは好き好きビームに耐えられれば(=ウザさを感じなければ)楽しめるはず。
なお双樹たんは本作中、唯一の萌えキャラ認定

結局のところ「双子」のウェイトが小さいぶん、無難だったというか。
極端な話、別に「仲の良い姉妹」でも話の構成上大きな問題は無いわけで。
アニメのときにも似たような感想を漏らしたが、やっぱり練りこみ不足。

+ + +

さて、普段ネタバレ無しの攻略サイトを見つつやってるのだが、
(邪道と言われようとも、同じこと何度もやらされる面倒よりはマシ)
バキューンシステムその他を楽しんでみるべく、何も見ずにやってみることにした。

ターゲットになったのは雛菊姉妹。
極端な話、エンディングにたどり着けなくてもおっけー。

で、とりあえずわかったこと。

1.ツインビューモードでは枠の小さい方にテコ入れする。
2.ヘタレっぽい選択肢が正解になることがある。

どんなスポーツがいい? って問いで「運動は苦手」が正解ってそれはありえんだろ・・・。
1についても、テコ入れが逆効果になることもあるのでさじ加減が難しい。
そもそも「ご機嫌取り」をしようとすると、
たいてい自分の考えるのと逆の選択肢が正解になるのはどうか。
結局のところ、「どちらかを喜ばせる」じゃなくて「両方の機嫌を損ねない」が正解になる、
別の言い方をすれば最終的に双子の表示領域が拮抗してれば、
多少一方の機嫌を損なっても構わないというしくみ。それでいいのか……?

ジャンクションは、比較的正解肢が分かりやすい選択肢ならいいのだが、
(他のキャラが出てきた場合、回避するような選択をすればいい)
シナリオ進行中のヒロインが出てくると微妙に判断に困る選択肢ばかり。
否定的だったり曖昧な見解が(結果的に)正解になったり。

このシステムは面白いと思うんだが、難しい。
決して最近のヌルゲーに慣れきってしまったから、ではないと思うのだが…?

とりあえず進めるためにはバキューンシステムで5取っておけば、
ツインビューで3〜4を維持してればOKか。
バキューンは2択なんで最悪間違えても戻れば済む。
そう考えるとセーブシステムの不便さは、やっぱり単なる不親切にしか思えない。


【2週目・雛菊姉妹】
主人公はこの姉妹を「るるらら」と呼ぶ。
この小馬鹿にしてる感はなかなか良い。

一方、姉妹は主人公を「おにいちゃん」と呼ぶ。
やはり妹系キャラなのだが、この双子は見た目も似ていれば中身も似たようなもの。
強いて言えばるるが活発、ららが女の子っぽい、が沙羅双樹ほど明確な違いは無い。
ちなみにゲームでは立ち位置が固定されてるので見分け自体は比較的容易。

シナリオ本編もガキ路線炸裂。
ガキなのをいいことに好き放題やり放題。
パンツだのコスプレだの猫耳だの。
これはこれで、という気もしなくはないが、10話もそんなことやられるといい加減ウザ。

馬鹿シナリオが好きな人、もしくは真性な方のみお勧め。
俺的には下の下。


【3週目:一条姉妹】
主人公のデフォルトネームが無い本作、
2週目まではアニメ版主人公の名前である「二見望」を使いまわしていたのだが、
3週目に至っても同じじゃ芸がない。

そこで、3週目は春日井甲洋にしてみた
何故コーヨー君にしたのかは自分でもよくわからない(ぁ)
しかし、俺の中のコーヨー君がだいぶヘタレキャラになってしまった。

菫子の立ち絵は明らかに不自然なポーズだ。
それが気になって仕方ない。
それはそうと中の人が塚本天満だったとは。
アニメ放送時には全く気付かなかったスミマセン。

さすがに3週目ともなると親切とはいえないゲーム設定にも慣れてくる。
外野のウザキャラやら、タルいやり取りもさほど気にならない。
(というか、ボイスをオフにしたからか。)
しかし、こんなことに順応するのもどうだろうか…。

本編。
他の双子と違って(と言ってもこの段階では白鐘と雛菊だけだが)桜月姉妹が話しに絡んだりして、全体的に話が重厚。
第3話あたり、予想し得ないような展開もあったりして、さすがヒロイン級と感心する反面、露骨な差別にsageる。
アニメでは露骨に薫子(ほちゃボイス)優遇モードが発動していたが、
ゲームでは全然そんなこともなく。
むしろアニメでは引っ込み思案キャラだった菫子(塚本天満ボイス)が薫子に勝るとも劣らない活発系キャラ。
ますます見分けつかないですよ。

桜月姉妹を含め、外野キャラの出番が多いのは既に述べたとおりだが
やはり登場する一条ファンクラブ(アニメ版より規模がデカい)の団長が漢気を感じるナイスキャラ。
だがその反面腹立たしいのが主人公のヘタレ属性
なんとかならんかねキミ。

最終話「幼馴染みからの一歩」

幼馴染みモノ自体は別に珍しくもなく、一条姉妹がついに主人公に告白するという話。
(というか、ここまでに何度も告白めいたものはしてると思うんだが)
幼馴染みの延長じゃいけないとかなんとか言ってるが、
2人同時に告白する、という点は疑問にならないのですか貴方たちは?
こういった場合、普通は励ましあうんじゃなくて、ライバルになるのではないのか?
あいにく双子の知り合いが居ないので分からないのだが。何も一条姉妹に限った話ではないが。

そういえば、途中で一条姉妹が外野に告白される話があったが、
あれももしや双子同時なんだろうか。
理解不能。

そんなわけで主人公の学校(の教室)まで来て、桜月姉妹含む公衆の面前で告白する一条姉妹。
俺なら超引く

それ以上に空気読めてないコーヨー君(仮)。
アンタ同じ過ちを何度繰り返すんだ。
俺さらに引きまくり

あとは選択肢もなく一直線の展開。結末はご自身の目でお確かめください。
ま、予想の範囲内の展開ですけどー。サプライズの一つも用意しやがれ。

総括としては双恋の中では最優遇。でも評価としては並。
薫子が出来杉くんに告白されてたアニメ版の方が変化に富んでてまだ良い。
最終ラブポイント=一条155、桜月36、白鐘14。
一条は解答例見てるとはいえ、ルート外の2組でこれだけ稼ぐとはだいぶ慣れてきたな俺。

【一条姉妹ランダムイベント編】
順番は前後するのだが、4週目プレイ中の一条姉妹のランダムイベントで
「初恋の人は?」なる選択肢登場。
アニメ版のヘタレぶりを挽回せんとばかりに「2人」なんて選択肢には見向きもせず、薫子を選択

薫子を選択してるのに、何故か話に喰らいついてくる菫子。
というかこれ、枠のバランスに変化生じるだけでどっち選んでも同じ展開だろ…。


【4週目・桜月姉妹】
ところで桜月と一条、どっちがメインヒロインなんだろうか。

そんなわけで双恋最後を飾る桜月。
いや、眼鏡双子とか無理だってマジで。4週目だって既に飽きて(略

桜月キラ&ユラ姉妹ターゲットということで名前は「アスラン」。
苗字と名前各3文字制限なのでアス=ランなのはご愛嬌。

本編に入って1話、2話と綺麗に一条姉妹の話をなぞっていく。
ただ、主人公の横には常に桜月姉妹がいて、そのたびに一条と桜月の間で主人公がヘタレ属性を存分に発揮する。
良いように捉えれば、桜月と一条のどちらを選ぶか?ってな話の流れを作る序章なのかもしれないが、
そもそも本編に入る前でどの双子ルートに乗るかは選んでるわけで、実は話の使いまわしなだけ。
話の中身も酷いが構成も酷いものですよ。

4週目ともなるとだいぶ慣れて双子システムのコツもつかめてきた。
大坂&天道あたりもいい加減慣れた。

キラとユラはリボンの色以外見分けがつかないのだが、立ち絵をずっとみてると
キラの方が顔のパーツの間隔が広い気がするのだが、どうか。

第10話。
詳しい設定は忘れたが、運命の2人が桜の木に触れると桜が舞うとかいう伝説。
で、3人で桜に触れると桜が舞いました、ってな話。
トリックは予想できるんだけど、こうも堂々とネタバラシされちゃうと
多少なりともあった感慨も吹き飛ぶ。何処までも酷いゲームだ。

最終話。
事故でアスラン君(仮)とキスしてしまうキラちゃん。

「普通」ならここからトライアングルな展開になるんだろうが、そこは双恋。
ユラちゃんもアスラン君(仮)とキスしないとおかしいと言い出すキラちゃん。

とりあえずお前ら、その異常な思考回路をなんとかせよ

最初の質問に答えると、個人的には一条姉妹優遇に感じました。
というか、話的にはまだアニメ版の方がマシだと思ってしまったが、どうか。
以上終わり。


【総括】
ところで、この双子さんたちは一卵性なのか二卵性なのか?
実は回答はすぐに引き出せまして。

声が違うので、全員二卵性の双子

一卵性なら完全に遺伝的に同じなので声も同じになるはず。
性格は後天的な影響もあるから必ずしも同じにはならないが。
で、二卵性の双子というのは「同時に生まれた兄弟(姉妹)」ということになる。
 ※余談だが、男女の双子は100%二卵性。考えれば当たり前の話。

したがって、双子だから同じ人を好きになる理論なんぞ存在せず(そんな理論は誰も提唱してないが)
いわゆる兄弟(姉妹)で同じ人を好きになる(そして修羅場へ)と全く同じ話。

話をまとめに入ると

キャラ設定が作りこみ不足。
シナリオも練りこみ不足。
テキストが子供だまし。
システムも不親切。

双子設定を活かしたツインビュー&バキューンシステムはまずまず。
声優陣は軒並みマトモな演技でした。だが、1回やればそれでいい。

双子同時成立なんてありえない。
この設定は根本的に俺には理解できなかった。

もし、理解できる人が居て激しく萌えちゃってる人が居たらどうぞ楽しんでくださいませ。

では最後のまとめ。

「私たち、2人一緒じゃダメですか?」

ダメです


基本的に貶すレビューは好きじゃないのだが
理解不能」なんてフレーズが何度も出てくるレビューを書くことになるとは……。


戻ります