少年倶楽部

A字バランス

脚の持ち上げ2

足裏を持ち上げる。足をはずすという表現を使ったが、地面に接地しているように見えても圧力がかからなければよい。つまり、重心が抜けていればよい。右側が通常の人である。左側は2のコマの時点で、動きがないように見えるかもしれないが、脚の引き上げは行われており、脚をはずす目的にはこれで十分である。

足を上げるように指示して、細かいことをいわなければこのような右側の動きになる人が多いと思う。右下にAの字が、傾く様子を作ってあるので見比べてみてほしい。大腰筋で持ち上げる重要性を述べたのはここが使われる癖がないと固まりやすいからである。使われると書いたのは、自らが意識しているのではない。力みのない人は、脚を持ち上げると関節をつなぐ筋がのびる。そのためあまり動きがないように見える。

バランスをとる

右側のモデルを便宜上、A型バランスと呼ぶ。固まる人であり、ふつうの人、腿前緊張と表記してある場合である。腕はつけてないが、A型バランスの場合、腕も横に広がったり、肘を身体につけたりする。実際に持つ腕、足の長さの利用、稼働域に対し自ら制限を設ける。ただ、足を上げるの。それなのに、このような大きな動きをとる傾向がある。あきらかに、力を無駄にロスしている。スタミナがある、ないとかいうが、ゆるむ人の方が遙かにスタミナはないかもしれない。

左側がヒザ裏支持で肩周りも柔らかく動きの良い人である。大腰筋で、脚を物体として持ち上げることが癖になっている場合、必要な部分しか動かさない。自動的にバランスがとられ、腰が傾き首も傾く。力を入れていなければ、ある意味当たり前の動きとなる。最小限の動きしか行わない。人の話を聞くときでさえ、聞いて、理解はしている。聞く振りをする人よりもまじめかもしれない。ただ、態度が悪い。「一生懸命話しているのにその態度は何だ。」となる。

いわば、なまけものである。サッカーなどのフェイントは、あまりちゃんと覚えない。自分の移動方向に相手がいるのでしょうがなく、動きを中断してすぐさま逆方向へ移動する。それが、相手の動きが見えるので、相手との位置関係によってはボールをまたぐ動きに結果としてなるだけである。一回で振り切れなければ何度か適当に動く。その場しのぎの動きである。これが技を作り出す場合もあるのだろう。ある意味、目的、この場合はゴールにけり込む。これができればよい。まっすぐにゴールに向かうだけで、仲間すら自分の目的のために存在する。

左右に挟まれようとも、たいしたことなければどうでも良い。よけいなことは行わずに進めばよい。これが、うまいが態度がでかいとなる。2,3人でつぶせるならば、つぶせばよい。要するに自らロボットとなってはいけない。ロボットとは、移動するもの以外にも、工業用の単一機能のロボットも含める。ロボットは、エネルギー供給が続けば、部品が壊れない限り、長時間動く。人間には、不可能である。

二足歩行のロボットは、堅い材料を使うので難しい。多方向に曲がる関節を作ることも、小型で様々な方向に出力できる動力も困難であろう。小さな出力を調和、統合も困難である。堅い材料を使えば、モーターの出力でバランスを制御するしかないかもしれない。動物の場合は違う。補食生物が、獲物をねらうときに力まない。人間の場合、頭蓋骨と脊柱のつながりが、不自然でバランスが悪いのであろう。さらに、大きく俊敏に動く必要もなく、ロボット化が進むというようなことかもしれない。

人間の場合、無意識に効率の良い動き方を選ぶ。固まる癖があるのならば、それを前提に動くのであろう。脚が固まるのでれば、残りの腕、脚をやじろべいのように固めて倒れないように踏ん張る。倒れないかもしれないが、動き自体は悪くなる。さらに、使わなくとも良い場所を固め、動きを制限する。ある意味、この方がよけいなダメージを受けにくい場合もあるだろう。そこら辺に、大型危険生物もまずいない。社会生活を営む上で大きな動作を必要とすることも少ない。

ゆるむ危険性

一人の人が訪ねてきたことがある。サッカー経験者でトレセンでもある程度までは選ばれたようだ。ゆる体操、特に寝ゆるという方法があり、出版物等のやり方を元に根気に続けたらしい。これ自体に問題があるわけではないと思う。なんらかの効果を感じたから継続したのであろう。問題は、今まで気にもとめなかった動きの悪い部位が、解るようになったということである。

自己整体のようなことを行ったようである。背筋が崩れるような感覚があり、だるくてやる気が起きないような状態を感じたらしい。いくつかの病院にも調べてもらった。外科的な異常は、認められず(X線等では、許容範囲内)身体がゆがむような自覚症状だけではあったようだ。周囲の人間には理解されなかった。むち打ちみたいな状態ではないかと推測された。姿勢の悪さは感じられた。腹が出てきたともいっていたが、自分よりはずいぶんスマートであり、医者でもないのでよくわからなかった。

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