PS2版「W〜ウィッシュ」レビュー
プリンセスソフトによる、アニメ同時進行の異色作「W〜wish」(ダブルウィッシュ)
ゲーム版は発売後かなりの日数が経過してしまったが、進行順に従ってレビュー。
ネタバレ無し版は当初より「K@Blog」に掲載していたため、
本レビューは当初よりネタバレありにつきご注意を。
さらに若干「K@Blog」とも被ります。
●システムメニュー
標準レベルのシステムは網羅した、いわば定番型。
クイックセーブ、オートスキップ、ボイスのオンオフ機能と
至れり尽くせり。この点に関しての不満はない。
「前の選択肢に戻る」に至っては親切すぎるのでは?
メニュー起動時にキャラボイス(デフォルトは清水愛)が
入ってるのもお約束。
●アニメーションムービー
tiarawayのボーカルに乗せたオープニングアニメは逸品。
CMで流れてたそのままだが。
TVアニメ版はOP−彩音、ED−tiaraway、
ゲーム版は逆にOP−tiaraway、ED−彩音になっており、
この構成は巧い。
●シナリオ(共通ルート→泉奈ルート)
少年時代の主人公と「妹」の会話で冒頭部スタート。
主人公は勿論、妹も立ち絵なし。
本作で妹と言えば泉奈(CV清水愛)なのだが、
「妹」のボイスは新谷良子。間違いない。
という伏線。
アニメ版知ってれば伏線でもなんでもないし、
声ヲタであればやっぱり推測は出来てしまう。
演出として嫌いではないけど。
本編突入。
妹(今度こそ泉奈)が主人公(潤和)を起こしに来る。
なんでこの手のゲームの妹キャラはわざわざ主人公を起こしに来るんですかね。
そして主人公は決まって寝覚めが悪い。
それよりなにより、この立ち絵の酷さは何?
アニメ版とゲーム版の絵柄の違いは許容範囲だが、
なんでパッケージと立ち絵がこうも違う?
清水愛ボイス(念のために言っておくが、俺は好きな部類です)
でなければこれだけでやる気が失せるところであった。
そしてこの双子(潤和と泉奈)のやり取りはまるで恋人ばり。
これでもかと言わんばかりに。
こんな妹は120%いねぇ。つーか、こんな妹欲しいよッ!!
てか、泉奈ってこんなキャラだったっけ。こんなキャラだった気もする。
やり取り、このテキストのベタベタさは物凄く俺好みかも。
正直立ち絵もあいまって明らかに好き嫌いは分かれそうな気がするが
そもそも嫌悪感を持つような人は買わんだろう。
清水愛×妹キャラは強力です。
次なる登場キャラは金田朋子ボイス。
彩夏と書いて「サナ」と読むらしい。知らなかった。
アニメでは「お助け〜」とか言ってた気がする。
何度聞いてもちよちゃんだ。
SNOWあたりのときも同じ感想だったな自分。
捨てキャラ認定。
取ってつけたようにtiarawayのお2人(千葉&南里)のキャラも
出演してるが、なんかどうでもいい系なんで略(ぁ)
両氏の演技力は否定しないが、声にインパクトがないのですよ。
さて、ここまではアニメ版と全く同じでありんす。
どちらかといえば潤和の性格がアニメと若干違うか。
普通のギャルゲー主人公っぽい性格になってるというか。
アニメにはいなかったキャラとして
悪友とでも言うべき、裕隆なるキャラ。
しばしば悪友と書いて「とも」と読ませるようなキャラもいるが
どちらかといえば汚れ担当。
さらにその妹の透。
ヒロインには入ってないわけでどうでもいい系のキャラ。
と言い捨てるには惜しい気もするが、まぁいい。
そしてアニメ版にもあった兄妹一緒にお風呂キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!
馬鹿すぎ。
と思ってたらゲーム版には
春陽と一緒にお風呂もキタ━━━━(゚∀゚三゚∀゚)━━━━ !!
アフォか。
アニメ版もそうだったが、もう一人のヒロイン春陽(CV新谷)の登場がだいぶ遅い。
しかし登場後のW妹攻撃はまた強烈。
この2人、どうにもこうにも仲は良くなさそうなのだが、
音夢&さくらコンビのそれを知っているとさしたる驚きはない。
むしろ、泉奈の病弱設定(アニメではさほどでもなかった)が
音夢とダダ被りで驚いたくらい。
まぁ、音夢との決定的違いはウザキャラ属性が(略
どっちかと言えばウザキャラ属性背負ってるのは春陽という罠。
それはともかく、本編は基本的にアニメ版と同じ流れ。
むしろゲームが先にあったのだから当然の話だが、
主人公の中に「泉奈は本当に妹なのか?」という疑惑が出てくる。
これはアニメ視聴当時の自分もまったく同じ感想を持った。
というか、第1話から「どうせ本当の妹じゃないんだろ!」
くらいのことは平然と言っていた。
おそらく、ゲームで初めて本作に触れれば誰でもそう思うはず。
泉奈
「お母さんのお腹の中で、私はお兄ちゃんの栄養として
吸い取られちゃったから」
なにこのダークっぷり(; ´Д`)
アニメではやんわりと伏せられてた気がする。
やっぱりアニメには無かった半透明泉奈は破壊力抜群です。
○グッドエンド
泉奈消滅&両親復活。4人目の家族はお腹の中に(アニメと同じ)
○ノーマルエンド
泉奈復活…といえば聞こえはいいが歪んだ世界のまま。
○バッドエンド
泉奈消滅&両親復活。本来の姿に戻る。
たとえ歪んだ世界だとしても自分的にはノーマルエンドの方が好き。
実際、元に戻ったはずの世界がバッドエンドに位置づけられてるわけで。
ところでこの話、春陽が完全放置だったのだが。
ま、春陽編やってから考えますか。
●2週目 智シナリオ
なに考えてるのか分からない系。
正直、萌えは期待していないが、アニメ視聴時から
何か鍵を握ってそうなキャラだったのでチェック。
中盤までは根幹に関わるような展開はナッシング。
むしろ、このゲームがギャルゲーであることを忘れていたが
普通に潤和と仲良くなっていく。
泉奈&春陽のお兄ちゃん好き好きビーム(どっかで聞いたな)が
物凄い勢いなのに、完全に智に向いてる潤和と
文字通り抜け駆けする智が面白い。
CV担当は松来未祐氏。
どっちかと言うとワンパターンな声しか聞いたことが無いので
こういった無口系キャラは貴重なのかもしれないが……
卓越した演技力を発揮するようなシーンがあるわけでもなく、
可もなく不可もなく、と言ったところ。
ネタバレ編。
文字盤の管理者キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!
そんな直球かよ。参った。
文字盤設定は面白いな。
基本的には願いをかなえる桜と一緒なんだけど。
たしかに泉奈と潤和の願い(ダブルウィッシュ)だけじゃ勿体無い。
その意味では良く出来たお話。
○バッドエンド×2
智消滅。世界はそのまま?
○ハッピーエンド
文字盤の力で智と世界をそっくりそのまま入れ替えて、智消滅。
いずれにしてもヒロイン消滅とは。
というか、どうやって管理者が彼らの世界に(具体的には滝野家に)
紛れ込んだのかさっぱり分からん。
シナリオ終盤には智一も泉奈も記憶改竄されてるし
それくらいはお手の物ということか。
ならばそれくらいの説明は本編シナリオで欲しかったんだけど。
総括。
泉奈がデキのいい妹すぎて困っちゃいます。
●3週目。つばさ先輩
推測なのだが、泉奈&春陽、智と違って残り3人は物語の根幹には
関わらないと思うのですよ。
智はプレイ前は微妙だったのだがやってみてどんぴしゃでビビったわけだが。
いわゆるお嬢様属性の持ち主。
W-wish唯一の年上キャラ(攻略可能キャラ中)。
ぶっちゃけ、個人的にはどうでもいいタイプではあるのだが。
千葉紗子ボイスはおっとり系やらせても良いですな。
これがドクロちゃんと同じとか考えると笑える。
○バッドエンド1
つばさ先輩が野球部の主将と付き合うことに。おしまい。なにこれ。
普通に進めると全然そんな素振り見せないんですけど、野球部主将。
○バッドエンド2
修羅場を乗り切らなかった場合。別に感想を抱くほどのものは無い。
○ハッピーエンド
馬がどうのこうのと。正直微妙。
というか文字盤関係ないじゃん。半ば予想通りだけど。
それより終盤、急に「つばさ先輩」から「つばさ」に変わったあたりに
違和感。別に先輩ってつけたっていいじゃんねぇ。
それと中盤、つばさ先輩が過去にジュンナという人物と知り合いだったとか
いう伏線があったのだが、それも未消化。
なんか未消化が多いなこのゲーム。使わない伏線張るなっての。
総括。
デキのいい妹を持つと幸せだな!
正直、泉奈のシナリオに触れない限り、
泉奈&潤和兄妹は幸せに暮らせてるのがなんか痛ましいです。
●4週目。彩夏ルート
「あやか」ではありません。「サナ」です。
ゲームだと勝手に読み上げてくれるのでいいんだが、
こうして自分でタイプすると違和感。
それはともかく、初めはやる気のなかった4週目。
結局全キャラやることにしました。
この声のヒロインなんて無理だ。
しかも中等部1年だ。
ガキのスク水CGとか見せられても困りますから!
塾講の経験からするとこんな厨1は125%いねー。
それを言い出すとあんな妹もそんな文字盤もありえないわけだけど。
彩夏ママ登場。
ここまで彩夏フラグ完全スルーしていたので見逃していたが面白いな。
つーか、母親を萌えキャラにするな。
というか、CGだけみてると彩夏も美少女キャラなんだよな。
金朋ボイスが全てをぶち壊しにしている気がする。
テキスト通りに台詞を読みあげてないのは面白いんだけど。
○バッドエンド1
ゲーセンに行ったばかりに、終了。なにこれ。
○ハッピーエンド
彩夏ママと、パパの事故原因に関するエピソード。
なかなかに衝撃的であった。
これくらいのサプライズがあるとやった甲斐がある。
全体としては文字盤も出てこないし、所詮は金朋だし、さほどと言ったところ。
○バッドエンド2
衝撃のエピソード後にヘタレぶりを発揮するとこうなる。
彩夏は転校、短い幸せは終わった……という結末。
バッドエンドらしいといえばらしいのだが。
ところで、事故があったから幸せになっちゃいけない、
という論法は話の筋としていまいちピンと来ないのだが。
●5週目
すまん、やっぱり眼鏡っ子は無理だ。
ボイスを全てオフにして、未読メッセージフルスキップ。
完全に消化のためだけにやった。
反省はしていない。
もちろん感想も無い。
とりあえず文字盤が無いことだけは確認した。
と、思ったがバッドエンドのほうも確認。
曰く、眼鏡ブスは理想の男性像を潤和に求めていたらしい。
それが理想と違ったので終了。超電波。
このゲーム自体が電波ということはさておき。
一応まとめ。
泉奈「私は…いつでも、お兄ちゃんの味方だよ」
デキのいい妹(略)
●6週目
全キャラでフラグ立てないでやってみた。
そしたら智一がべったり。マジでキモい。
これはこれで一つのエンディングにカウントされるようだ。
●7週目。春陽シナリオ。
いつもどおり(?)メインヒロイン→その他大勢→サブヒロインの順。
相変わらず共通ルートが長い。
いい加減、どの順でどんな選択肢が出るのかも覚えてきた。
春陽関連の選択はことごとく回避してきたのでそこを集中的に狙う。
春陽のネコミミモードには思わず笑ったわけだが。
泉奈シナリオとは対照的に、春陽&泉奈でグイグイ攻めてくる感じ。
ぶっちゃけるとアニメ版の設定は知ってるんだから
今後起こりうる展開はかなりの部分で予想は出来るわけだが、
それを差し引いても(というか、アニメでは描かれていなかった)
W妹の見せ場多数。本作の真髄、ここに極まれり。
「泉奈ちゃんは、お兄ちゃんの妹なんかじゃないんだよ。
……妹に、なりすましてるんだ。あの子は……嘘なんだ」
強烈。
確かに設定は知っていたがあくまで泉奈サイドから見た話。
春陽サイドから見ればこうなるわけだ。
(アニメでもあったかもしれないけどいちいち覚えてない)
罵声を浴びせる春陽。気丈に振舞う泉奈。
どっかで書いた気がするが、音夢vsさくらを髣髴とさせる。
違うのは、どっちの味方にもつけない激しく潤和に感情移入しちゃってること。
清水愛ボイスと新谷良子ボイスの妹対決。なんと悩ましいことか。
野さくとゆかりんじゃ比較のしようもねぇ。
なに言ってるんだ俺。
○バッドエンド
決裂したまま、終了。典型的バッドですな。
○ノーマルエンド
なんの脈絡も無く文字盤登場。春陽が望んだ世界は――。
結局、何も変わりませんでしたオチ。
春陽と結ばれてめでたしめでたし。え?結ばれちゃうの?
○ハッピーエンド
泉奈そのまま。春陽リセット。
出会いがしらにナンパまがいのことして「大好き」発言。
これが春陽の望んだ世界なのか?
いきなり猫耳コスプレ&遊園地デートするくらいの2人なんだから
アリなんだろうけど、ねぇ。
そして結局序盤の夢、汽車だのなんだのって伏線が完璧未消化。
そりゃすげーサプライズだ。
春陽=妹の伏線にしちゃ、仕掛けが壮大すぎですよ。だいたい、
春陽のリアル妹設定を活かしたエンディングが無いのはいただけない。
そもそも、だ。
春陽の発言からすると大元は「春陽=妹 泉奈=幼馴染み」だった。
この段階でアニメ版とゲーム版は設定が別物、と言うことだろうか。
確かに泉奈シナリオでは泉奈が写っていない過去のアルバムにも
春陽はシカトされてたんで(アニメ版には春陽も写ってる)違和感は
おぼえたわけだが。
そうなると、泉奈の文字盤発動と春陽の文字盤発動は別モノだったらしい。
下手したら同時成立しえない。
だいたい、春陽が「幼馴染みになりたい」と願ったんであれば、
汽車の伏線なんて全くいらなかったわけで。
このあたりの整理したものは別にまとめたので(後述)そちらを参照。
その点、アニメ版はうまく整合性取ったもんだと感心。
春陽シナリオまとめ
デキのいい双子の妹は(以下略)
さて、全キャラクター終了。
――取り立ててコンプリートおまけみたいのは無し。
CGもフルコンプ。
プリンセスソフトのくせになんのオマケも無いとは……。
これまた拍子抜け。
ということで総括。
あんまりにも褒めてるレビューが無いので褒めてみようと思います。
システム=不満を感じる点は皆無
シナリオ=泉奈&智:及第点以上
春陽:完全に練りこみ不足
その他:並
グラフィック=OPムービーは美麗。一枚絵はマル。立ち絵が相当微妙。
一枚絵といえば、CGはいいのだがキャラの表情が
メッセージ表示領域に取られるのは萎える。
キャスト=これを「豪華キャスト」と呼ぶにはいささか抵抗があるが
「合格キャスト」ではあるかと。ぶっちゃけ、俺は好き。
ただし、金朋は除く(ぁ)
アニメ版のときも感じたことだが、
やんわり混ぜられてると「双子」設定についても背景が練りこまれてる。
意味も無く双子が出てくる某駄作へのアンチテーゼとも取れる内容
(それが意図して作られたものではないはずだが)に拍手を送りたい。
OK敢えて言おう。
このゲームの世間評が低い件について。
世間は妹ゲーに対して理解がなさ過ぎるッ!
いや、理解がありすぎる世間も相当嫌だけど。
騙されたと思ってやってみるべし。本当に騙されますから(ぁ)
冗談はともかく、実際好き嫌いは分かれるはず。
シナリオが練り尽くされてない点と立ち絵がアレなのが致命傷か。
だが、前にも書いたが(おそらくアニメ感想時にも言ってる)
「清水愛&新谷良子のW妹ゲー」と聴いてピンとくるものがあれば間違いなく楽しめるはず。
あとtiarawayファンの人。
やっぱり同時期にOA&発売の「Φなる」に話題持ってかれたのもあるのかな。
自分的には相当好きです。
おまけ。
エンディング名対応表
泉奈ハッピーエンド 未だ見ぬ君を想う
泉奈ノーマルエンド それでも、俺は君と共に
春陽ハッピーエンド 巡り合いは懐かしさを連れて
春陽ノーマルエンド 抱きしめるのは変わらぬ今
智エンディング 君が望んだこの世界で
眼鏡エンディング 二人で紡ぐ物語
彩夏エンディング 幸せのかたち
つばさエンディング 君と何時までも何処までも
智一エンド この毎日が続きますように
(ヒロイン全フラグ失敗)
載せておいてなんだが、眼鏡、サナ、つばさの3人はちゃんと確認してないのでいささか怪しい。
確認及び突っ込みは歓迎。
さらにおまけ。
●W〜ウィッシュの世界観について(K@Blog内)
ゲーム中未消化部分(主に春陽)についてコメント。長文。
レビューのようでレビューでないので別掲載。
●アニメ版プリンセスアワー感想
更新のフリをした日記よりアニメ感想を転載。
さらに雑談。
キャラクターCDが出てるのだが(CD自体は未購入)、そのカップリングが面白い。
「泉奈&春陽」は当然として、
「つばさ&眼鏡」はtiarawayを組ませたいだけだろうし、
「彩夏&智」にいたってはSD☆CHILDREN。たまたまかもしれないけど。
ゲーム内設定を素直にとれば、つばさ&彩夏、眼鏡&智になるでしょうに。
設定より声優ユニットを優先するあたり、さすがだ。
ダ・カーポも「さくら&ことり」のユニットソングをッ!
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