PS/V Vision Power-up Guide

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【 名 称 】 PS/V VisionにOS/2 WARPを導入する
【 効 能 】 ハード&ソフトを純IBMで統一(^_^;)
32bitプリエンプティブマルチタスクOSを体験出来る。
【 難易度 】 (^^;(^^;(^^;
WINDOWS95のインストールよりはちょっと上かな。UNIX程じゃない。
【 ご予算 】 OS/2 WARP4 (VoiceType搭載) 定価¥36,000
OS/2 WARP4 アップグレード 定価¥22,000
*WARP3については本文参照
【 方 法 】

OS/2とはなにか。それはIBMが開発したパソコン用の32bitOSである。 マルチタスクの作動安定性はWINDOWS 系よりも強力で, 特に業務用コンピュータでは広く使われている (今もっともよく見掛けるとしたら銀行のATM やCDだろうか。 金融業者の無人契約機にも使われている)。
また,英語DOS,DOS/V,WIN3.1 用の各ソフトを複数同時に使う事が出来るOSでもある。

98年1月現在,OS/2はWARP4が最新バージョンである。
WARP4は基本スペックとしてi486以上のCPUを搭載したパソコンを指定しているが, VoiceType等の機能まで完全に使おうとするならPentium 100Mhz以上のCPUを要求して来る (実際,現在のVoiceTypeがバンドルされている版ではPentium 100Mhz以下のパソコンにインストールす時にはVoiceTypeのインストールがキャンセルされるらしい)。
これを無改造のPS/V Visionで使おうなんて言う無謀な人は,まぁいないだろう。 そこまでOS/2を使いこなしたいならやはりPentiumは必須だ。
一方で,無改造のオリジナルPS/V Visionを未だに使い続けている人, もしくは友人知人から格安で譲り受けた人もまだ多いだろう。 こうしたオリジナル PS/V Visionでも使えるOS/2がある。 一世代前のWARP3だ。前のバージョンと言ってもけして古いものではなく,まだまだ現役で十分使えるOSだ。
そこで,PS/V VisionにOS/2をインストールする場合,筆者は以下の2つの案を提案する。

  1. オリジナルの486SLC2のままの PS/V Vision
    OS/2 WARP3 をインストール
  2. 市販のマザーボードでPentium化した PS/V Vision
    OS/2 WARP4 をインストール

I. OS/2 WARP3

既に一世代前のバージョンではあるが,386以上のCPUでも動かせるので, 無改造のPS/V Visionで使うには有効である。

  1. どうやって入手するか?
    既に販売が終了しているので,入手するなら以下の方法しかないだろう。

    WARP3 は大規模な販売キャンペーンをうった商品なので, 店によっては未だに売れ残った在庫を店頭に格安で置いている場合があるのでこれを探すか, さもなくばWARP4 にバージョンアップしたユーザーの死蔵品を譲ってもらう。 NIFTY SERVE のOS/2ユーザーの多い会議室,フォーラムで呼び掛けてみると意外といい答えが貰える場合がある。

    補足:ここに記されている"譲る"という表現は 金銭の授受を伴わない意味で使用しています。 (NIFTY SERVEのほとんどの会議室では 商取引や個人取引きなどの金銭の授受に関する発言は禁止されています。)
    OS/2に関するフォーラム(NIFTY SERVE)

  2. WARP3を使うメリットはなにか?
    1. DOS&WIN3.1環境を引き続き使い続ける事が出来る。 OS/2はPC-DOS,DOS/V,WINDOWS3.1 の互換機能を持っているので, 今まで使ってきたソフトがほぼ問題なく使える。またメモリが許す限り, これら互換の窓表示を同時に複数立ち上げることが出来る。
    2. 全てのInternet環境を同時に揃える事が出来る OSに標準でInternet環境を揃えたのはWARP3が最初である。
    3. WINDOWS方式より優れたファイル管理が可能になる。 WINDOWS のファイルマネージャ,プログラムマネージャの様な二元管理はしない。 ディスクトップ上の操作が全て一元的に管理/処理される。
  3. インストールに当たっての注意点
    1. インストール方法あれこれ
      運用環境によってインストール方法がいろいろある。
      1. 二重ブートか,ブートマネージャーか。
        [二重ブート]
        DOS ,WINDOWS3.1or95を既にインストールしたFAT16フォーマットのHDD にOS/2を同居させる方法。OSの切り換えは「BOOT」コマンドで切り換える。
        利点
        簡単に導入出来る。
        既にWINDOWS3.1がインストールされていれば自動的に WIN-OS/2環境を作る事が出来る(註1)。 500MB以上の起動区画を作れる(註2)。
        欠点
        HDDがクラッシュした時,全てのOSを同時に壊しかねない。 C:をHPFSにする事は出来ない。
        (註1)
        WARP3のみ。WARP3 with WIN-OS/2はこの限りに在らず。
        またWIN95は不可。
        (註2)
        OS/2は機能上の制限で起動ドライブは503MB以下という制限があるため。
        [ブートマネージャー]
        別々のパーテーションにOSをインストールし,起動時にブートマネージャーによって立ち上げるOSを使い分ける事が出来る方法。
        利点
        OS同士が干渉することがない(パーティションを分けている為)。
        HPFSでOS/2を運用する事が出来る(FATより効率的)。
        D:以降の拡張区画にもOS/2をインストール出来る(註3)
        欠点
        導入前にFDISK.EXEでHDDの区画整理をしなければならない。
        ブートマネージャーの為にHDDの基本区画を1つ潰されてしまう。
        (註3)
        OS/2はHDDの基本区画(C:)以外の拡張区画(D:以降)にもインストールして使うことが出来る。
        どちらがいいかは一概には言えないが,HDD の容量に余裕がある,バッ クアップが容易に出来る,フォーマットし直して新しく導入をするので あれば,ブートマネージャー方式をお薦めする。

      2. FATかHPFSか?
        ディスクのフォーマット形式もOS/2には独自のフォーマット形式, HPFS(ハイパフォーマンス・ファイルシステム)がある。
        [FAT](ファイル・アロケーション・テーブル)/FAT16
        DOS,WIN3.1で使われている形式。
        利点
        あらゆるOSから参照出来る。
        欠点
        ファイル名が8.3形式に固定される。
        使い続けるとフラグメンテーションが発生する。
        ロングファイルネームには完全に対応出来ない。
        [HPFS]
        OS/2に採用されている形式。
        利点
        ロングファイルネーム(254文字まで)に対応。
        ファイル拡張子も3文字以上のもの(*.class等)が使える。
        フラグメンテーションは発生しない。
        欠点
        OS/2,WindowsNT3.5以下以外からは直接読み書きは出来ない。
        メモリ容量が少ないと,システム全体のパフォーマンスが低下する。
        OS/2専用で使うならやはりHPFSでフォーマットした方がより安定した作動が出来るが, 2重ブートでの使用やDOS&WIN3.1環境との共存を計るならばFATでの運用もやむなしではないだろうか。 但し,OS/2を使っていれば, FATのドライブでも仮想的にロングファイルネームでの使用が可能だ。

      3. 基本インストールか,拡張インストールか?
        インストール方法として,基本インストールと拡張インストールの2つがある。
        [基本インストール]
        特徴
        C:ドライブへのインストールになる。(註4)
        細かい設定はOS任せになる。
        [拡張インストール]
        特徴
        C:以外の拡張区画にもインストールする。
        インストールするOSの機能も細かく指定出来る。
        区画整理が必要ならFDISK.EXEを起動出来る (ここでブートマネージャーの導入も出来る)。
        (註4)
        既にC:にDOS,WINDOWSがインストールされていると自動的に二重ブートになる。
      以上を踏まえて,敢えて筆者が薦めるなら
      • ブートマネージャーを使い
      • HPFSでフォーマットされたC:に
      • 拡張インストールで導入
      がよろしいかと。

    2. PS/V Visionのハードウェア的問題
      • CPU&メモリ
        インストールに必要な環境は以下の通り。
        最低必須推奨環境
        CPUi386以上i486以上
        メモリ5MB以上12MB以上
        CPUは問題なし,メモリは標準のままでもいいが,出来れば増設を。

      • CRTディスプレイ&オンボードビデオチップ
        Cirrus Logic GD-5428は標準でサポート。 但し,OS/2のビデオドライバは垂直周波数設定はサポートしてないので, PS/V Vision 添付のユーテリティディスクにある「CLMODE.EXE」を使う。
        方法は以下の通り。
        1. インストール時のビデオ設定で「Cirrus-Logic GD-5426,5428,5430,5434」を選ぶ。
        2. そのままインストール作業を続ける。
        3. 「ディスプレィ・アダプタのセットアップ」の項目でインストール作業が一旦止まるので, ここで「アダプターのセットアップを行う」のラジオボタンをチェックして「実行」を選択する。
        4. 「セットアップユーティリティの選択」という画面に移るので, FDDにPS/V Visionのユーテリティディスクを入れて,「A:¥CLMODE.EXE」 と入力して「実行」を選択する。
        5. 仮想DOS全画面モードに切り替わりCLMODE.EXE が起動するので,各画面の垂直周波数を設定する。
          設定数値を保存して,CLMODE.EXEを終了させる。
        6. OS/2のインストール画面に戻り,必要なビデオドライバがインストールされる。
        7. 画面解像度の変更は起動後に 「OS/2システム」→ 「システム設定」→ 「システム」 のアイコンを順次クリックすると設定ノートブックが開くので,必要な解像度を設定してノートブックを閉じ,再起動する。

        設定する垂直周波数と発色数は以下の表の通り。
        VGA
        (640*480)
        SVGA
        (800*600)
        SVGA
        (1024*762)
        垂直周波数60Hz72Hz60Hz
        発色数1600万色256色256色

        なお,インストール時に詳しい事が判らない様な場合は,一旦VGA/16色モードで OS/2をインストールし,その後にOS/2を立ち上げてから「DSPINSTL」コマンドで ビデオドライバだけを後からインストールする事も可能だ。 また,別のグラフィックアクセラレータボードを導入する時は, 起動時に画面左上に「□OS/2」という表示が出ているうちにAlt+F2を押すと 「選択復旧」という画面で起動が一旦止まるので,ここで「V」を押し, VGA/16色モードに強制的に戻してから「DSPINSTL」, 又は指定された方法でビデオドライバをインストールする (「DSPINSTL」は標準で用意されたビデオドライバをインストールする際の方法。 非標準のドライバはFD等で供給されているので,添付のマニュアル, 又はREADMEを参照してインストールする)。

      • FDD
        OSレベルで3モードに対応している。 1.2MBフォーマットのFDを使う場合はインストール時に 「1.2MB ディスケット・サポート」をチェックする。

      • HDD
        導入方法,フォーマットについては前述の通り。 なお,FDISK.EXE で導入区画を設定する時には 50MB以上の空き容量のあるドライブを指定する。

      • CD-ROM
        Panasonic ISA CD-ROMドライブとして標準で認識可。 但し,インストール時にCD-ROMが認識されないトラブルがまま発生することがある。
        対策→
        1. CD-ROMドライブのドライバを新しいものに変えてみる。
        2. インストールディスクのCONFIG.SYSから使ってないデバイス用のドライバを REM でコメントアウトする。 SCSI,サウンドボード等多くのドライバが同時にインストールされるので, 不必要なドライバはインストールしないようにコメントアウトしてしまう。
        3. CD-ROMをSCSI/ATAPIに変えてしまう。
        4. CD-ROMを使わないでインストールする。
        方法としてはCD-ROM からインストール用FDを作り出す,DOSで立ち上げて CD-ROMの内容をHDD にCOPYする,他のパソコンからリモートでインストールする, 等,いくつか方法はあるが,詳細は割愛する。

        OS/2用SoundBlaster16接続CD-ROMドライブ用ドライバの所在地
        nifty:fos2ent/lib/7/48/CD2121.ZIP

      • サウンドカード(SoundBlaster16,SB16)
        インストール時に「マルチメディア」の一群からSB16として標準で対応しているが, WIN-OS/2での使用に若干の問題あり。またSB16用のドライバがないと, CD-ROMにアクセス出来ない (PS/V VisionはSB16を経由してCD-ROMにアクセスしている為)。
        サウンドが鳴らない場合の対策→
        OS/2セッション>
        IRQ,DMA,I/Oアドレスがぶつかってないかをチェックする。
        チェックにはRMVIEWコマンドが使える。
        RMVIEW [/IRQ][/DMA][/IO] > RMVIEW.TXT
        またドライバも新しいドライバに換えてみる。
        WIN-OS/2セッション>
        一旦WIN-OS/2のコントロールパネルの[ドライバ]から現在使っている SBのドライバを削除し,WIN-OS/2を再起動して [ドライバ]→ [追加]→ [一覧にない,または更新されたドライバ] を選び,ディレクトリを
        x:¥OS2¥DRIVERS¥SB16D2
        (x:はOS/2をインストールしたドライブ名)
        と指定してドライバーをインストールする。
        DOSセッション>
        DOSの設定で使った環境変数をC:¥AUTOEXEC.BATに書き込んで設定する。 但し,OS/2のAUTOEXEC.BATはPC-DOS,DOS/V,J-DOSの各セッション共通の AUTOEXEC.BATになるので,記入には注意。

        SoundBlaster16用ドライバの所在地
        nifty:fos2ent/lib/7/60/SB_OS2.EXE

      • キーボード,マウス
        標準のキーボード,マウスがそのまま使用可。 WINDOWSキー付きの109キーボードは 106キーボードとして使用可。 インストール時にマウスポインタが動かない場合はTab キーで項目を選んで 「マウス」の項目からPS/2マウスを選ぶ。

      • プリンタ
        WINDOWS95 専用となってないプリンタなら大概のプリンタが対応出来る。 またWINDOWS3.1用ドライバがあれば,WIN-OS/2を経由してプリントアウトが可能。
        最近のEPSON,Canonのインクジェットプリンタも対応するドライバが用意されている。

      • SCSIインターフェィス
        メジャーなSCSIボードなら大概のボードが対応している。

      • TVチューナーボード,MPEGボード
        TVチューナーボードはOSでは対応していないが,このボードが Hauppauge Computer Works社の
        • Win/TV-Celebrity
        • Win/TV-HighQ/NGT
        • Win/TV-Prism
        のいずれかと互換性がある場合,下記の FTPサイトから「WarpTV」という OS/2でTVボードを使う為のドライバとTVビューワーソフトがダウン出来るので, これによりOS/2のディスクトップでTVを見る事が出来る…と思う(^_^;) (なんせ現物が無いので試す事が出来ないんで)。
        またWINDOWS3.1のドライバ,ソフトならWIN-OS/2セッションで使える。
        MPEGボードについては標準のマルチメディア環境MMPM/2でサポートしている。

        WarpTVの所在地(ftpサイト)
        ftp://ftp.europe.ibm.com/psmemea/os2drivers/warptv/

    3. リビジョンアップ
      OS/2は細かい問題修正をするファイル,FixPakが随時配布されている。
      98年1月現在の最新版は以下の通り。
       ・WX03006  →WARP3全体の問題修正を行うFixPaK。98年1月現在の最新版。
                    主に西暦2000年問題を解決する修正が含まれている。
       ・VideoFix →Cirrus Logic GD-5426,5428,5430,5434についての修正版。
      
      各FixPakの適用方法などは添付のREADMEファイルを参照すること。
      WARP3のFixPakの入手先は以下の通り。
      又はOS/2情報誌(OS/2 MAGAZINE,OS/2 WORLD)のCD-ROMより入手可
II. OS/2 WARP4をインストールする

前述の通り,WARP4はWARP3に比べても高いマシンスペックを要求するOSである。 最低でもi486以上のCPU,16MB以上のRAMを必要としているので, やはりオリジナルのPS/V Visionでは荷が重すぎる。 ここは将来的な事も考えてPentium に対応した市販のマザーボードで強化するのが得策だろう。

  1. どのマザーボードがWARP4に適しているか?
    市販のPS/V Vision用Pentium 対応マザーは以下の3枚が主流と言えるだろう。
     a) Atlas Vision
    Atlas PLXマザーボード
     b) Rescue Vision
    アイデクソン中央の「Rescue」マザーボード IXP-700 I/V
     c) ユニテク Vision
    ユニテク電子(株)のUG58TX-700Cマザーボード
    CPU ,メモリ容量などは大体同じくらいなので,一番差異が出るオンボードのビデオチップで比較する。
    オンボードVGAチップOS/2用ドライバ
    a) Atlas VisionATI Mach64 VRAM 1MB標準でサポート
    b) Rescue VisionS3 ViRGE DX VRAM 2MB標準外だがサポート
    c) ユニテク VisionATI RAGE II+ VRAM 2MB標準外だがサポート
    a)のMach64はOS標準でサポート, b),c)は標準ではサポートしないが, 添付のCD-ROM「Device Driver Pack」やインターネットのサポートサイトからビデオ用ドライバを入手可能。 労せずならa)。 b),c)は少々苦労する事を覚悟すること。


  2. WARP4を使うメリットはなにか?
    1. ネットワークに強いシステムを作る。
      ネットワーククライアントの色合いが強いOSなのでインターネットから LANまで幅広く対応する。
    2. JAVAをネィテヴでサポートしている。
      OSでJAVA実行オブジェクトを持つので,WEB ブラウザ内で 仮想JAVAマシンを構築する必要が無い=高速運用が可能。
    3. DOS&WIN3.1環境を継承して使い続ける事が出来る。
      この点は WARP3も同じ。WARP4からは日/英WIN-OS/2を同時にサポート。
    4. VoiceTypeを使う。
      対応するサウンドボード(PS/V Vision 標準のSB16で対応)とマイクがあ れば,VoiceTypeにより音声でのコマンド入力/テキスト入力が出来る様 になる。
      但し相当のマシンパワーを要求される。「快適」に使いたいなら
       Pentium 166〜200Mhz程度のCPU
       64MB以上のRAM
      この位は必要かもしれない。
      (現在はWINDOWS95 用のVoiceTypeもあることなので,この点については あまりWARP4のメリットはないな)。
  3. インストール時の注意点
    WARP4になってから,デバイスの認識,設定もWIN95程ではないが,プラグ &プレイ式に自動認識されるようになってきた。認識されるデバイスもメ ジャーな物は一通り認識出るようだ(ドライバが有る,無いはまた別問題 だが)。
    インストールに関して基本的な注意は WARP3のものとそれ程変わりはない。
    TVチューナーボードはWARP4 からはWIN/TVを標準でサポートするようにな った。
    それ以外,WARP4の場合は以下の点には特に注意が必要だ。
    1. インストール時のビデオ設定はVGAにしておく
      特にビデオチップのサポートが標準外のRescueやユニテクでは,OSイン ストール時にビデオ設定をVGA に設定してインストールし,後からビデ オドライバをインストールする。
    2. ネットワークの設定。
      スタンドアロンでWARP4を使う場合でも「ネットワーク・アダプタなし」 は選ばない事。これを選ぶとインターネット用のTCP/IPも設定できなく なる。ネットワーク・インターフェィスカード(NIC )を使ってないなら 「IBM NULL MCAドライバ」(ダミードライバ)を選んでおく。
      インターネットだけを使うのなら,ネットワーク関係のインストールで は「TCP/IPサービス」だけをチェックして,NIC は上記のNULL MCAドラ イバを選択し,後はインストーラーの指示に従って機能設定をしていけ ばインストールは完了する。
    3. JAVAを使うならHPFSでフォーマットする。
      JAVAのアプリケーション,アプレットはいずれもロングファイルネーム を使う事を前提にしてるので,FAT ではファイルを格納する事が出来な い。
      2重ブートでWARP4 を使う場合でも,JAVAはHPFSでフォーマットした別 ドライブにインストールする。
    4. 「かな漢字変換」は一応インストールしておく。
      これは筆者の経験から。筆者はWX3 for OS/2を使っているが,製品版は Ver3.00だが,NIFTY SERVEのSAISWX等から差分修正版を取り寄せること でVer3.04までリビジョンアップ出来る。しかしその為にはOS/2 のシス テムから一旦WX3を外さなければならい。ところが,日本語入力IMEが一 つしかないと,それを外す事が出来ない場合がある。個々のIME のメン テナンスの為にも,標準で用意されている「かな漢字変換」もインスト ールしておいた方がいいと筆者は思うのである。
    5. リビジョンアップ
      WARP3と同じくWARP4もFixPakで随時問題修正が行われている。
      98年1月現在,WARP4のFixPakは以下の通りである。
       ・FX00004  →WARP3全体の問題修正を行うFixPaK。98年1月現在の最新版。
                    主に西暦2000年問題を解決する修正が含まれている。
      ・VideoFix →ATI Mach64のFixPakが出ているが,日付が97/02/22なので, 現在市販されているWARP4(97年7月発売)では既に修正され たドライバが入ってるかもしれない。 導入時によく確認した方がいいだろう。
      WARP4のFixPakの所在地
      又はOS/2情報誌(OS/2 MAGAZINE,OS/2 WORLD)のCD-ROMより入手可
  4. オリジナルPS/V VisionではWARP4は使えないのか?
    まず始めにお断りしておくが,FIBMFEELのDLにある「OS/2 WARP4作動確認一覧」 ではPS/V,Aptivaに対してのWARP4の作動確認はされていない。 IBM曰く,WARP4 はネットワーククライアントOSとしての色合いが強く, パーソナルユース用のパソコンでの使用には不向きなので作動確認をしてないのだそうだ。
    つまり,オリジナルのPS/V VisionでWARP4を使うということはIBM も想定してない, メーカーの保証範疇を越えた使用方法である事を知っておいて欲しい。
    それを踏まえて言うが,オリジナルPS/V VisionにWARP4 をインストールする事自体は問題なく出来ると思われる。
    ハードウェア的に注意する部分はWARP3 の項目とほぼ同じだろう。 ただ,SB16やCD-ROMのドライバはアップデートされているだろうから WARP3 程苦労はしない筈だ。 ディスプレイドライバの設定はWARP3も4も変わらないのでWARP3の手順通りにやればいい。
    PS/V VisionのスペックWARP3の対応WARP4の対応
    CPUIBM486SLC2△(486/66以上)
    RAM8MB×(12MB以上)
    HDD170or340MB△(平均200MB前後)
    オンボードVGACirrus Logic GD-5428
    CD-ROMドライブSB16接続 ISA 2倍速
    サウンドボードSoundBlaster16
    上表はWARP3,4におけるオリジナルPS/V Visionのスペックに対しての対応をまとめたものだ。 WARP3ならPS/V Visionのスペックで十分対応出来るが, WARP4ではやはりCPU,RAMは不足ぎみ,HDDも機能を絞っても 100MB前後の空き容量はどうしても必要になるので,状況次第では増設, 買い替えの必要に迫られるだろう。
    そこで,オリジナルPS/V VisionでWARP4を使うなら,最低RAMの増設,HDD の大容量を確保した上で,以下のような対策が必要ではないだろうか。
    1. HPFSで運用する
      オリジナルPS/V VisionでWARP4を使うとなると どうしてもスワップファイルへのアクセスは頻繁に起きるだろう。 OS/2のスワップファイルはCONFIG.SYSでファイルサイズを決めるようになっているが, あくまでもこれは起動に確保されるスワップファイルのサイズであって, OSを使い続けるとスワップファイルもだんだんと大きくなるようになっている。
      FAT で運用していると書込み,削除をする度にフラグメンテーションが発生し, 連続した空き容量(=スワップファイルの置き場)が取れなくなってしまうので効率が悪くなる。 そこでフラグメンテーションの発生しにくいHPFSでHDD をフォーマットして運用する。 更に日常の使用でのスワップファイルの大きさが判るようなら, CONFIG.SYSの設定で日常使用量+1MB位の大きさを取れるようにする。
      CONFIG.SYSでのスワップファイルの設定は以下の通り。
       SWAPPATH=(スワップファイルをおくパス) (A1) (A2)
      スワップファイルをおくパスはフルパスで指定する。
      例:C:¥OS2¥SYSTEM
      (A1)にはHDDの残りxバイトで警告を出す数値を設定する。
      例:残り10MBの空き容量で警告を出すなら「10240」と設定。
      (A2)にはスワップファイルの実際のファイルサイズをバイト数で設定。
      例:スワップファイルを8MBに設定するなら「8192」と設定。
      なお,この場合は2重ブートは不可。オリジナルDOS&WIN3.1を使うなら FDISK&ブートマネージャーを使う事。
      スワップファイルはSWAPPATH で指定されたパスに SWAPPER.DATというファイル名で作られるので,このファイルのサイズを参照して (A2)の数値を決めるといい。
    2. 可能な限りフォントは削る
      「OS/2の設定とインストール」の項目に「日本語フォント」と 「日本語アウトラインフォント」というのがあるが,「日本語フォント」 は古いバージョンのOS/2アプリを使う為のフォンとなので必要なし。 「日本語アウトラインフォント」もWIN-OS/2で使う TureType MS明朝,MSゴシック 以外はチェックを外してインストールしない。
    3. マルチメディア機能はインストールしない。
      マルチメディアパソコンを標榜した PS/V Visionにこれは酷な事かもしれないが, OS/2のマルチメディア機能は MMPM/2(マルチメディア・プレゼンテーションマネージャー/2) という機能を介してOSと一緒に作動している。 この機能がやはりメインRAM の容量を圧迫しているので, これもインストールしない(でも実際にやる奴はいないだろうな(^_^;))。
    4. 壁紙も極力避ける。
      OS/2はフォルダーの中にまで個別に壁紙を張り付ける事が出来る等, ディスクトップもかなりの高さでカスタマイズ出来るが, 壁紙もやはりメモリ容量を食うものなので,背景の設定は「色のみ」 をチェックする。
      またいくつものフォルダーを開けっ放しにしておくと やはりその分だけメモリを削がれるので, 要済みのフォルダーはさっさと閉じてしまう。
      いちいち手作業でこれをやるのが面倒な場合は, 「OS/2システム」→ 「システム設定」→ 「システム」 のアイコンを順次クリックして,「システム」の設定ノートブックを開き, 「ウィンドウ」の2ページ目に有る「フォルダーの自動クローズ」の項目で 「サブフォルダーオブジェクト」のラジオボタンをチェックする。
    5. WIN-OS/2を使わない
      WIN-OS/2という機能は,OS/2のシステムの中に作った仮想DOS 環境から WINDOWS3.1互換機能を立ち上げて使う事になる。 つまり2重,3重のプロセスを経てようやくアプリにたどり着く訳なので, どうしても処理は遅くなる。 ましてや非力なCPUのオリジナルPS/V Visionでは相当重たい処理を強いる事になるだろう。 故に,互換機能を使うのであってもせいぜいDOS 互換までにとどめ, その他についてはOS/2専用アプリケーションに切り換えてしまう。
      WIN-OS/2を使う場合でも,WIN-OS/2の設定プロパティにある「ロードの高速化」はチェックしない事。 これはOS/2の起動時にWIN-OS/2の部分も一緒にロードしておく事で, 見掛け上WINDOWS アプリが素早く立ち上がったように見える機能だが, いつ使うか判らんWIN-OS/2部分が最初からロードされている分, メモリはやはり圧迫されるので,メモリに余裕が無いオリジナルPS/V Visionでは使うべき出はない。
      但し,使わないWIN-OS/2であっても削除はしない事。 一部のアプリケーションはOS/2純正ながら環境設定や機能補完の為に WIN-OS/2を必要としているからだ (例:WX3 for OS/2は環境設定ユーテリティをWIN-OS/2で行うようにしている。 NetScape Navigater/2もPlug-inには英語版WIN-OS/2を必要としている)。
    6. LXliteで圧縮してしまう
      標準のツールじゃないから若干反則ではあるが,オリジナルPS/V Vision でWARP4を使うのなら,ぜひやった方がいい方法だ。
      LXliteは実行ファイル(*.COM,*.EXE),ダイナミックリンクライブラリ (*.DLL),システムファイル(*.SYS),フォントファイル(*.FON) 等々を圧縮しても実行出来るような形式に変換するツールだ。 これを使うと実際のファイルサイズから小さくなり HDD の容量も広く開ける事が出来るが, メモリへの常駐量も少なくなるので全体的にシステムが軽くなるように思う (この辺は体感でしか判りにくいが…)。
    7. CONFIG.SYSを調整してレスポンスをよくする
      メモリの少ないマシンでWARP4を使う場合のCONFIG.SYS の調整方法をいくつか紹介するので,試してみて欲しい。 勿論,CONFIG.SYSは書換える前にバックアップをとっておく様にする事は言うまでもない。
      CONFIG.SYSの書換えはDOSと同じく,テキストエディタで書換える。
      以下は筆者がやってるCONFIG.SYS書換えの下準備だ。
      1. 「テンプレート」フォルダから「プログラム」のテンプレートを ディスクトップにドラッグ&ドロップする。
      2. プロパティが開くので,「プログラム名」の項目には「E.EXE」, 「パラメータ」の項目には「C:¥CONFIG.SYS」と打ち込む。
      3. 「アイコン」のタグをクリックして「アイコン」ページを開き, オブジェクト名を適当に書換える(筆者の場合はCONFIG.SYS EDIT)。
      4. プロパティを閉じると,ディスクトップ上に iii.で指定したオブジェクト名のプログラムオブジェクトが出来る。 これをダブルクリックするとCONFIG.SYSを読み込んだシステムエディターが起動する。
      以下はCONFIG.SYS内の書換えポイントだ。
       ・IFS=C:¥OS2¥HPFS.IFS /CACHE:512 /CRECL:4 /AUTOCHECK:C
      HPFSフォーマットのHDDのディスクキャッシュの設定。 CACHE:xで指定した数値のサイズでディスクキャッシュの容量を設定する。
      PS/V Visionの場合なら512〜1024位がいいようだ。
       ・REM DISKCACHE=D,LW
      FATのディスクキャッシュの設定。HPFSで使うのなら不要なのでコメントアウト。
       ・MAXWAIT=1
      各タスクに割り当てられる最大時間を秒数で設定。デフォルトは3。
      数値を小さくすると1つのタスクがCPUを占有する時間が短くなる。
       ・THREAD=256
      OSがサポートするスレッドの最大値を指定。デフォルトは1024。
        ・DEVICE=C:¥IBMCOM¥LANMSGDD.OS2 /I: C: ¥IBMCOM /S
          DEVICE=C:¥IBMCOM¥PROTMAN.OS2 /I: C:IBMCOM
          RUN=C:¥OS2¥SMSTART.EXE
          CALL=C:¥IBMCOM¥PROTOCOL¥NETBIND.EXE
          RUN=C:¥IBMCOM¥LANMSGEX.EXE
          DEVICE=C:¥MPTN¥PROTOCOL¥IFNDIS.SYS
          CALL=C:¥OS2¥CMD.EXE /Q /C
          C:¥MPTN¥BIN¥MPTSTART.CMD >NUL
          DEVICE=C:¥IBMCOM¥MACS¥NULLNDIS.OS2
      
      以上の部分はモデムでインターネットに接続する事しかしない場合には 不要なのでコメントアウトする。

      OS/2 WARP4作動確認一覧の所在地 nifty:fibmfeel/
      LXliteの所在地 nifty:fos2adv/lib/

  5. 情報誌の定期購読をお薦めする。

    別に雑誌社の回し者になるつもりはないが(^_^;),OS/2を使うに当たり, 情報の収集,FixPakやドライバの入手等,OS/2情報誌は非常に有効な手段になる。 インターネットからダウンロードするにしてもドライバ程度ならいいかもしれないが, アプリケーションやFixPakは数MB〜数十MBに及ぶものもまであり, 専用線を引いたとしても,通信にかかる時間と費用は馬鹿にならない。 それらを支払うくらいなら,毎月¥1,600程度の雑誌を買う方がまだマシである。
    現在,OS/2専門の情報誌は下記の2冊である。

    いずれも毎号にCD-ROMが添付され,アプリの体験版,ドライバ,FixPak 等多数納められている。このCD-ROMの為だけでも雑誌を買う価値あり(笑)。
    OS/2 MAGAZINEは,1999年2月No.23号をもって休刊となりました。
*Apenndex OS/2基礎用語講座
・OS/2 おーえすつー
元々はIBMとMicroSoft(MS)が共同開発していた32bit マルチタスクOS。
後にIBM とMSは決別し,MSはWINDOWSを開発, OS/2はIBMが単独開発する事になった。
共同開発してる当時はビル・ゲイツも諸手を上げてOS/2を誉めてたのにねぇ…。

・DOS互換,WIN-OS2 どすごかん,うぃんおえすつー
OS/2の機能の一つ。 OS/2内部にDOS (Ver6相当)と互換性のある環境を仮想的に作り出し, ここでDOS のソフトを動かす機能。
極論すればOS/2の「仮想DOS 」ってのはPC-DOS互換が基本。 この互換機能が本物のDOSより高機能で (やり方次第じゃ仮想DOSのコンベンショナルメモリを640KB以上確保出来るしね), ここにフォントドライバを組み合わせればDOS/V 互換, ディスプレイドライバを組み合わせればV-TEXT互換も再現出来る。 更にWINDOWS3.1 相当を被せればWIN16用アプリも使うことが出来る。 この機能は特別にWIN-OS/2 と呼ばれ,WIN16のアプリをOS/2 のディスクトップ上でOS/2のアプリの如く使うことが出来る (因みにこの様な状態をシームレスWIN-OS2とも言う)。

・シャドウ しゃどう
OS/2の機能の一つ。実体のファイルとは別に, 全く同じ機能を持つオブジェクトを作り出す機能。 WINDOWS95 のショートカットに似てるが, シャドウの操作は実体にすべて影響するので,ショートカットより実体との親和性は高い。 Macのエイリアスとも同等の機能。

・二重ブート,BOOTコマンド にじゅうぶーと,ぶーとこまんど
HDD の同じパーティションに複数のOSをインストールする状態を二重ブート, またはデュアルブートと呼んだりする。WIN3.1と95, WIN95とNTの組み合わせでもやはり二重ブートは可能だ。 それぞれの場合,OSの切り換えはリブートさせてから使用するOSを選択する方法になるが, OS/2の場合はC:¥OS2¥ のディレクトリ下にあるBOOTというコマンドを使って切り換える。
コマンドの入力式は
 BOOT /(切り換えたいOS,DOS&WINなら「DOS」,OS/2なら「OS2」)
と入力すると,MBR(マスターブートレコード)を指定したOS用に書換え, PCを再起動する。 正規に終了しないで再起動してしまうので,作業途中のアプリの内容は保存されない場合がある。 この辺がHDD に優しくない部分でもある。 OS/2とWINDOWSはどちらもFATで運用出来るけど, ファイルの管理方法が微妙に違うので,少なからずファイルを破壊する危険性を孕んでいると思える。 やはり安全性を考えるならブートマネージャーでOSを切り換える方がいいんじゃないかなぁ。

・ブートマネージャー ぶーとまねーじゃー
PC起動時に使用するOSを選択させる機能。 Liunx のLiloや市販ソフトのシステムコマンダー等も機能的には同等。
ブートマネージャーの特徴はHDDの基本区画を一つ占拠し,容量は1MBであること。 この区画をOS/2のFDISK コマンドで「起動可能」にしておくと, PCの起動時にまずブートマネージャーが立ち上がり,登録されている OSを選ぶとそのOSが起動すると言う仕掛けになっている。
因みに,このブートマネージャーと全く同じ機能が市販ソフトの 「パーティションマジック」でもインストールすることが出来る。 OS/2以外のOSをパーティションを切り換えて使いたい場合には, これを購入するのもいいかも。
尚,WIN95 を後から別パーティションにインストールすると, ブートマネージャーが機能しなくなるトラブルがある。この場合,再度OS/2の FDISKを使って,ブートマネージャーの区画を「始動可能」に設定すると, ブートマネージャーが復活する。

・Device Driver Pack でばいすどらいばーぱっく
WARP4 から添付されたCD-ROMの中の1枚。標準サポート外のドライバを多数収録している。 またWEBブラウザでブラウジングする事を前提として, CD-ROMに収録してないものもWEB経由で参照出来るようになっている。

・J_Pocket,J_Pocket2 じぇいぽけっと,じぇいぽけっと2
WARP3 から標準添付されているおまけのツール,ドライバ,データ等を納めた CD-ROM。

・JAVA じゃわ
米Sun社が開発した開発環境の総称。OS/2はSunからライセンスを受けて 100%ピュアなJAVAをOSレベルでサポートしている。

・VoiceType ぼいすたいぷ
IBM が開発した音声入力システム。OS,アプリに対してはコマンド入力を, エディタ,ワープロなどでは文字入力を音声で行う事が出来る。


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