

| 今月の御寺(古寺古社巡礼) |
このページでは、毎月私が訪れた数百ヶ寺というお寺の中から素晴らしく私が感じた寺を、写真と供に一ヶ寺ずつ紹介していく予定です。日本の伝統文化であり、日本人の心を捉えて止まない神社仏閣、これを読んで頂いて、実際に足を運んでみたいなと思っていただければ幸いです。
| 明通寺(若狭小浜) |

明通寺は国宝の本堂と三重塔を持つ真言宗の古刹で、坂上田村麻呂が建立したといわれる。杉木立の階段を抜けると視界が開け、桧皮葺の美しい本堂が見え、その本堂の屋根越しに、これもまた桧皮葺の美しい三重塔が見える。夏の強い日差しが杉木立によってやわらげられ、本堂の前の開けたところは薄明るく、本堂の桧皮葺の屋根には日がさして、一種幻想的な感をうける。本堂の中には、本堂に負けないくらいの仏像が納められており、薬師如来や降三世明王、西遊記の沙悟浄のモデルといわれる深沙大将があり、その大きさに驚かされ、とても迫力のある鬼気迫る傑作の仏像である。本堂を出て、右手を見ると、少し高いところに三重塔がある。本堂と同じ、桧皮葺の美しい三重塔は本堂や周りの杉木立ととてもよく調和していて、決してでしゃばらず、明通寺が控えめなこじんまりした安心感を覚えさせてくれるお寺であることを示しているように感じた。小浜というとこの明通寺が最も有名であるが、小浜には酒井家の菩提所のある空印寺、八百比丘尼入定洞、京極高次の妻で、浅井三姉妹の次女常高院の墓所のある常高寺、漁師がとても引揚げたとは思えない美しい如意輪観音とそれを守る尼さんの気持ちがひしひし感じられる正法寺、名勝である蘇洞門と名所は数々あり、日本海の海の幸も豊富で、とてもお勧めの地である。京都からは二時間ほどで行くこともできるので、ぜひ訪れて欲しく思います。小浜の後京都を見ると、京都もたいしたことないなと感じるかもしれないほど、若狭小浜は本当の意味での景勝地だと思います。