Lの季節 〜 レビュー


ほっちゃん&ゆかりんが出演しているゲームと言うことで購入。
いまさら感もあるが、発売当時はシナリオ面での評価がかなり高かったらしい。
そう言ったあたりの期待も込めつつプレイ。

仕方ないこととはいえ、システム的にはかなり古い。
SAKURA〜雪月華をやったあととはいえ、セーブ数わずか3個、
メッセージスキップ機能なし、必要最低限という感じ。
PSのスペック上どうしようもないのかもしれないが、グラフィックもかなり厳しいレベルだしフォントも見づらい。
一昔前のゲームに文句を言っても仕方ないかもしれないが。

ボイスは攻略可女の子キャラのみ音声アリ。
出番が多かろうと少なかろうと、男キャラは声なし。
これも一昔前のゲームにはよくある仕様だったような。
その声優陣は「一昔前の」人気声優をズラっと並べたような感じ。
なので「一昔前は良く見かけたなぁ」と言う方々と、
現在進行形で人気声優(当時ブレイク前)の方々が並ぶ。
いやいや悪くない悪くない。

以下シナリオ編

【天羽 碧】 CV 野上ゆかな
あそうみどり…読めません(ぁ)
ゆかな氏は「野上」って今はつかないんですよね、たしか。

どうやらファーストプレイ時はハッピーエンドになれないようなので淡々とプレイ。
上岡進という主人公は確かに居り、彼を操作することでシナリオが進むのだが
ト書き部分が三人称なのが気になる。
ウリの一つにされている「口出しモード」はどんなもんかと思ったが
プレイヤーが「主人公」の好感度に口出しをすると言うシロモノ。ふーむ。

で、シナリオ。
天羽よりの選択をしていくと徐々に主人公と天羽の関係がいい感じになっていく。
ところがシナリオが暗転。
7画ペンダントと意識不明事件、そして星原百合と上岡進にまつわる1年まえの事件が明らかに。
上岡内に居るトリスメギストスなるものの存在、百合の中の人は別人だった…等々
現実離れした展開についていけない天羽(プレイヤーも置いてけぼり気味)。
そして凶刃に倒れる天羽。

終了。

終了かよッッ!
謎だらけ。
んー、これでとりあえず他キャラでハッピーエンドに入るフラグは立ったはず。
さっさと他のシナリオに取り掛かりましょう。

システムデータだけを保存する仕様じゃないせいか、他のセーブデータで一度読んだ部分を スキップできないのは痛い。選択肢手前でセーブしても見ることは出来てもゲーム上保存が出来ないと言う罠(しかもクリアデータから継続する仕様なので、結局初めからやらないといけない)。
このあたりは昔のゲームだから、と割り切るしかないか。

【鈴科流水音】 CV池澤春菜
「すずしな るみね」…だから読めないっての。
最近また見掛ける様になったけど、池澤氏も一時期見かけませんでしたな。
色んなトコに出まくってた頃の作品ということで。

今度は「幻想界」の話。
主人公桐生真とまたもや登場する7画ペンダントを中心に話が進む。
幻想と言っても現実の対義で置かれてるだけで、設定がややファンタジーチックである以外の仕組みはほぼ現実界のそれと同じであるらしい。
けっこう大人っぽい外見の割りに池澤ボイスなもんだからギャップが素敵だ。
「オシャレ好きでハイテンション」なのになんと幽霊設定。
ファンタジー世界とは言え、ビビッた(よく見ると取説にも書いてあったのだが)。

例によって、口出しモードやら選択肢やらで鈴科よりを選んでいくと
鈴科が主人公である桐生真のことをいろいろと気に掛けてくるようになる。
途中からトリスメギストスに取り憑かれた桐生真をよそに、
鈴科と舞波姉妹(舞波については後述)を中心に話が展開。

鈴科が前世から受け継いだピアノの演奏でトリスメギストスの魔楽譜の力を浄化。
自分の想いに迷いがなくなった鈴科は浄化と同時に天に召される。
そして亜空間に逃げ込むトリスメギストス。
それを追いかける桐生、は亜空間で鈴科と出会いトリスメギストスを撃破。
二人は現世(幻想界)に復帰する。

えーと整理します。
ある男が居た。その男と女が愛し合った。その結果、世界が不安定なものになり
現実界と幻想界とに分離した。男と女は転生を繰り返した。
その男が「上岡進」であり「桐生真」である。女の方は各シナリオのヒロインと。
で、あってるんですかねぇ。

鈴科の自殺した前世、実は音楽が好きという設定は
現実編となんからのつながりを匂わせつつ、無事にハッピーエンド。
このへんはごく普通のゲーム展開。
決して駄シナリオではないと思うのだが、これだけでは消化不良。
主人公不在で活躍するのが舞波兄だけってのは、なんともなぁ…。
決して嫌いではないのだが、絶賛には程遠い。

【天羽 碧】二週目
途中まではほぼ完璧に一週目と同じ展開。
天羽が凶刃に倒れた後、亜空間に逃げるトリスメギストスを追いかけるという鈴科のときと全く同じ展開に。
そして天羽と無事に結ばれましたとさ、ちゃんちゃん。と言うエンディング。

天羽さんは残りの3人に比べて現実的なところがあるので(言い換えれば普通なので)
ある意味プレイヤーの代弁者的な位置付けもあるのかな、と思ったり。
急展開するストーリーに置いてけぼりな部分は天羽さんに近いので。
パッケージ等ではメインヒロイン級の扱いなのに実は普通、と言う位置付けが出来るシナリオでした。

そう言えば「Lはラビリンス(迷宮)のL」なんてフレーズが終わりの方にあったが…
これは「Lの季節」のLへの解答なんだろうか。そのあたりも謎。

【舞波優希】 CV堀江由衣
心優しい死神族の13歳。
非常に優秀な兄にコンプレックスをもつ、ほっちゃんボイスの少女。
と言うなんとも狙い済ましたような設定のキャラ(ぁ
気弱、という設定からかぼそぼそとした喋り方が多い。
ほっちゃんボイスを活かしきれてないなぁ…それともこの頃の芸風はこうだったんだろうか。
その優秀な兄との絡みが結構あり「お兄ちゃん」というセリフも多い。
うーん、だったらもうちょっと弾けてくれると良かったのに。

で、シナリオは終盤に至るまで鈴科と同一。
最後のトリスメギストスに対峙する場面で今回は舞波が死神族の力に覚醒、
トリスメギストスと相打ちする形でこれを撃退。
例によって亜空間に逃げるトリスメギストスを追いかけ舞波と再会。
そして現世(幻想界)に復帰、舞波も蘇生する。
今回のシナリオでは当然舞波が桐生の運命の人であり、鈴科もあっさり身を引く。
このへんの演技、池澤氏イイ!
一方のほっちゃんの演技、シリアスシーンではもうちょっと魅せて欲しかったと我侭を言ってみるテスト。
舞波兄が何故トリスメギストスと魔水晶に固執していたのかはこのシナリオでは
明らかにならず。うーん、やっぱり消化不良感が。他のシナリオやれってことか。

個人的にはインパクトに欠けました。
キャラ設定とボイスをもっとフルに活かせば凄いのが出来ただろうに。
途中までほとんど鈴科と同じってのがなぁ…。決して嫌いではないです。
しかし…「お兄ちゃん」「真さん」はちょっと前にずいぶん聞いたなぁ…。
正直、コレを連想せずにいられませんでした。

【星原百合】 CV 柳原みわ
…………いたなぁ、こんな声優も。何処行ったんだか。

で、星原シナリオ。
このキャラがキーになっているのは天羽シナリオで予測済み。
ある程度の情報は把握してるので(1年まえの事件の前後で中の人が違う、とか)
その辺を注意深くチェックしてると、序盤からセリフ一つに意外な伏線があることに気付く。
多重プレイを前提にしたゲームはやっぱりこうでないと。

終盤に至るまで話の本筋は天羽シナリオと同じ。
要所要所でヒロインが星原に変わっている分、天羽シナリオでは不明だった部分が明らかになる。
……が、それ以上でもそれ以下でもなく。
亜空間に逃げるトリスメギストスを追い、上岡と星原は亜空間で再会を果たすというワンパターンな展開。

期待していたほどの真相究明には至らず。
うむぅ? 
決して嫌いなシナリオではないんだが、ここで真相究明出来なかったら何処ですんのよ?
だいたいの情報は天羽&鈴科でゲット出来てるのに。
プレイが鈴科→星原(もしくは舞波→星原→鈴科)の順だったらもうちょっと違う評価だったかも。
実に惜しい。

ところで明確な根拠はないのだが、本来の星原百合の中身が転生したのが鈴科流水音なのかな。
現実界側情報「元の星原はもう一つの世界(幻想界)に転生した」「星原は昔ピアノを習ってた」
幻想界側情報「前世では自殺した」「前世では逆の性格だった」「前世ではピアノを習ってた」

OPムービーで星原と鈴科が重なることを考えてもそうだと思うのだが。
うーん。転生ネタ萌える。

【弓倉亜希子】 CV中川亜希子
いや、どうもこのキャラをやらないとゆかりんボイスキャラに入れないようなんですよ。
と言うことで、弓倉姉。
中川亜希子って今どこで何をやってるんでしょう…この人もこの頃は流行ってたなぁ。

今回は聖遼学園の七不思議がベースのお話。ようやく違う話ですよ。
聖遼学園の七不思議「絵から出てくる少女」「美術室に現れる自殺した少女の幽霊」
って、幻想界の話じゃねーか。芸が細かい。
前半は行動の殆どが東由利とセット。それにしても「東由利鼓」ってスゲー名前だな。

そして話は七不思議からポーチ紛失事件へ。
弓倉の記憶力、七不思議の噂、井之上の存在価値etc…
今までの伏線を一気に消化。
このシナリオは面白かった。
あんまり期待してなかった分、逆の意味で裏切られた感じ。評価A。

「(手前略)裏表の無い純粋な気の使い屋もたくさんいる。
 弓倉もそんな気の使い屋さんの1人なのだが、加えてかなりの天然ボケ風味がブレンドされているようなのだ」

……狙ったな(ぁ

【湖潤リリス】 CV 夏樹リオ
こうるいりりす……だから読めな(ry
そして声優。こんな人も(ry

現実界ばっかりだったんでここらで一本幻想界を挟んでおこうかと思いまして。
鈴科と舞波以外キャラ的にも声的にも興味なかったんだが……。

リリスが大人になったり小さくなったりしたりして
音楽の力でトリスメギストスっぽいのを撃退。
「俺の歌を聴けー!」とは言わなかったが。
終わり。

短すぎッッ!

シナリオも何もなし。
こんなにあっさり撃退されちゃ、舞波兄の立場なんて何も無いな。
子供リリスと大人リリスのギャップを楽しめ、ってことなのかなぁ……。

【弓倉さやか】 CV田村ゆかり
ゆ・か・り!ゆ・か・り!
と言うことでゆかりんです。まだ出始めの頃の作品だと思うんですが。
「姉とは対照的に底抜けに明るい」さやかさん。
これぞ、萌え系ゆかりんボイスッッ!

「それで、さやかの前ではその皮を脱いで『食ーべちゃうぞー』って狼になるんですか?」
「お姉ちゃんは、いつも『料理くらい出来なければ駄目よ』って言うんですよね」

『食〜べちゃうぞー』の壊れゆかりん演技最高。
『料理くらい出来なければ駄目よ』の優しいお姉さん系ゆかりんも最高。

さやかは何かにつけて大袈裟な演技をするのでゆかりんの演技も多彩に。
(演技的には)空振り続きの舞波優希とは全然違います。
しかし、シナリオ的には途中まで亜希子編の後追いで同じものを見せられるハメに。

いつの間にか七不思議ネタは放り出して、弓倉家の家庭事情ネタへ。
さやかシナリオと言うよりは弓倉姉妹シナリオと言う様相を呈してくる。
エンディングは進路問題解決、姉妹も仲直り。最後は姉妹の記念撮影で締め。
で、お姉ちゃんに内緒でさやかが上岡と写真を撮る約束を取り付けるってオチ。
さすがに中等部相手にくっつくトコまでは行かないか……(舞波は行ったんだが)。

さやかシナリオだけノーマルエンドも見てみた。
さやかの酷いお弁当を食わさせる話。
ゆかりんキャラで「家事得意系」って見たこと無いな……。
なんかテンポのいい曲でスタッフロールが流れて「END」ではなく「おしまい」。
シナリオ的にはこっちのほうがお気に入り。なんでハッピーエンド扱いじゃないの?

中古で買った声萌えゲーとしては楽しめました。
う〜ん、全キャラ制覇しないと全貌は見えないのかな。やや消化不良感を残しつつ、
とりあえずこれにて終了。



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