

はじめに
検討その1(フレーム選定)
検討その2(細部仕様)
発注
パーツ選び
納品
以下の組立・軽量化の記録はこちら(なお,2005年4月20日時点での重量は約9.4kg)。
はじめに趣旨:身体に優しいシクロクロスバイク検討その1(フレーム選定等)
腰痛対策で,2003年シーズンからはTREK XO-1にサスペンション付きシートピラーを付けるようになった(2004年シーズンの途中からは衝撃吸収機能付きのサドル+カーボンピラーを使用)。そんなことで身体に優しい鉄フレームのシクロクロスバイクに関心を持つようになった(単に雑誌の記事等に踊らされているだけかもしれないけど)。某泥橋氏が入手したNOKOのモノステー部分に円形の板バネ?を取り付けたシクロクロスバイクも参考になった(ただ,NOKOのフレームは試作品だけで終わったみたい?)。
そんなときにふと思いついたのが,板橋のフィールドエクイップメント ジラフ(フレーム制作はハイダ・オリジナルと同じライジンワークス)の,モノステー部分にエラストマーを組み込んだいわゆるソフトテール型のフレームである(ただ単に,人とは違った自転車が欲しいという欲求だけ)。当然クロモリ。以前から雑誌で紹介されていたもの。この店は,オリジナルの小径車でも知られているが,MTBの元?エリート選手もこの店のソフトテールに乗っているいうことで興味が沸いた。HPで紹介されているカタログにはシクロクロスバイクはないけど,オーダー例でソフトテール型のロードバイクがあるし,オーダーで何にでも応じるということなので多分対応してくれそう。偶然にも,下の妹の家がすぐ目の前で,妹宅に寄る際に店の前を通ったりすることからも身近に感じた。
2004年春に東京転勤となって間もなく,妹宅に行った時に初めて店に顔を出す。下見程度のつもりだったけど,いろいろ話し込んでしまった。結構興味は沸いたが,これ以上自転車は増やせないという現実を突きつけられなかなか踏ん切りはつかなかった。
その後,鎖骨骨折等もあって,自転車に乗れない日々も続き,なかなか気分的に乗り切らないまま夏を終えてしまった。結果的に2004〜2005年のシクロクロスシーズンには間に合わなくなったが,逆にシーズンが近づくにつれて気持ちも高ぶってきた。1台減らさない限り増やせないという不文律をクリアーするため,自転車2台を里子に出す決意もついた。
ということで2004年11月23日,風邪でCCM第1戦をDNSとしたことの憂さ晴らしという勢いもあってシクロクロスバイクに乗ってショップを訪れた。で,いろいろ相談しているうちに,気持ちも高ぶって,ついその場で…。自分にとって初めてのオーダーである。
店のHPでいろいろ調べると,エラストマーを使ったソフトテール型のフレーム(Yu-back)の他に,後三角をしなやかにしたハードテール型のフレーム(Tr-joy)もあることが分かった。最初のころは「里山下り号」などと紹介されていたのであまり注目していなかったけど,その後,XC仕様のオーダー例が掲載されるようになって認識を改めた。腰への衝撃のことを考えるとYu-back型の方が腰痛対策にはなるけど,ペダリングロス(特にダンシング時),相対的な反応性の鈍さ(スタートダッシュ時等),チェーンステー部の耐久性は気になるし(もっとも,耐久性云々は程度問題で,後ろがしなやかなハードテールでも多かれ少なかれ同じ問題はあるのだろう),特に軽量化の観点からしてもハードテールの方が有利。ということでTr-joy型にも興味が沸いた。検討その2(細部仕様)
ただ,よく見るとハードテール型のTr-joy型はディスク専用と書かれている。店に行った際にその点について尋ねてみると,しなやかさを得るためにシートステーを横方向に潰してあるので,カンチ台座を設けることも不可能ではないが,台座を付けるとその良さが減じられてしまうとのこと。ディスクの使用も勧められた。自分の実力ではディスクブレーキの使用が禁止されているカテゴリー1に出ることはあり得ないだろうけど,今のシクロクロスバイクとホイールを共用したいので,今回はパス。Tr-joyは次回以降の検討課題として,今回はYu-back型で頼むことにした。
フレームの選定作業と同時に相談していたのはパイプ。軽量化マニアとしてはできる限り軽く仕上げたいが,自分の場合,転倒・落車が日常茶飯事(?)のシクロクロスバイクでは耐久性も気になる。場所によってパイプを変えることも考えたけど,相談の上で,最終的に全て0.8-0.5のバテッド(カイセイ019相当?)で頼むことにした。リアサスユニット部分だけで約200gくらいの重量があるとのことなので,フレームの重量は約1900gくらいの見込みとのこと。XO-1のカタログ値1300gに比べると重くなるが,これは致し方ないところ。
そのリアサスユニット,HPでは,ストローク量1インチ,0.5インチ,20mmの3種類があるとのことであったけど,1インチだと少し動きすぎ(フレームの負担が大きい),0.5インチストロークでは底付きもあったとのことで,現在は20mmで落ち着いているとのこと。
剛性のことも考えてオーバーサイズを採用。
当初は,クロモリのフォークをオーダーしようかとも思ったが,軽量化との兼ね合いでテスタッチのカーボンフォークを採用することにした。テスタッチ製のオーバーサイズは,コラム部分もカーボンなので,今のXO-1で使っている鉄製コラムのカーボンフォークよりは軽くなる(はず)。フレーム重量が増えているので,この点は有り難い。
フレーム形状は,通常のダイヤモンド型,スローピング型にもできるということだった。でも,独自性を強調するため,トップチューブが折れ曲がったジラフ独特のデザインでお願いすることにした。
そして,オーダーの肝である採寸。基本的に今のシクロクロスバイクXO-1(520mm)に乗り慣れていたのでこれを基本に考えて貰うことにした。ただ,トップチューブ長が短めで(モデルチェンジ時にジオメトリーの変化に気づかなかったため),長目のステム(当時120mm)を使わざるを得ない状態だったので,その点を伝えてトップチューブ長は少し長目にしてもらった(なお,その際,サドルがかなり前に出ていて前乗りになっているとの指摘を受けたが,その後のレースに出た際に,妻からかなりサドルの後に乗っているとの指摘を受け,自分自身でも写真で確認したことから,サドルを後退させて,ステムを10mm短くした)。
トップに戻る自分なりに事前に考えてあった細かい仕様(抜粋)。発注
カンチブレーキ台座
シートピラー 27.2mm(エクテンディッドシートチューブ?)
前変速:ボトムルート
後変速:トップルート
後ブレーキ:トップルート
後ブレーキ用アウター受け
FD台座?→バンド式
泥よけ用タボ?→不要
前のみWレバー台座?→邪魔?
割入りアウター受け
BB幅 68mm JIS
レースのことだけを考えればフロントシングルで良いけど,一応,オフシーズン仕様でフロントダブルにするかもしれないこともをも考慮する。いちいちバーテープを巻き替えたりするのはゴメン(最終的に,XO-1では,前側の変速レバーだけバーエンドコントローラーにするなど工夫)。前側だけWレバーにしようかとも思ったけど,Wレバーを取り付けない時の台座部分の出っ張りが邪魔。そのことを相談したら,Wレバー台座毎ネジ止めする方法(必要無いときはWレバー台座毎取り外せる)があるとのことなので,検討して貰うことにした。
次の問題は手元で操作可能な後変速機の調整用のアジャスターの取り付け。ボトムルート仕様にして,Wレバー台座固定用のアウター受けを使えば簡単だけど,泥のことを考えると後変速機はトップルートをはずせない(前変速機はロード用のFDを使う予定だし,後ほどシビアではないのでボトムルート仕様)。XO-1では泥対策やスペースの問題(STIレバーと違ってアウターワイヤーが直線になる部分が少ない)もあって,走行中に調整することを断念して省略しているが,やはり調整できるに越したことはない。その点を相談したところ,アウター受けに,Wレバー台座固定用のアジャスターを組み込む方法があると教わる。可能かどうかビルダーと相談してもらうことに。
変速系統は,少しでも引きを軽くしたかったので(コマンドシフター対策),フルアウター仕様はやめた。後ブレーキも当初はそのつもりだったけど,変速系ほど引きのことを考えなくていいかなと思ったことや,シフト用のようなダストキャップ結局,フルアウターで頼むことになった(後ブレーキ用のアジャスターの組み込みは省いた)。
トップに戻るその後はしばらくメールでのやりとり。パーツ選び
店で話し合った際,後ブレーキ用のアウター受けのことを忘れていた。ソフトテールという特性上,稼働する側に取り付けなければ意味がないが,現物にそのような空間があったかどうか不安になって問い合わせたところ,対処法はあるとのこと(→ダイアコンペから出てるフォーククラウン部分固定用のアウター受けを取り付ける方法だった)。
軽量化からエクテンディッドシートチューブ?を考えたけど,落車時等の安全性のことを考えるとピーラーがトップチューブとの交点にかかっていた方が良いとの指摘を受けたので,普通の形状?にしてもらうことにした。
そしてしばらくして送られて来た図面。これがオーダーなのだということを強く認識させられ,気分的にも盛り上がる。軽量化のことを口にしたせいで,かなり意識してもらうことになった。
その後,CCM第2戦上山田大会で泥に苦しめられたこともあり,タイヤとフレームの隙間が十分なものになるよう重ねて依頼。
また,XO-1は,175mmのクランクを付けた時に靴の先とタイヤがぶつかることがあったので(クランクを170mmの状態ではそのようなことはないけど,靴カバーを付けたときや太いタイヤを付けたときに多少擦ることがある),その点も伝えた。
そして2004年12月11日,ついに正式発注。その場で色は決められなかったけど,店にあった自転車等を見て,少し値段は上がるけど白と黒のツートンカラーで頼むことにして,後日メールで発注。
なお,直付け用のFDを使いたいので,28.6mmのバンド式台座を注文したけど,SHIMANOのカタログには31.8mm,34.9mmはあるものの28.6mmはないことが判明。何とかなるとのことで対応を依頼することになった。
トップに戻るある意味,一番楽しいパーツ選び。納品
実は以前から密かにこの日があることを予想し,少しずつ集めていたものもある。
フォーク テスタッチのシクロクロス用カーボンフォーク・オーバーサイズ。フレームと同時に注文。コラム未カット状態で712〜713g(XO-1の鉄コラム製のカーボンフォークは約732〜733g)。 ヘッドパーツ 某所で入手したTANGE-SEIKI TECHNO GLIDE黒。127g(XO-1も同じ)。 アヘッドスペーサー 当然カーボンだけど,在庫切れなので,採寸してから新規購入予定。それまでは暫定的に不良在庫のアルミを使用。 前ブレーキアウター受け フレームと同時に発注したテスタッチ製,26g(XO-1は不明)。 ハンドル PACIFIC-16から取り外したPRIMA199(420mm),204g(XO-1のタキザワオリジナルアナトミックハンドルは216g)。 ブレーキレバー 某所で入手したTEKTROドロップハンドル用ブレーキレバー(黒),137g+136g。色で選んだようなもの(XO-1のSHIMANO600の重量は不明)。 バーテープ 某所で入手したTNIカーボン柄(黒)。
XO-1と同様に衝撃吸収剤のソルボセインを使う予定。ステム 中古のロードバイクを譲り受けた時に付属してきたITMミレニアム(90mm),134g(XO-1のBAZOOKA110mmはTitanネジ使用で145g)。 ブレーキ前/後 AVID Tri-Align II(紫)。いずれもDIACOMPEのシュー込みで,前用が153g,後用が149g(XO-1のXTRは前後ともシュー込みで160g)。 シフトレバー(前) オフシーズン用。不良在庫品のSUNTOUR SUPERBEPRO又はSHIMANO DURA ACE(7400)。 シフトレバー(後) 在庫品のSUNTOURコマンドシフター。約89g。使い古しの中古でガタが来てる感じなので,プレートだけ交換する必要があるかもしれない。 サドル とりあえず昔XO-1に使っていたセライタリアSLR黒,148g(XO-1のセライタリア Nixe黒は277g)。 シートピラー 某所で入手したEminenzaカーボン,300mmで228g。カットすればもう少し軽くなるはず(XO-1のTNIカーボンは222g)。 FD 不良在庫のSUNTOUR SUPERBEPRO,96g。 ボトムブラケット XO-1で使用中のSUNTOUR SUPERBEPROを移植予定。 約245g。 クランク 不良在庫のSUNTOUR SUPERBEPRO,170mm,258+202g。 チェーンリングボルト 未定。 チェーン 適当。 クランクピン 不良在庫のSRP(Titan製)又はPACFIC-16に使っていたアルミ製。 チェーンリング シングル時又はダブル時のインナーは,XO-1に使用中のSUNTOUR SUPERBEPRO 39T(?g)又はTA 38T36g。当然,シングルの際は樹脂製ガードを両方に付ける。ダブル時アウターは適当。 ペダル XO-1に使っているSHIMANO PD-M959,344g/pair。 RD 不良在庫のSUNTOUR SUPERBEPRO,202g。 後ブレーキアウター受け フレームに付属させるダイアコンペ製。 足回り ホイール,タイヤ,スプロケットはXO-1と共用。 ワイヤー類 シフト,ブレーキとも未定(少し奮発する予定)。 その他 PACFIC-16から移植するアジャスタブルVブレーキバナナ黒,5g ボトルケージ穴塞ぎ用のプラスチックねじ(M5) POLAR X TRAINER plus,スピードセンサーのみ
トップに戻るどうせ2004-2005年シーズンには間に合わないという気持ちがあったので,発注時,敢えて納期については聞かなかった。で,春くらいかなと思っていたところ,2005年1月23日の関西シクロクロス最終戦の直前になってできあがったとの連絡を受けた。
はやる気持ちを抑えて1週間,2005年1月29日に店を訪れてご対面となった。素のフレーム重量を知りたかったので密かにバネばかりを持参して行ったが,既に店の方で量ってくれており(店内には重量計付き整備台がある),アウター受け等小物無しの状態でちょうど2kgとのことだった。XO-1の約1300g(カタログ値)に比べると重いが,致し方ないところ。とりあえずの目標は完成車状態で9.5kgに設定。
持参したヘッドパーツ(上下ワン,下玉押し)の圧入をお願いして,店の前で持参したデジカメで記念撮影。無事受領となった。
トップに戻る