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ぢゃがらもがら

 山形県村山地方には、明らかに火山噴火を語ったとおもわれる言い伝えがあります。しかし、本当にあった噴火なのか、本当であったとしても、どの火山なのかが分かりません。この付近で活動的な火山は蔵王火山です。蔵王火山は有史時代に数多くの噴火をしています。


(あらすじ)
大同年間の昔、大井山が大爆発を起こし、その火口は地獄のようにすさまじい地形となった。この草木も生えぬ火口の岩場を、ふもとの村では年寄りを捨てる場所としていた。その泣き叫ぶ声をかき消して聞こえないようにと、鳴り物をうちならして逃げ返った。そのため、ここには「ぢゃがらもがら」という名前がつけられた.

-その解釈-

 言伝えでは明らかに火山噴火です。しかし、大井山ってどこでしょうね。山形の村山地方にあって、大爆発をおこしたあとの草木も生えぬ火口の岩場といったら、私は一ヶ所しか思いつきません。それは、蔵王刈田岳火口です。現実に村山地方に大井山という山があるとしても、蔵王以外には有史時代に噴火が起きているとは考えられません。年寄りを捨てる場所だったのですから、里からはかなり離れた山中でしょうから、刈田岳火口と考えるのは当然だと思います。
 しかし!大きな問題があります。蔵王には大同年間に噴火したという記録はありません。大同年間は東北地方の火山活動が活発だったようで、磐梯山や秋田焼山が大規模な噴火をした記録はあります.


追加情報.1999年1月13日.じゃがらもがらは山形県天童市にある地名で、地元では有名なようです.そこへ行く道にはちゃんと道路標識も出ています。そこは,特徴的なすり鉢状の地形をしていて,その底には風穴があります。くぼ地の下に行くほど、高い山でみられる植物が分布するそうです。

この場所は明らかに火山ではありあません。姥捨山ではあったかもしれませんけどね。


参考文献 日本の伝説4 出羽の伝説 須藤克三・野村純一・佐藤義則 角川書店

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