ウールの編み物
羊に関わり始めてもうじき10年になります。
生まれてはじめて紡いだ糸は、紡ぎ車ではなく、コマと呼ばれる簡単なスピンドルでした。
塩尻の畜産試験所でもらってきた羊の毛で、見様・見真似で、縄のような太い糸を紡ぎました。
「これでいったい何を編むの?」というような代物でした。
あんなおかしな糸はもう紡ぐことは出来なくなりました。上手になったからです。
それから何年か経って、いつだか、あの試験所に羊を見に行ったときのこと。
娘が叫びました。
「お母さん、お母さんのセーターとおんなじ色の羊だあああ」
染めない、そのままの色のセーターが、私の定番になりました。
編物用の糸
編物用の糸は、ふっくらとした糸を2本どりにしています。
一般的には双糸(そうし)と呼びます。一頭の羊をそのまま糸に
することも、時には違う種類の羊を混ぜたり、モヘヤを混ぜたり・・・。
目的とデザインによって糸を紡ぎ分けます。
作品
太い糸で編んだラグラン袖のセーター
(ジャイコブ)
細めの糸で編んだショート丈のカーディガン
(ジャイコブ)
凝りに凝った、いかにも手編みのセーターではありません。
素材のよさがあるので、デザインは基本的なものばかりです。
流行を意識しない、飽きのこないセーターやカーディガンです。
主人曰く「労働のためのセーター」
注文にあわせて編みますが、ここにあるのはすべて自宅で着用しているものです。
※ジャイコブ、コリデール、ロムニ−、ペレンデ−ル等は
羊の種類です。