Tales Of Destiny 2 レビュー


テイルズ正統シリーズの第4弾。
にして初のPS2ソフトとなった「デスティニー2」
読んで字のごとく「デスティニー」の続編にあたる。

関係ないが最近のナムコの「テイルズオブ」シリーズと言う呼び方はなんとかならんのか。
それはいいとして。

さすがはPS2だけのことはあり、前作「エターニア」を凌駕すると言うのが率直な印象。
ゲームスタート冒頭に流されるムービー(TOD1のラストシーン)だけでやられたと言うか。

とにかく喋る。ほとんどイベントシーンごとに喋る。
前作のキャラクターも喋るシーンがあるが、その喋る量も今作の方が多いのではないか。
さらに膨大なスクリーンチャット。
前作の「フェイスチャット」がさらにグレードアップしておりちょっとしたアニメーション並。
全部聴くのは到底不可能と思われる量だ。

戦闘も従来シリーズと変わり、慣れるまで戸惑った。
攻撃を続けているとSP(スピリッツ)が低下し威力が落ちる・・・一見理にかなったシステムだが
結局のところ最後までイマイチ仕組みが理解できず仕舞い。
と言うか、未だに秘奥義の出し方が分かりません。
TPもMAXを100%とする増減制に代わった。
従来のMP方式の方が分かりやすかったと思うが、戦闘中も少しずつ回復してくれるので
これはこれで・・・といったところだろうか。

戦闘のシステム追加としてはやはりエンチャントシステム。
このメリットを理解できたのはゲーム終盤。細かすぎる割にはイマイチそのカスタマイズ自由度は低く
単に複雑化させているだけではなかろうか。
もう一点、リファインシステム。
SOのアイテムクリエーションの模倣に過ぎないのだがこちらは比較的シンプルで分かりやすい。
ただ武器や防具の数が増えすぎて分かりにくい。

前作エターニアでは戦闘中の魔法&技エフェクトが派手過ぎて、操作キャラクターが
見えなくなるという難点があったが、これは概ね解消されている。
エフェクト自体はエターニア以上なだけに、全体としては非常に良く出来た戦闘システムと思う。

シナリオは「おなかいっぱい」感が強い。
ファンタジア、デスティニー、エターニアのイイトコ取りを狙ったと言うか。
全体の流れや細かい部分まで良く出来ていると思う部分がある反面、「こんなシナリオにしたいが故の強引な展開」や
いわゆる「ご都合主義」も目立った。
具体的に挙げればリアラの「カイルは私の英雄」発言とか、時間転移によるタイムパラドックスの都合のいい解釈だ。
だいたい時間転移なんてファンタジアとその続編で充分語り尽くしただろうが。
まだやるか。
加えてヒロインが無意味に主人公との愛を語りだしちゃってる段階でかえって内容が薄っぺらい代物に成り下がってしまっている。
もう一歩煮詰めることは出来たのではなかろうか。

ここらでキャラクターについて述べる。
相変わらずいのまた氏の絵は好きになれないがそれは置いといて。

カイル
前作主人公スタンそのまんま。福山潤氏の前評判はイマイチだったが、かえって他の作品の
印象が無いぶん「カイルの声」の定着は早かった。
逆にいうとそれくらいしか思い当たることは無い。

リアラ
途中から「こんな展開だったら萎え」と言う予想通りの展開になってくれたキャラ。
初期イベントのボイスの酷さには不安を覚えないでもなかったが、戦闘では萌えボイスに転身。
そしてその戦闘では回復魔法+強力な攻撃魔法の使い手として活躍。
今作では前作で没になった上級魔法の詠唱も採用された模様。何言ってるのかは分からないが。

ロニ
この手のタイプが回復魔法を持ってることにやや違和感を覚えるが全体としては重宝。
「ヒール」と攻撃範囲の広い「プリズムフラッシャ」それにHPの高さのおかげで最後までレギュラー。
ただ、自分で操作すると攻撃が大振りなせいか使い勝手が悪かった。
個人的には中衛に配置して「後衛を守れ」にしていたが・・・。

ジューダス
ある意味において、このキャラクターが居てこその「デスティニー2」。
ゲーム中盤で「リオン=マグナス」の称号を得るのでそれについては何も言うまい。
戦闘では非常に使い勝手のイイキャラ。技に関してはカイルよりも使いやすい。
HPと防御力(と運)が異常に低いのはいかんとも・・・。
一度死亡したがゆえなのか。おかげで終盤のボス戦では控えに。

ナナリー
ファンタジアのチェスター、デスティニーのチェルシーと比較的弓キャラは重宝してきたが、
今作では大外れ。後方から矢を打ち続けて敵の詠唱妨害と言う定番もSP導入で不可能になり、
これと言った強力な技も無し。敵全体攻撃技とか一撃必殺技とかあればよかったのに。
ロニとの掛け合いも途中から飽き飽き。もうやれやれですよ。

ハロルド
ブッ飛んだキャラだが能力はきわめて堅実。リアラより強力な魔法を使うので
人によっては中盤以降、リアラの出番がなくなったのではなかろうか。
個人的には基本的にはカイル・リアラ・ロニ・ジューダス、終盤ボス戦で
HPの低いジューダスを引っ込めて魔法重視のハロルドを投入、と。

とまあ主要キャラクターについてはこんな感じ。
もう少し語る。

スタン
「目的はなんだ!金か?レンズか?」
「ぐわあああ!」
これだけで死ぬ前作主人公。まあ結果オーライってことで。
EDでは彼が報われる反面、黒衣の男が報われない前作と同じ罠。

ディムロス
前作では没になったCHATでのみ声出演していたのが大躍進。
ディムロスに限った話ではないが、TODドラマCDのキャストがだいぶ出演しているらしい。
ソーディアンチーム・オリジナルメンバーの話は確かにTOD攻略本に載っており、
今作においてそれは忠実に再現されているのだが、果たして前作をプレイした人でも
「オリジナルメンバー」の話を知っている人がどれほど居るのかは微妙なところ。

バルバトス
別名「ちよ父」(嘘)
ラスボスほどではないが卑怯なボス。設定上は「正々堂々」でもシステム上はかなりえげつない。
しかしこの敵はどんな設定(もしくはどんな目的)で動いていたのかはゲームでは良く分かりません。
攻略サイトの説明か何かでようやく理解したが、単に見落とし?

↓ネタバレ(要文字色反転)
フォルトゥナ
ズバリ「運命」(もしくは幸運)を意味する言葉。うーむ。
テイルズ史上(システム的に)最悪の敵。
攻撃の届かないところに移動したり、魔法攻撃を瞬間移動でかわしたり。
インディグネイト・ジャッジメントやら卑怯な攻撃まで掛けて来て良く勝てたなとさえ思う。

ある意味この神やエルレインの言ってることは一理あるのでそれをカイルたちが激しく否定してるのは
どうなのかな、と思う節もアリ。神を倒すと「全部無かったことに」なるらしいが
これこそこのゲーム一番の「ご都合主義」を見た瞬間である気がする。

このゲームで一番好きなシーンである、神の眼にシャルティエを突き刺すイベント。
すなわち、リオンも(例え誰も知らないとしても)世界を救ったなりリオン自身も救われた
というのに、これさえも無かったことに・・・。
てゆうか最後にリオンは何処に消えてしまったのか、そもそも彼は何処からやってきたのか・・・。
ラスボス撃破後のイベント(関係ないがラスボス撃破後に1時間以上プレイしたのは初めてです)で 結局カイルがリアラを思い出してしまうのはなんともはや┐(´ー`)┌
リオンと言えばマリアンは何処行ったのよ。報われなさ過ぎ・・・

シナリオ上の疑問点(特に前作とのつながり)はいくつもありますが特に一点。
今作、従来の魔法(晶術)やら技やらがほとんど全て一新されてしまいました。
引き継がれたのは一部の回復魔法くらい。
前作の晶術がソーディアンのみ使える、ということを考えれば魔法に関してはやむなしかな、と
思う反面、素人ども(カイルやロニ)が今作では別の名称とはいえ魔法を使いこなしている矛盾やいかに。
とりあえず次回作では「虎牙破斬」や「インディグネーション」の復活を希望。

追記。
音楽に関して。戦闘&フィールドの曲がシナリオ進度(時代ごと)に違うと言うのが芸が細かい。
初代ファンタジアもそうだったが全ての時代に用意されている辺りイイ。
18年前のダイクロフトはきちんと再現されているし。
「RPGのバトル曲萌え」としては中ボスのテーマがかなりお気に入り。
ところでゲーム内にサクラバ氏が出ますが音楽担当は桜庭氏なんですかね?

以下は日記より抜粋。

> さっき「エンジェルブレスレット」なるアイテムを手に入れました。
> これ自体はごく普通の女性向け防具ですよ。
> で、アイテム欄開いて説明を見ると

> 天使の祝福を受けた腕飾り
> み〜んな幸せにするッス!


> あのな、芸が細かすぎですよ(ぁ
> 次回作のヒロイン声優はゆかりんキボンヌ、と。

> てなわけでここまででウケたボイスベスト3。

> ジューダス
> 「足さえ引っ張られなきゃこんなもんさ」
> カイル・ロニ
> 「(゚Д゚)ハァ? 」

> 実際の脚本はともかく、脳内ではAA付き。

> リアラの上級晶術(エンシェントノヴァとか)
> 派手なエフェクトで敵に大ダメージを与えて一瞬で殲滅。

> リアラ
> 「わたしたちの勝ち〜っ♪」(笑顔で)

> 怖えーよ(ぁ

> ジューダスの秘奥義。

> 「切り刻むっ!遅いっ!魔人千烈衝!」

> 「・・・二度と会うことも無いだろう」

> と、ここで敵に背を向けて剣を振り下ろす。
> ところが生き残った敵に反撃。

>「うっ、グァー!」

> あっさり死亡。

> オマエが死ぬのかよ!

> てゆうか秘奥義自体が攻撃直後に無防備甚だしい諸刃の剣とは言え、
> キメ台詞のあとに死なれるとは。怒りを通り越して爆笑(ぉ

ジューダス
「アイテム係、ご苦労だったな」
ロニ
「勝手に任命すんな!」
→ロニは称号「アイテムがかり」を手に入れました。って奴も好きです(ぉ
 バルバトス戦限定のファンファーレの中ゲット。

まとめ。概ね良く出来たゲームであると思います。
レビューらしく判定をすれば「間違いなく買い」かと。
しかし初代TOPから見てきた身とするとテイルズがここまで人気ソフトになるとは
嬉しい反面、最近のシリーズ濫発は複雑な気も・・・。




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