'08石見グランフォンド



断魚渓補給所

初日
準備等
スタート〜第1補給所
〜第2補給所
〜第3補給所
〜第4補給所
〜第5補給所
〜ゴール
二日目
準備等
スタート〜第1補給所
〜第2補給所
〜第3補給所
〜第4補給所
〜第5補給所
〜ゴール
総括
初日(5月10日)
準備等
 昨年の石見ライド02出雲路ワンデイラン160同様,シクロクロスバイク(仮称)厄除祈願号での参加。昨年は手組みOPENPRO車輪を使ったが,今年は新兵器?のWH-7850-SL車輪。チューブレスタイヤが間に合わなかったので,タイヤは昨年と同じパナレーサーEXTREME VALIANT EVO2 23C(空気圧前後7.5)。前51T-39T,後は8Sの12T-26T。初日は雨との予報だったので,前後に似非フルガード泥除け(フォーク及びシートステーにバンドで固定する形式のもの。)を装着し,チェーン油としてFINISHLINEのXCルブを塗った(おかげでチェーンは最後まで油切れになることはなかった。)。今回は,見た目を優先し,昨年使ったものより一回り小さなサドルバッグを使うことにし,中身として,替チューブ2本,携帯工具(2mm〜6mm六角レンチ,+−ドライバー付き),8mm+10mmレンチ(カンチブレーキ用),パンク修理セット(タイヤレバー3本,パッチ等),専用ニップル回し等を詰めた。容量が足りず,チェーン切り付き携帯工具,CO2ボンベは断念せざるを得なかった。昨年の石見ライド02初日を走り終えた段階では,ボトルは1本でも足りるという感想も持っていたけど,補給等の時間はなるべく少なくしたかったので(昨年は途中で自販機で買ったコーラ500mlを補給している間に,一緒に走っていた小集団に置いていかれた。),今日も新POLARボトル大小の2本体制。大ボトルには硬水+CCDドリンク,小ボトルには硬水+クエン酸。後者はクエン酸の量が少し多すぎて,酸っぱい水になってしまった。補給食等としては,約15gの小袋入り塩羊羹+芋羊羹10本,エネルギー系のゼリー飲料1本,アミノバイタルプロ2袋を,今回は全て背中のポケットに収納。そして問題の衣類,雨,しかも3月並の気温ということだったので,大いに悩んだ。昨年は薄手長袖下着+夏生地長袖Verdadジャージで,雨の間だけ雨具上衣を着用した。今回の初日はずっと雨らしいので,雨具は着っぱなしになる見込み。長袖下着を昨年より厚手のものにするとして,さらにその下に,発熱作用のある半袖下着を着るかどうか迷ったが,それだと,極寒期のシクロクロスの時と同じ格好で,さすがに着すぎのようにも思えたので,結局,夏生地長袖ジャージの下は,厚手長袖下着1枚にした。よくよく考えると,短時間に高強度の運動をするシクロクロスより,長時間,低強度の運動が続く長距離走の方が暖かい格好をして然るべきだった。後になって激しく後悔する羽目に。下は,昨年と同じくビブショーツ型Verdadレーパン+膝ウォーマーの組み合わせ。マッサージオイル類を失念してしまったので,スタート前に,両膝を念入りにマッサージして血行を良くしておいた。手袋も,指きり手袋しか用意していなかった(これも激しく後悔。)。いつもどおり,ヘルメットの下には帽子を被った。
 当日は6時30分前に現地着。自転車を組んでからは,トイレに行ったり,膝をマッサージしたり,心拍計の”乳バンド”に髭剃り用ジェルを塗ったり,スポーツ眼鏡の色レンズを外したり,知人に挨拶するなどして過ごす。スタート30分前に,スーパーVAAM1缶+濃い目に作ったCCDドリンク1袋分を飲む。事前説明を聞いた後,出発地点に移動。視界が悪そうなので,ハンドルにつけたknogの単4電池3本式のライトを常時点滅遅状態にし,シートピラーのknogの赤色点滅灯のスイッチも入れた。今回もマイペースで走りたかったので10番手より少し前くらいに並ぶ。前のほうに並んだ2,3人が速度を上げて走っていくのが見える。やがて自分の番が来て,Y野さんの合図で出発(7時32分)。
スタート〜第1補給所
 スタート直後,心拍計が動いていないことに気づいた。また磁石がずれてしまったのかと思って一旦停止したが,速度センサーは作動している様子。どうも,前日の時点で,二日間のデータを記録するためにパソコンと接続して高度機能やケイデンス機能を解除した時に自動開始停止機能が解除されてしまったみたい(以前も同じ経験あり。)。再発進してから手動で動かした。この間に前走者との距離が大きく開いてしまい,しばらく1人旅。やがて事前に説明のあった舗装が剥がされた砂利道区間。1人が下車して自転車を押していた。シクロクロス乗りの自分は,当然,乗車したまま通過。フォークに固定してある泥除けが少しずれてタイヤと擦れていたので,走りながら修正。この先もゴールするまでずっと同じ作業が必要になるのではないかと懸念したが,第1補給所までの区間で何度か修正しているうちに,丁度良い位置で安定したみたいで,以後は泥除けとタイヤが擦れることはなかった。少しずつ順位を上げて行くが,スタートの時に見えた2,3人くらいの速い人達の姿は見えない。また1人の走者を抜いたところで,後方から来たznowジャージの人に抜かれた。ただ,上り区間ではこちらの方が速いみたいで,やがて追いついて先行。しばらくはその人も含めて3人の小集団で走る。その後,またしても上りの途中で工事中の未舗装路区間が現れる。当然ここも乗車して超える。雨のせいで,路面に書かれた矢印が非常に見えにくいが,GPS(foretrex101)に記憶させておいたウエイトポイントが結構参考になり,昨年よりは安心して走れた。ナビ機能,地図機能のない安いGPSでも結構使えることを実感。が,この段階で電池の残量を示す棒が3本(満タンで4本)になってしまっていた。経験則上,この状態では4,5時間しかもたない。予備電池を持ってきたかどうか不安になる。やがて1人の姿がなくなり,znowジャージの人と2人での走行になる。那賀西部農道のアウターでも行けるような上りで先行されたけど(丁度カメラが構えられていたところ),すぐに並んで抜き返す。

撮影えこにん氏

泥除けのない自転車の後は跳ね上げが大変なので,なるべく先行。そんな状態で本日最初の旭支所補給所(約33km地点)に到着(8時55分)。
〜第2補給所
 第1補給所では,早くも寒さで指が動かず,スタンプ用の地図がなかなか出せなかった。サインシートを確認すると,先行する走者が3人くらいいるみたい。そのうち2人くらいが雨宿りをしながら何か話しているのが見えた。気温が低いせいか,トイレに行きたくて仕方なかったので,係員に聞いてトイレに急行するも,生憎使用中。この間に,一緒に到着したznowジャージの人が出発して行ってしまった。ようやくトイレを済ませる。続々と走者が到着しているけど,この時点で,先着していた2人はまだ休んでおり,先行するのは2人くらい。こうして第1補給所を出発(8時58分)
 少し前を走っているであろうznowジャージの人が目標。なかなか姿を見ることはできなかったが,左折して大利峠に続く上り区間に入ったところで,少し前方にznowジャージの人を見つける。こうなると俄然力が入り,上りの途中でその人を抜いて前に出て,そのまま差をつけた。早くも空腹感を感じたので,背中のポケットから芋羊羹や塩羊羹を出して補給。思うように指を動かせず,口(歯)を使って袋を開けた。上りの途中で,飲料を飲んだ後,ケージに戻そうとしてボトルを地面に落としてしまった。手が悴んでいるせいか。慎重に行動しないといけないみたい。少し引き返してボトルを拾い上げた際,ちらっと後方の走者が見えた。再出発し,勾配7〜8%くらいの坂を39T×23Tで淡々と上る。この上りは結構距離がある。普通なら暑くて汗だくになるところだけど,気温が低く,雨具のチャックを少し下ろす程度だった。峠を越えて,ようやく下りに入るが,今度は寒くて大変。やがて集落が見えてきた。雑貨品店?らしきものが見えたので,単4電池でも買おうかと思ったが,止まるのが惜しいのでそのまま通過。この辺りで,傘を差しながら応援してくれる人がいて,少し力が出た。少し上った後,全長約2.4kmの日和トンネルに入る。昨年の序盤にあった雲月トンネルは真っ暗で大変だったが,日和トンネルはそこそこの明かりがあり,特に不安感もなく走ることができた。トンネルの中は少し暖かくて,多少生き返った気分になる。後ろから誰かが追いついて来る気配はなく,その後も淡々と一人旅。やがて昨年も通った国道261号線にぶつかる。早く次の補給所に到着してトイレに駆け込みたい一心だった。昨年も,国道261号線に出てからが長く感じたが,今年は昨年以上に長く感じられた(昨年と違って単独走だったということも理由かもしれない。)。ようやく道の駅瑞穂補給所(約82km地点)に到着(11時2分)。
〜第3補給所
 第2補給所でも指が悴んでしまい,係りの人に地図を出してもらってスタンプを押してもらう。サインシートで先行するのが1人だけであるのを確認した。ここでバナナ一切れを頂く(練り物の揚げ物はパス。)。トイレを済ませた後で,売店に駆け込んで単4電池2本を購入。これでGPSの電池が切れても一安心。心配の種が1つ減った。昨年はこの第2補給所に後続の走者が続々と到着していた記憶があったが,自転車のところに戻るも後続の走者が現れる気配はなかった。係員に挨拶をして第2補給所を出発(11時6分)。
 やはり淡々と走る。ここで多少の空腹感を感じたのでゼリー飲料を補給。やがて上り区間に入る。ここも39T×23Tで淡々と上る。10%の勾配も現れたけど,後26Tは三瓶用なので,ここはダンシングで乗り切った。下ってから,ようやく江の川沿いの平坦基調の区間に入る。ここから先もかなり長く感じられた。昨年は12時前にじゃグリーンロード大和補給所に到着していたような記憶があったけど,今年はかなり遅れている(←完全に記憶違いで,昨年の到着は12時2分だった。)。事前に,妻からは,「三江線の宇都井(うづい)駅を見ておくように。」と言われていたが,昨年同様,今年も意識しないうちに通り過ぎてしまっていた。単独走を続け,ようやくでグリーンロード大和補給所(約118km地点)に到着(12時27分)。

〜第4補給所
 第3補給所でサイン等を済ませてから,自転車が1台あるのに気づいた。この補給所でようやく背番号38番の先頭の人(サンドマン氏)の姿を見ることができたみたい(ここに先回りして来ていた妻の話だと,15分くらい前に到着していたとのこと。)。弁当+温かいスープを貰って,屋根が設けられた昼食場所に行き食事。ここで食事中だった38番氏と少し会話。今回初めて参加したとのこと(あまりに速かったので,この時点まで,もしかしたら昨年の初日1位の人と同じ人かと思ってしまっていた。)。こちらが食事を始めて間もなく,38番氏は食事を終えて出発して行った。昨年はおにぎりだったけど,今年は炊き込みご飯だった。早く出発しようと食事をかきこんでいたところ,係りの人らしき人が来て声を掛けられた。係りの人「Yさん(苗字)ですか。」。自分「はい???」。係りの人「お迎えに来ました。」。自分「はぁ?」。係りの人「???」。ここでお弁当を配っていた係りの人が来て誤解を解いてくれた。どうやら,リタイヤする人がこの補給所に来て,回収車を待っていたらしく,たまたまその人も同じ苗字だった模様(どんなコースを辿ってこの補給所に来たのかは分からないが,妻の話だと,反対側から現れたとのこと。)。そんな騒動を経て,ようやく食事を済ませた。トイレに寄って,サインシートのところで差し入れのチョコレート2個を貰い(昨年は,昼食前に飴玉を貰って失敗したので,今年は昼食後に貰うことにしたもの。),出発(12時42分)。
 食事のために止まっていた時間が長かったためか,走り出した直後は,あまりの寒さに歯の根も合わない状態。自転車に乗っていてここまで震えが来るのは,雨の麦草峠の下り以来かもしれない。しばらく走っていて,ようやく震えは収まったが,寒さで指の動きが不自由になっていた。ブレーキレバーを引くのは何とかなっているけど,親指でコマンドシフターの変速レバーを動かすのが困難になったので,片方の手でハンドルを支えながら,もう片方の手のひらを使ってレバーを押すようにしてようやく変速させる。次の補給所までは江の川に沿った平坦基調の道。国道沿いは,そこそこ交通量がある。対向車が派手に水しぶきを跳ね上げる場所もあり,一度,右足の辺りに水しぶきを浴びてしまった。事前説明の際に注意されていた分岐点に差し掛かり,道路を横断して右への分岐に入り,橋を渡って江の川の対岸に渡る。途中,ボーっとしていて分岐を通り過ぎてしまった。コースを間違えたのではないかと振り返ったが,目印となる幟もなく,不安になりながらもそのまま進む(今年は昨年より幟の数を制限されていたらしく,「ここの分岐に幟があれば…。」と思うような場所が何箇所もあった。)。細い鉄橋を渡り,昨年と同じJR浜原駅補給所(約135km地点)に到着(13時19分)。
〜第5補給所
 第4補給所で,サイン等を済ませるとともに,三瓶山コースを行くことを係員に告げる。38番氏も三瓶山に向かったことを確認。トイレを済ませ,バナナ,オレンジ,キウイフルーツ各1片をいただく。係の人から,温かい飲み物を何度も勧められたけど,それを飲むとトイレに行きたくなりそうなので遠慮させてもらった。昨年はこの辺りで天候が回復してきたけど,今年はそんな様子は微塵もない。雨具もずっと着たまま。係りの人たちに見送られて出発(13時22分)。
 走り始めてから,第4補給所で実行するつもりだったアミノバイタルプロの補給を失念していたことに気づき,走りながら補給した。昨年と同く,一旦国道に出て,トンネルを抜けた後,右折。いよいよ雨の中の三瓶山上りが始まった。序盤は淡々とした上り。39T×21T〜23Tでこなす。38番氏の姿は影も形ない。一旦は勾配も落ち着くが,まだまだ先は長い。依然として雨が降り続いている。三瓶山が近づいたところで,道路が工事中?で行き止まりになっていた。迂回路?に向かったが,特に地面の矢印も幟も見当たらない。去年のコースがどうなっていたか全然思い出せず,少し不安になる。やがて,なんとなく見覚えのある右への急カーブが見えてくる。ここにも分岐点があったが,やはり地面の矢印も幟も見当たらなかった。ここは記憶で走る。やがてはっきり記憶に残っている道路に出る。記憶を頼りに分岐点を抜ける。街中?に入ったところで,唯一?の信号に捕まる。気温表示は9℃を示していた。その先から本格的な上り勾配が始まった。勾配がきつくなったところで温存していた後26Tを使用。時折ダンシングを交えながらタラタラ進む。走り始めて約6時間,疲れも溜まってきていて,寒さもあって,思うように進まない。我慢してクランクを回す。東の原辺りからは,三瓶山側の遮蔽物?がなくなり,強い横風にさらされ,ますます寒くなる。昨年の経験から,この先,上り下りが連続することが分かっていたのでまだ気が抜けない。その記憶どおり,下りが始まったと思ったらまたまた上りの繰り返し。上り始めの区間に比べると勾配は緩やかだけど,疲れがピークに達してた身にはそれも辛い。ようやく諸々の施設を示す看板が見え,最後の三瓶北の原補給所(約151km地点)に到着(14時20分)。
〜ゴール
 昨年と同じく,F間氏が第5補給所の担当だった。この時点で,自分が先頭で第5補給所に到着したことを教わる。あの先頭の人は三瓶山の途中で迷ってしまったらしい。確かにここに来るまで分かりにくい場所が何箇所もあったので,そのいずれかで迷ってしまったのだろうか。とにかく後は早くゴールしたい一心だったが,この先の下り+市街地の走行に備えて,最後の補給として,持参した羊羹2個を押し込むようにして食べた。F間氏からはビスケットを貰ったが,それを食べると飲み物が欲しくなる→トイレに行きたくなるおそれがあったので,そのまま背中のポケットに仕舞った(結局,ゴール後,宿に着いてから食べた。)。F間氏に見送られて出発(14時22分)。GPSの電池残量は未だ棒3本のまま。なぜ棒3本になってからここまで長持ちするのか不明だけど,この分だと何とかゴールまでは保ちそう。なお,妻から,最後の補給所に着いたら電話をするように言われていたが,すっかり失念。
 出発して,しばらくは下り。予想された事態ではあるけど,寒い。ここでも歯の根が合わなくなる。昨年,快晴の中を飛ばして下れてとても快適だったのとは天国と地獄くらいの差。幸い,雨の麦草峠の下りの時ほど気温は低くないので,なんとかブレーキレバーを握ることはできるし,道が良いので割と安心して下ることができる。とにかく早くゴールしたい一心で,40km/h〜55km/hくらいで飛ばす。勾配が緩やかになってからも,とにかくゴールを目指してひたすらペダルを回す。ようやく初日の終点。道路から自転車競技場に入ると,強風のため,アーチは半分崩壊状態。妻が係員と一緒に直していた。

 早くゴールしたかったので,そのアーチの下をさっさと通り抜けようとしたところ,妻に叱られ,アーチ前でポーズをする羽目に。

顔が引き攣っている。
 こうして,ようやくゴール(約171km地点)に到着(14時59分)。
 走り終えた後,初日最後のスタンプを貰った途端に,震えに見舞われ歯の根が合わなくなる。昨年同様,ゴール地点では豚汁のサービスがあったので,1杯もらったが,お椀を持つ両手が震え,中身がこぼれて火傷しそうになった。その後も,手が悴んで箸を持つことができず,お椀から直接中身の汁を飲むのがやっとの状態。最後まで箸を使うことができず,汁を飲み終わった後は,残った具を箸でかきこむようにしてようやく食べ終えた。早く宿に行って温まりたいという思いで,早々に退散。
二日目
準備等
 事前の予報では朝のうちは雨が残るような話もあったが,朝から日が差しており,天気は何とかなりそう(もっとも,出発前の時点で海側にどす黒い雲がかかっていて少々不安はあったけど。)。風はやや強め。初日のゴール後,その日のうちに前後変速機にはメンテルーブを注油しておいた。前後の似非フルガード泥除けは二日目に会場入りしてから取り外した。POLARの心拍計は,前夜のうちに自動開始停止機能を設定し,GPSの電池は充電したばかりのものと入れ替えた(当然予備電池も持参。)。なお,時間がなくて二日目のコースについてはGPS(foretrex101)にウエイトポイントを記憶させておくことができなかった。その代わり?前日に車でコースを下見した際,補給所近くでGPSを起動させて断片的な軌跡を記録させておき,その軌跡の表示を補給所の位置の参考にするという作戦に出た。念のため,公式サイトにあった地図をカラー印刷したものを背中ポケットに忍ばせ,走りながら確認することにした(初日も同じものを用意したけど,雨の中,結局一度も見ることはできなかった。)。初日は,寒さもあってゴールの時点で大小ボトル2本とも中身が残っていた(特に小ボトルは半分近く残っていた。)。二日目は,天気が良いので水分の補給量は増えそうだけど,その分距離は短いので,大小ボトルとも8分目までの量に抑えた(中身の種別は初日と同じ。)。補給食類は,初日と同じ塩羊羹+芋羊羹を計7本,アミノバイタルプロ1袋を持参(エネルギー系のゼリー飲料1本は入れるのを失念してしまった。)。衣類は,上に薄手長袖下着+夏生地長袖Verdadジャージ(最近追加オーダーしたもので,これまでのものに比べて,腕は眺め,丈は短めにしたもの。)を着たが,これだけでは少々寒く感じたので,ジャージ内側に内ベストを着た(暑くなったら途中で脱ごうと思っていたけど,風が強くて体感気温が低めだったこともあり,結局,ずっと着たままだった。)。下は新々3Dパッド付きビブショーツ型Verdadレーパン(これも追加オーダー品)+膝ウォーマー,それに指きり手袋を着用。初日濡れてしまった青色SPD靴の代わりに,決戦用の銀色SPD靴を履いた。スポーツ眼鏡には色レンズを取り付けた。初日のサドル擦れ対策として,専用クリームを家に置き忘れてしまったので,苦肉の代替策として,レーパンのパッド部分に髭剃りジェルを塗っておいた。
 二日目は6時30分過ぎに現地入り。この日もスタート30分前にVAAMダイエットスペシャル(粉末を溶いたもの)+濃い目に作ったCCDドリンク1袋分を飲む。事前説明ではいろいろ注意事項を伝えられる。結構大事な話もあったが,遅れて来たり,ほかのことをしていて聞いていない人がいるのが気になった。事前説明後,出発地点に移動。どの辺りの位置に並ぶかどうか迷っていると,すぐ前に,ハンドル部分に貼ったガムテープ上になにやら書き込みがされたロードバイクの人がいるのに気づいた。どこかで見たことがあるなと思うこと数秒間,前日にグリーンロード大和補給所で見掛けた38番氏(サンドマン氏)の自転車であることを思い出し,声を掛けてみた。やはり昨日は三瓶で迷って大変だったとのこと。この位置に並んでいるということは,今日もやる気満々と見たので,すぐ後に並んだ(5,6番手)。二日目は3秒間隔での出発とのこと。やはりY野さんの合図で出発(7時56分)。

スタート〜第1補給所
 スタート直後は速度も上がらず一列棒状になったが,間もなく38番氏が後方を確認した後に前に出て行ったので,すかさず後を追って自分も前に出た。すぐ後から二日目のみ参加の背番号300番台の人がついて来て,3人の小集団になる。その直後に信号待ちで再び後続の走者に追いつかれたけど,再出発後は再び3人の小集団になる。そのまま市街地を抜けて,石見銀山に続くのどかな石見街道に入る。先頭は38番氏の固定状態。交代を申し出ようかとも思ったけど,平地は苦手な自分が前に出るとペースが落ちてかえって迷惑ではないかという気持ちもあり,先頭交代を求められるまではそのままの位置で行くことにした。心配したサドル擦れの部分も,走り始めてからはほとんど気にならなくなった。やがて道路は緩やかな上り勾配になる。先頭は相変わらずのペース。ここは自分のペースで行くことにしたので,少し間が開く。大森の町に入るところで追いつく。ここは事前説明の際に一旦停止後の横断の厳守を求められていた場所。ちゃんと係の人もいて注意を促される。大森の街中に入ってからは3人の小集団のままゆっくりとしたペースで進行。まだ朝が早いということもあって,観光客等の姿はあまり見られない。再び石見街道に戻る。ここからしばらく上りが続く。先頭の38番氏との差が少しずつ広がる。まだ先は長いのでマイペースを心がけて走る。後を見ると,300番台氏との差も広がっていた。やがて下りになったが,信号で捕まってしまい,38番氏との差が広がる。信号待ちの間に追いついてきた300番台氏と一緒に前を追うが,既に38番氏の姿は見えなくなっていた。コースはやがて山中へ。300番台氏は,上りで離れ,下りで追いついてくるという形。川本町に続く長い下り区間を進むうちに,ようやく先頭の38番氏が見えてきた。上りの間にかなり暑くなったみたいで,一番上に羽織っている雨具?が湿気で曇っているのが分かる(追いつけたのもそのせいみたい。)。先頭に出て,そのまましばらく前を引き続けた。早くも若干の空腹感を感じたが,もうすぐ補給所だと思い我慢。やがて江の川が見えて来た。踏切を渡って街中へ。ここは前日に車で下見をしたときに補給所の場所が分からずに通り過ぎてしまったところ。幸い,300番台氏が場所を知っていて,その案内で進むことができたが,補給所に着くまでは結構長く感じられた。こうして川本補給所(約35km地点)に到着(9時10分)。
〜第2補給所
 補給所で手持ちの補給食を取ろうかと思ったが,特産品のゆず羊羹があるとのことなので,一切れ食べた。トイレを済ませた後で,飴玉を1個貰う。続々と後続の走者が到着する中,3人で出発(9時17分)。しばらくは来た道を引き返す形。やはり若干の空腹感が続いていたので,走りながら手持ちの羊羹を補給。その間に他の2人から遅れてしまった。すぐに追いつけると思っていたけど,下り区間があったりして差が広がってしまう。この先は二日目前半の山場区間「八色石の峠」。ここで焦って無駄に体力を消耗しても仕方ないのでそのまま淡々と前を追う。緩やかな上りが始まった。予想どおり?38番氏が前に出て,300番台氏が遅れ出したのが見えた。間もなく300番台氏に追いつく。しばらく言葉を交わしながら併走した後,本格的な上りが始まった辺りから先行する。後方から宅配便らしきトラックが来た。この先は道幅も狭くて抜き辛い場所が続くので,減速して路肩に寄り先に行くよう合図をした。抜いていったトラックがハザードをつけるのが見えた。ちょっとだけいい気持ちになった。後との差も開き,それほどきつくない勾配を1人で淡々と上る。やはり空腹感を感じたので,走りながら羊羹を補給。頂上のトンネルを過ぎてから下り区間へ。邑南町に入った途端に2車線になり,道が良くなる(良くあることか。)。前にも後にも走者は見えない。やがて街中に出る。進行方向が変わったせいで,向かい風が厳しくなる。前日の下見の際には右折地点を見落として道の駅瑞穂まで行ってしまったが,本番では間違えることなく右折することができた。ちょっとした上り下りを経て,国道261号線に。次の補給所まであともう少し。ここも向かい風区間。前傾姿勢を強めにして進む。断魚渓への分岐に入ったところで,カメラマンが構えているのが見えたので,少し意識してペダルを回す。もう少しで補給所というところで,後から小さな観光?バスが来たので先行させた。渓谷前で妻がカメラを構えて待ち構えていた。そのまま通り過ぎたらやり直しを命じられたので,少し戻ってもう一度通過し直した(やらせ写真)。

こうして断魚渓補給所(約73km地点)に到着(10時46分)。
〜第3補給所
 時間的に昼食には少し早かったけど,ここで弁当+コーラ1杯を貰って食事。38番氏も食事中だった。POLARの心拍計を止めないため,ベンチの近くまで自転車を引っ張っていって食事(初日は心拍計を一旦自転車から外して心拍を拾わせながら食事をしたが,手が悴んでいたこともあって,出発前に付け直すのが大変だった。)。間もなく,300番台氏も到着。食事を終えた38番氏はすぐに出発していってしまったが,まだこちらが1/3くらい残っている段階で,300番台氏が食事を終えて立ち上がっていた。少々焦る。このころには後続の走者が次々と補給所に到着してきたが,1人が補給所の前をそのまま通り過ぎていってしまったのが見え,思わず声を上げてしまった。戻ってくる気配はない。補給所の見落としではないかと少々心配になるが,この間に300番台氏が出発して行ってしまったので,こちらも弁当の残りを口中にかきこみ,併せてアミノバイタルプロも放り込み,トイレを済ませてから出発(10時55分)。
 取り敢えずの目標は300番台氏。しばらくは下り基調。食事をしたばかりということで身体が重く感じられる。向かい風が強い。下りが緩やかになったところで,ようやく前走者の後ろ姿が見えてきた。こうなると力も入ってくる。段々と前走者の後ろ姿が大きくなってくる。が,橋を渡って川沿いに左折するところで痛恨の赤信号待ち!せっかく詰めた差がまた広がってしまった。青信号になり,気を取り直して前を追う。余り得意ではない平地区間だけど,風向きが変わったこともあって(比較的)高速巡航が可能だった。下ハンドルで空気抵抗を少なくしてペダルを回す。努力の甲斐?もあって,前走者との距離がじわりじわり迫る。この時点で前が2人であることに気付く。ひょっとして38番氏まで捉えたか…などとあり得ないことも思ったりしたが,そのうちにすぐ前を走っている人がDHポジションであることに気付いた。300番台氏も38番氏も普通の?ロードバイクだったので,1人は無関係の人であることが判明。断魚渓補給所を素通りしていった理由も判明した。やがてそのトライアスリート氏に追いつき,挨拶をしながら前に出る。その後,ようやく前方の300番台氏に追いつき,こちらも挨拶。「追いつかれてしまった…。」という様子。そのまま前に出て自分のペースで踏み続ける。しばらくして後を見ると,300番台氏との少し距離が開いていた。桜江大橋が近づいたところで,トライアスリート氏が前に出て来て,「しばらく引きますよ。」などと声を掛けながら,前を引き始めた。トライアスリート氏の引きは,自分のペースよりやや速めだったので,ペースアップを余儀なくされる。自分のペースを乱され,心拍が上がる。無理するとこの先の走りにも影響すると思い,しばしペースを落としてトライアスリート氏との距離を開けた。しばらくして息も整ってきたので,ペースを上げてトライアスリート氏に追いつく。桜江大橋の左折地点までそのまま列車に乗った状態。桜江大橋手前でトライアスリート氏に別れを告げて左折。ペースを落としたところ,後続の300番台氏が追いついてきた。そのまま街中を走り,川戸・桜江補給所(約95km地点)に到着(11時34分)。
〜第4補給所
 バナナ1片を頂いてから,2人で出発(11時36分)。しばらくは2人のまま進む。分岐から細い道に入り,船坂峠に続く上り坂に入ったところで,1人で先行する形になる。ここで差を広げておこうと思い,そのまま淡々と上り続ける。船坂峠を越えてから細い下り道。下見のために前日に車で走った時は,勢いよく登ってきた車とぶつかりそうになった場所でもあるので,前方に注意しながら慎重かつあまり速度を落とさないようにして下る。山道から出た後は,集落の中を抜けていく気持ちの良い下り。その集落沿いに走る姿を低い位置からカメラマンが撮影しているのが目に入った。下りきった後,今度は真新しい広々とした道路の上り坂。船坂峠への上り坂と違って,開けたところで,なかなか進んでいる気がしない。向かい風基調ということもあって,精神的にはこちらの上りの方が辛かった。と,前方に小さく自転車乗りの姿が一瞬見えて,坂の向こうに消えていった。38番氏だろうかと半信半疑のまま上り続ける。苦行だった上りも終わって下りへ…と思ったらまた上り返し。GPSに記憶させた第4補給所の位置をにらみながら進み続け,ようやく旭温泉補給所(約108km地点)に到着(12時10分)。
〜第5補給所
 やはり先ほど見えた後ろ姿は38番氏だったようで,この補給所で追いつくことができた(どうもゆっくり走っていたみたい。)。軽く挨拶を交わす。コーラ1杯をもらって,サイン等を済ませている間に,38番氏が出発してゆく。さらに饅頭1個を食した。わらび餅も勧められたけど,遠慮して出発(12時11分)。
 スタート直後から緩やかな勾配の上り。前方に38番氏の姿が見える。何とか追いつきたかったけど,今度は先方も真剣に踏んでいるようで,どんどん距離が離れていく。終盤を迎えて疲れもピークに近づいているみたいで,なかなか思うように進まない。やがて38番氏の姿は見えなくなってしまった。高速道路の下を抜けて,右折してから,しばらく細かなアップダウンが続く道。38番氏の姿は影も形も見えない。最後の那賀グリーンロード補給所だけ,前日の下見の際にGPSを起動できなかったので,GPSで大凡の方向を確認することができず,走りながら時折背中のポケットからカラー印字した地図を引っ張り出して方向を確認した。そして最後の那賀グリーンラインの上り。疲れのピークが来ていてかなり辛い。39T×23Tでへろへろになりながら上る。二日目はここが一番辛かった。燃料用に最後の羊羹を食す。視界が開けて,ようやく那賀グリーンロード補給所(約121km地点)に到着(12時47分)。
〜ゴール
 初日同様,F間氏がここの担当だった。この先は下るだけとのありがたいお言葉。最後の起爆剤?代わりのコーラを1杯もらう。妻に電話を入れてから出発(12時50分)。
 しばらくは海を眺めながらの下り。快晴+青い海がとても美しい。但し,海からの向かい風が強くてなかなか速度が上がらない。時折現れる上り返しが脚に来る。GPSの距離表示で残り距離を推測しながら,ゴールすることだけを考えて脚を回す。ようやく初日にアクアスから走ってきた道路に入る。ここまで来ればアクアスはもう目の前。下りの未舗装路区間を慎重に抜けて,線路の下をくぐって,アクアスへ。飛び跳ねるようにして案内してくれる係員の指示に従って,すぐに左折して駐車場へ至る上りへ。ゴール地点をよく把握していなかったので,この上りは想定外だったけど,もうこれで終わりかと思うと,自然と顔に笑みが浮かんでくる。

そしてゴール(約131km地点,13時10分)。

総括
 昨年は初日だけの参加だったけど,今回は,最後の参加になる可能性も大きかったので,妻の顰蹙を買いながらも二日間とも参加したもの。初日は,出走者163人中,リタイヤ50名,三瓶山コースを走った者は約40名程度だけという大変過酷な大会だった。自分自身も,初日は,ゴール後,満足感や感動より早く風呂に入って温まりたいという気持ちでいっぱいだったが,二日目,300kmを走り終えた時点では,昨年同様の充実感に浸ることができたし,昨年の石見ライドや出雲路ワンデイランと同じく,自分のペースで,可能な限り速く走り切ることができて満足している。
 今年は,降雨と気温の低さという悪天候に加えて,大会運営上の制限の問題(道路管理者から,路面の矢印や案内の幟の数等について厳しく制限されていたらしい。),特に初めての参加者には大変厳しい大会という印象を与えてしまったのではないかという点が気がかり(幸いなことに,公式サイトでは,昨年の時のような不平不満の書き込みはほとんどない。)。まだまだ課題は多いのかもしれないが,その課題を克服し,今後もこの大会がますます盛んになっていって欲しいものである。
 5月11日:約7時間3分(実走行時間),171.8km,平均速度24.6km/h,累積標高2712m。
 5月12日:約4時間52分(実走行時間),131.8km,平均速度26.9km/h,累積標高1665m。
 二日間の軌跡はこちら。 



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