「フタコイオルタティブ」レビュー

ということで「予測不能」なカタカナの方のフタコイオルタナティブ。
早速ネタバレ込み感想。
日記に書いたものと重複がある点はあらかじめご了承を。

なんというか、冒頭からいい意味で予測不能。
オルタナTVの雛菊ニュースには笑った。
お馴染み双子陣と会話しつつ、話を進めていく。
アニメ版のオルタナティブテイストの「ギャルゲー」という表現が適当か。

主人公はアニメ版同様、双葉恋太郎。
絵も同じ。
ただ、声は無い。
逆にこれは違和感。
どうせ絵があるんなら関智ボイスつきで良かったのでは。

沙羅双樹との同居設定、その他双子の改変設定から
ニコタマの人々までアニメ版とほぼ同じ模様。
アニメ版では沙羅双樹以外の双子は各1話ずつの登場だったが、
これはむしろゲーム版のキャラ設定宣伝だったのかもしれない。
というわけで、アニメ版に親しんでれば違和感無し。
逆に、漢字双恋ワールドこそ「双恋」だと考えている層からは
激しい抵抗が予想される(意味不明)

正直、フォントは読みづらい。
恋太郎以外はフルボイスなので、むしろフォントは補助的なものと
考えれば問題は無いのだが(実際、そういったプレイを想定している?)
ならばなおのこと恋太郎のボイスが欲しかった。

オプションモードは極めてシンプル。
ボイス、コントローラバイブレーションのオン・オフとかそれくらい。
逆に潔くていい。
R1で既読メッセージスキップ、R2ボタンで強制メッセージスキップが出来る。
最低限の機能は備えているが、無駄なオプションも無い、そんな感じ。

さて、漢字双恋にもバキューンシステムなる、要するに
「時間制限内に双子両方が喜ぶ選択をしなさい」システムがあったわけだが、
オルタナティブはそんな生ぬるい選択は無い。

1.燃え萌えブランチ
通常は選択肢で燃えルートor萌えルートにポイントが加算されている。
ルート分岐時になると「ハッスルシステム」が発動、
任意のボタン連打で燃えor萌えのポイントが加算、
時間切れ時点でのポイントによりルートが決まる。

2.リアクションシステム
要するにコマンド入力。
成功するか否かでシナリオの変化が生じる、らしい。
失敗すると燃え萌えポイントが逆転してしまう大迷惑つき。

2は序盤から頻繁に出てくる。
プレイする上で単調になりがちなこの手のゲームにはいい刺激だと思うのだが、
なにぶん「AボタンBボタン」世代なもので、
○△□×がどう配置されてるかまで覚えてないんですな。
感覚的に、○の位置にあるボタンが決定で、×の位置にあるボタンがキャンセル、
というやりかたなもので。

ただ、これだけルート変動の要因があるのであればこまめなセーブは必須。
それだけにクイックセーブは欲しかった。
テンポを重視するのであれば、セーブ&ロードを繰り返すのは邪道なんだろうけど…

サラッと感想。
・とってつけたようなオープニングムービー。
 正直、期待するな。
・「燃え」か「萌え」かの二者択一(オルタナティブ)は大正解。
 双子のバランスゲージ(名前忘れた。要はご機嫌取り)なんてゴミ。

・脈絡無く他の双子が登場しすぎ。
 フタコイオルタナTV雛菊ニュースとか。
 だがそれがいい。元々双子が6組も居る段階で現実離れしてるんだし、
 変に媚びた設定なんかつけられるより余程いい。

・アニメに負けず劣らず小ネタ満載。

ではシナリオ別感想。

【白鐘燃えルート】
ご存知、フタコイオルタナティブのメインヒロイン白鐘姉妹。
実は白鐘ルート以外でもほぼ全編登場するが、それはあとの話。

白鐘姉妹の設定変更点。

・中学生→高校生
・双葉恋太郎と同居設定&探偵の助手

そんなわけでファーストプレイは本能の赴くままに燃えルートをチョイス。
マジ熱い。
潜水艦戦。
ゴスロリ姉妹と沙羅双樹、ハッスル連打とリアクションコマンドが熱い。

そしてイカファイヤー。
負ける確率99.9999%、奇跡が起こる確率フタコイ100%。
若頭の存在なんてとっくに忘れてたですよ。
よもやフタコイでこんな熱いものを楽しめるとは。

満足度も100%。

【桜月燃えルート】
沙羅双樹の黒スーツがエロい。

桜月姉妹の設定変更点。

・お金持ちのお嬢様→ヤクザ(桜月組)のお嬢様
・ゴスロリ仮面

これだけ。
キャラクター自体の性格には変更なし。
これだけ、と言ってもこれだけ違えば漢字双恋の
冴えなっぷりを払拭するに余りあるわけで。

つーか、12人のゴスロリ仮面かよ。
OPで恋太郎がゴスロリ化してたんでその点は想定内だったが。
予測不能なフタコイオルタナティブの面目躍如。

オチとしては沙羅双樹と双葉探偵事務所の日常。
これがオルタナティブクオリティかッ!



ここまで発売直後のプレイ。ここからしばらく間隔あけてプレイ再開。
ゆえに若干「書き方」も変更。


【一条燃えルート】
バーニンルートしかやってないじゃん俺。

そんなわけでほちゃ+小清水の一条姉妹編。
アニメでは双子塚村の巫女だったが、本作でも同じ。
ただアニメ版とは逆に、一条姉妹の方がニコタマにやってくる。
しかも敵で。
ほちゃボイスに「ホァァー!」とか言わせるのは反則だろ。

一条姉妹の設定変更点。

・近所の幼馴染み→母方の実家の知り合い(幼馴染みというには厳しいような)
・中学生→巫女さん

ゴスロリとは逆ベクトルに見た目で進化しました。

迂闊にして、一条姉妹(というかほちゃボイス)カワイイな!
沙羅が妙に絡んで来るんだが(嫉妬?)、
完全にプレイする側は一条姉妹(というかほちゃボイス)にシフト。

裏姉妹だの二子神だのがいろいろと登場。
裏薫子&裏菫子、さらに双葉恋次郎と偽者オンパレード。
しかもそれがシリアス。

エンディング。

「がんばってね!」

> これから始まるのは、いつもと変わらない日常で。
> これからも、オレたちはいつも三人で。
> 変わり映えのない我がディテクティブ・ライフ。
> そして、いつかまた会えるその日まで。

去っていく一条姉妹。
話そのものは悪く無いのだが、「ギャルゲ」的には「???」
というかこの燃えルートを選んでしまうと、
ヒロインの座は結局白鐘姉妹から動かないまま設定?

【一条萌えルート】
そんなわけで、萌えルートである。
いままで同一ヒロインで燃え・萌えルート双方プレイはしてないんだが、
主だったシナリオ部分は同一。
分岐点だけ変わる典型的ギャルゲと大差はないことが判明。
萌えルートの方が、若干エロスな気配。

そしてエンディング。
キスあり、押しかけ5人ライフあり、
萌えルートの方が面白いじゃないか!
裏姉妹のくだりもこっちの方がキレイなまとめだし。

――もしや、萌えルートが普通でいうところの「トゥルーエンド」?

一条エンドであっても、白鐘姉妹は居座り続けるわけだが。
さてまとめ。

「私たちは、二人で一人の恋太郎ちゃんを好きになった…」
「そしてそれを、私たちはむしろ嬉しく思ってるわ」
「一緒にどきどきして、一緒に落ち込んで、一緒に相談しあって…」
「私たちはこれからもそうやって、恋太郎ちゃんを愛していく…」
「そう決めてるもん!」

良く言ったッ!
要するにこれが「双恋」コンセプトなんですよ。
薫子と菫子が争ってたアニメ版漢字双恋(駄作)に至っては
作品に対する無理解もいいところだ。
「私たちは二人で一人が好き!」
「フタコイなんだもん!」

意味不明だが、勢いに任せて納得してしまう。
まさにオルタナティブクオリティ炸裂ッ!!

【雛菊萌えルート】
デイジーチェーン・ソー。

デイジーチェーンとは雛菊、ソーはチェーンソーのソー。
まったく良く出来た話です。

そんなわけで、オルタナティブで一番意味不明設定になってる雛菊姉妹。
変更点の数いっぱい。

・妹キャラ&同居設定喪失
・みやびさん(母親)喪失
・ヤギ喪失
・謎の組織に所属
・食事はコンビニ
・フタコイオルタナTVに出演

なんだかワケが分かりません。
眼鏡姉妹なんて「獣医の娘→ペットショップの娘」くらいの変更しかないのに。

今回は最初から萌えルートで進めてみた。
いかんな、萌えルートはどうも盛り上がり方に欠ける。
おそらく大筋では燃えルートも萌えルートも同じなんだろうけど、
フタコイオルタナティブは燃えてナンボなわけですよ。

本編。
基本的には超一流エージェント。
ときたま魅せる女の子らしい一面……

って、設定自体はこの手の作品ではときたま珍しくないものだが、
それを雛菊姉妹でやってしまうあたりがフタコイオルタナティブ。

居候先の双子姉妹(妹属性付)→謎の組織のエージェント

って変わりすぎだろう。
だが、その路線変更は大正解。
本作において、設定変更は全て成功だが。

>「おにいちゃん、だーい好き!」

ってなんの前フリもなく(伏線はあったとはいえ)
急に漢字双恋に戻らないで下さいッ!!

――このフレーズを言わせたかっただけなんだろうなぁ。
正直、このハード路線のオチに使うレベルで正解だと思います。
何度でも言うが、漢字双恋はウザキャラ以外の何者でもなかった。

> そんなイカんともしがたい我がディテクティブ・ライフ。
> 続きはまた次回の講釈で――

とか言われたんだが「イカロス計画」あたりのワードから推測するに、
それはアニメ版のことを指している?
結局、謎の組織設定の詳細は明らかにされていないのだが、
(どこかの組織の一流エージェント、というレベルまでしか考えてないのだろう)
いま思うとアニメ版の第1話冒頭はその「任務中」だったわけですな。

萌えルートで進めていたのは既に述べたとおりだが、
終盤のセーブデータを使いまわして
燃え選択肢選択、ハッスルタイムで燃え連打、
リアクションコマンド失敗して燃えリバースを駆使して
燃えルートエンディングを見てみた。

そしたらなんと白鐘オチ。
本編でも、ほぼ全編にわたって一緒に行動してるわけだし
オルタナティブ根幹に流れる白鐘姉妹超優遇は変わらず、ということか。

このルート逆転技はおそらく逆ルートでも使えるだろうから、
オレのようなプレイスタイルならば
「燃えルートベース→最後に萌えエンディング」
が理想なのかもしれない。
白鐘、桜月、一条、雛菊までやってから気付くのは遅すぎかもしれないが。

【桃衣萌えルート】
萌えだか燃えだかどっちつかずにプレイ。
常時ギリギリのところを保ったまま、必要に応じて
ゲージを傾ければいいわけだ。

そんなわけで桃衣姉妹。
アニメ版では教師設定さえ失っていたが、ゲーム版では一応健在。
同居してました設定ももちろん健在。
それどころか、その同居時代にさかのぼるサプライズ設定。
何度目のサプライズだよオルタナティブ。

ニコパク時代の回想シーンとバッティングさせるあたり巧いな。

そして。
幼女沙羅双樹キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!

よもやオルタナティブで双樹の「お兄さん」が聞けるとはッ!
クオリティタカスww

8月10日 9:30

この(意味ありがちで実は無意味だった)タイム表示の演出に感動した。

そんなわけで、桃衣姉妹ハッピーエンド。
こんな重厚長大な話になってるとは想像もしなかった。
壮大な同居伏線&タイムスリップ万歳!

【桜月萌えルート】
そんなわけで結局桜月も事実上のトゥルーエンドであるところの
萌えルートをプレイ。
終盤に至るまでは例によって燃えルートとほぼ共通。
雛菊るる「黒川剛三および戦闘員に告ぐー!」

クオリティタカスwww
そしてゴスロリ仮面オチ。
やっぱ萌えルートの方がしっくり来ますな。

おまけ。

> カッパも邪神も酔っ払いも青春の幻影も……
> まぁ、それぞれの事情はそれぞれで解決して
> それぞれが元の生活に戻っていった。

なんとまぁ、全シナリオを端的にまとめてるんだろう。

【白鐘萌えルート】
そして最後を飾るメインヒロイン白鐘姉妹萌えルート。

雛菊るる「ふりーず。直ちに武装解除しなさーい」

また雛菊かッ!!

若頭が登場した燃えルートの方が熱かったぜ。
だからこその萌えルートなんだろうけど。
と思ったら。

若頭「あのチビに盗られた見せ場、バッチリ取り戻さないとな」

やっぱり熱いぜ若頭ッ!

さて、これをもって(ハナっからやる気無い眼鏡双子は別として)
全燃え萌えルート確認完了。
結局、エンディングまでの主だったストーリーは共通で

燃えルート → 熱いオルタナティブクオリティ
萌えルート → いわゆるギャルゲ的展開

という構造。
燃えルートだと最後まで白鐘姉妹が持っていく。
この手のゲームだとちょいと違和感だが、
それもまたオルタナティブクオリティ。
いわゆるトゥルーエンドが萌えルートだと考えれば差し支えない。

総決算。
驚異の駄作だった漢字双恋を踏み台に、
多少の設定変更を加えてハイクオリティ化を果たしたオルタナティブ。
それはアニメ版もゲーム版も共通項。
白鐘姉妹一本槍だったアニメ版とは異なり、その他の双子の話も楽しめる。
そのいずれのシナリオも(眼鏡双子はやってないが)
オルタナティブクオリティを維持。
アニメ版オルタナティブで幻滅したアンチ白鐘派(見たこと無いが)も
漢字双恋で幻滅した人も、これなら楽しめるのではないかと。
この手のゲームとしてのデキも及第点。

それと白鐘姉妹が歌うエンディングテーマ「笑顔のそらであいましょう」は
何気にいい曲だと思うのだが、どうか。



初回版特典としてついてくる「ミニコイ」DVD。
アニメ3本とラジオ番組風1本、双恋TVCMから構成。
全編SDキャラの沙羅双樹が活躍?してる。
というか、沙羅双樹以外出てこない。

【1.沙羅双樹の双子電話相談室:4分半】
双樹が「脚本」を持ってるのだが、
沙羅が持ってるのは「エロ本」「ビニ本」「ビフテキ」。
こんな小ネタは健在のオルタナティブクオリティ。

「二人とも同じじゃつまらない!」

他の双子に対する挑戦ですかそうですか。
何気に相談者のCV担当が本多陽子氏。
うたかたの一夏の人ではありませんか!

【2.地球防衛少女☆沙羅:2分半】
表紙になってる地球防衛隊。

でも出動するのは沙羅ちゃんだけ。しかも活躍してねぇッ!

【3.魔女っ子サラリン☆ソージュリン:3分半(ED込み)】
「大きくなったら絶対魔女っ子ソージュリンになるぅ〜」

某ふたご姫のパロディだろうか。
変身シーンはSDキャラのまま作りこまれて笑った。
むしろ、沙羅ちゃんボイスを聴いてると、
ゆかりんボイス魔法少女の下僕ネズミを思い出す。

終わり

つーか短すぎる。正直物足りない。
本編で双樹が叫んでたけど「次回」を是非やってください(ぉ

【ムギュギュッとフタコイ】
ラジオ番組風構成。
これまた沙羅双樹が喋ってる。
もちろんタダでは転ばないのがオルタナティブクオリティ。
尺は約10分。

【双恋TVCM】
あの迷作駄ゲー漢字版「双恋」のテレビCM。15秒。
なんでこんなもんが入ってるんだ…。

【フタコイダイアリー】
恋太郎&沙羅双樹の日常が描かれてる冊子でした。

まとめ。
沙羅双樹&オルタナティブクオリティが好きなら(つまり俺)
それなりに楽しめると思われ。
だがこれで+3000円(初回限定価格)は正直どうだろうか…。
一度見れば満足なんで、欲しい方差し上げますよ(ぁ)




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