江ノ島の五頭竜
神奈川県にはいくつかの竜伝説があります。よく知られた江ノ島にも、五頭竜の伝説があります。
(あらすじ)
五頭竜が悪さをしている大昔、大爆発が起こって江ノ島ができ、天女が舞い降りた。竜は天女を妻にしようとしたが、「罪深い竜にはそえぬ」といわれた。竜は一つの山になり、社を竜口明神とした。(参考文献原文通り)
-その解釈-
国内の竜伝説は、火山活動に関係したものがいくつかあるようです。たとえば十和田火山の八郎太郎がよい例です。神奈川県にいくつも伝わる竜伝説のうち、火山活動に関係したものがあるかどうかわかりません。ただ、神奈川県は、富士や伊豆などの火山が身近なところです。十分その可能性はあると思います。特に、この江ノ島の伝説は興味あります。江ノ島自体は火山ではありません。決して火山爆発でできたものではありません。でも、火山に関係した伝説ではないかと思っています。ここが海に面していることが重要ではないでしょうか。というのは、かなり活発的な火山である伊豆大島が比較的近いこと、あるいは伊豆東方の海域火山活動が望めることがあるからです。伊豆大島の1986年の噴火は本土からも望むことができました。小田原からはかなりはっきりと溶岩噴泉が見えたようです。江ノ島から望むことができたかは私は知らないのですが、おそらくある程度見えたのではないでしょうか。過去には1986年の噴火よりはるかに規模の大きい噴火もあったことでしょう。江ノ島から五頭の竜のような噴煙や溶岩噴泉が望めたとしてもおかしくないでしょう。また、1989年には伊豆東方沖噴火がありましたが、海域でのマグマ水蒸気爆発で発生するコックステルジェットなどと呼ばれる噴煙も、竜のように見えるかもしれません。
参考文献 ふるさと伝説の旅3関東−もののふの詩 (生方たつゑ他)