浄土寺開山堂

浄土寺八幡神社

浄土寺薬師堂

浄土寺浄土堂

 

今月の御寺(古寺古社巡礼)

 このページでは、毎月私が訪れた数百ヶ寺というお寺の中から素晴らしく私が感じた寺を、写真と供に一ヶ寺ずつ紹介していく予定です。日本の伝統文化であり、日本人の心を捉えて止まない神社仏閣、これを読んで頂いて、実際に足を運んでみたいなと思っていただければ幸いです。

浄土寺(小野市)


浄土寺阿弥陀三尊像












                      

 


 
 


 兵庫県小野市にある浄土寺は日本では数少ない大仏様のお堂浄土堂の中に、阿弥陀三尊像を飾る最近ではNHKの国宝探訪でも紹介された素晴らしいお寺です。交通の便は少し不便ですが、それを考慮しても足を運んで見る価値のあるお寺だと思います。浄土寺の有名なものは寺の名の通り浄土堂です。のちに奈良東大寺の大仏殿を復興する重源上人が作ったこの寺の浄土堂は素晴らしい演出効果ももっています。晴れた日の夕方には西日が差し込みお堂の中の阿弥陀三尊を背後から照らし、あたかもこの世に極楽浄土が現れ、阿弥陀様が来迎するかのように作られています。私のいった日は雨だったので見れませんでしたが、晴れた日夕方に行って見て頂きたいと思います。お堂の作りもさることながら、中の阿弥陀三尊像も格別素晴らしいものである。背丈も大きく、お堂の屋根ぎりぎりまで光背は伸びており、その前に座ってみると今にもこちらに迫ってくるように感じます。ただ、面白いのは阿弥陀三尊の配置や手の挙げるほうが普通の阿弥陀三尊と逆ということです。これは、当時中国で書かれた阿弥陀三尊の絵をもとに重源が作らせたからだといいます。お堂の中は天井もなく、不必要なものは何もなく、阿弥陀三尊のみある開放的な空間、これは他のお寺では味わうことができない貴重なものです。時間があれば、一日中拝観していたいと久しぶりに思いました。また、普通のお寺ならあまり仏像の裏に回り込んでみることはできませんが、この浄土堂では360度どこからでも見ることができ、普段知りえない後輩の裏、立て方、仏像の横顔なども見ることができます。また、浄土寺は浄土堂だけではなく、他にも素晴らしいお堂も兼ね備えていますし、日本のお寺、神社の昔の形を今にしっかり伝えています。日本は明治政府が神仏分離令を出すまで、神仏習合が当たり前でした。寺域内に神社があり、神社の中にお寺がありました。しかし、明治政府のこの愚かな政策により、寺、神社は明確に分けられ、その際に多くの寺が廃仏、廃寺の危機にさらされました。この浄土寺では、八幡神社が寺の寺域の中に自然な形で存在しており、日本が神仏習合の国であったことをよく示しているように感じました。このように浄土寺は浄土堂に限らず、多くの文化財の宝庫であり、一人でも多くの方にこの素晴らしいお寺に一度は足を運んでいただきたく思います。交通やお寺の詳細は小野市のホームページを見ていただくと詳細にわかると思います。加古川(午前中は鶴林寺を見て)からいくのが一番便利だと思います。




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