くぼみができる肩
身体の前に腕で柔らかく輪を作る。肩の関節を使わないで、腕全体を下げる。沈めるというような言い方もあるようだ。肘を極力曲げない。これもイメージとしては、輪が下に徐々に沈むと想像しながら行う。肩の関節と腕を結ぶ関節が、ずれるようなこととなる。そのため、腕の付け根に段差のようなくぼみが作られる。
この輪にして沈める方法も名前が付いていたと思うが、忘れた。合気道系の方法だったと思う。確か、バスケットボール革命のビデオでのワンハンドのシュートの時の腕の使い方。それが、これではないかと思う。このやり方は、何かといえば、腕を固める方法である。通常、腕を半円のように固めるには、腕の内側が緊張する。前腕屈筋群、上腕二頭筋、三角筋、大胸筋に緊張が走る。この緊張があると腕自体が動かしにくくなる。
バスケットのワンハンドのスローィング、腕によるブロックなど、腕を硬化させて使いたいときがる。このようなときに有効となる。ふつうに力を入れると、つまり、いつものやり方。身体の内側の緊張状態。軸線がぶれるし、身体が固める傾向が強い。自由に動けなくなる。力みの実感での通常の動き方で、ダンベルを持ったときと同じである。つまり肘を曲げて持ち上げるやり方を指す。
全力でぶつかろうとした瞬間は、自分にとって重いダンベルを持ち上げたときと同じ反応になる。脇が締まり、軸線が傾きやすい。相手の動きにあわせ自由に動けない。身体全体に力が入りやすく、ぎくしゃくとした、ため動作を伴う動きとなりやすい。この肩のくぼみができるやり方であれば、相手をブロックしたい場合でも、体軸に崩れが生じないのでコントロールが容易になる。
たぶん、優秀なバッターは、ボールをとらえた瞬間にのみこのような形で打てる人もいるのだろう。通常の身体の内側を固めるときよりも、バットの速度は速い可能性があると思うが。内側を固める場合、腕を棒状に固めようとする瞬間、多少なりともブレーキがかかるような気もする。
パンチの力を相手に伝えるには有効である。鷹の爪のやり方で拳を作る。肩にくぼみができるように肘を沈める。この状態で相手に軽く打ち込むと棒で突かれたような感覚となる。ボクシングのパンチなどでも打ち込んだ瞬間に、体重の多くの部分の加速を伝えることもできるのではないかと考える。さらに踏み込んだ脚の方に重心が多く乗れば、ダメージを与えられるかもしれない。



