手拍子が・・・
話の都合上、切手画像は後ほど。
(注:怪談風に読んでください)

それはある日、私が切手屋に寄ったときのことでした。
私は美術切手を集めるのが趣味だったので、
その日も「美術」と書かれたアルバムをめくりながら、
なにか綺麗な切手はないものかと探していたのです。

と、そのとき。

「……て、……て」

どこからか子どもの声がするのです。

慌てて辺りを見回しました。しかし、目の前には退屈そうな店主しかいません。

私は再びアルバムに目を戻しました。

「…って、…って」

思わず私はパタンと音を立ててアルバムを閉じました。
間違いない。子どもの声だった。
――しかも、一人じゃなく。

またアルバムを開いてページをめくりますと、
今度はもう一つ別の音が聞こえ始めました。

ぱっ…ぱっ…ぱっ…ぱっ…

――ラップ音?

よくポルターガイスト(騒がしい霊)現象というのがあります。
霊が立てる騒がしい音をラップ音と呼ぶのです。
――そんなことをなぜか思い出してしまったのです。

私はさらにページをめくりました。

「―って、―って」
ぱっ―ぱっ―ぱっ―ぱっ―

声はもう少しではっきりと聞こえそうなところまで来ています。
あのリズムの良い物音もさっきより大きくなった気がします。

間違いない。
この声と音はアルバムの中から聞こえている。
そして、その声と音の主は――間違いなく次のページにいる。

私は心を落ち着けるために一回深呼吸をすると、
思い切ってそのページを開けました。

すると!


































買って、買って!
ぱちぱちぱちぱち。

買って、買って!
ぱちぱちぱちぱち。


買って、買って!
ぱちぱちぱちぱち。




頼むからその平ったい白目と
手拍子二重奏をやめてくれえぇぇぇ!!


以上、インドの美術切手の紹介でした。(笑)


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