製粉

 このページは製粉を始めたばかりのヒコベーがオイシイお粉を作るべく試行錯誤しながら作るページです。 文章もところどころ未完成というかいきなり途切れたりしておりますがご容赦ください。 多分オイシイ粉を作れるまでにはまだまだ遠い道のりと思います。 いや結局無いかも知れませんが作業した分だけ徐々にページの量だけは増えていくと思います。

製粉
 そば道楽もついに行き着くところまできてしまったのだ。 そばを打ち始めた頃は自分で石臼をまわし粉を碾くなどということは想像だにしなかったのだが、そばの世界にのめりこむにつれて自分で碾いた粉でそばを打ちたいとの欲求が高まり遂に石臼を手に入れゴロゴロとまわしているのだ。 と言ってもつい形から入ってしまう私の場合は本当にそばの味が解っての石臼碾きなのか相当に怪しい部分が相当にあるのですがネ・・・(^^;。 
 そばの味を求めていろいろと試行錯誤していると結局行き着くところはやはり素材である粉なのである。
 自家製粉の手打ちそば屋はなぜ美味いのか?(中には名ばかりの店もあるが・・・。) 普通のそば屋とは何が違うのか?同じ手打そばでも自家製粉の粉と製粉所の粉とは何が違うのか、はたまた玄そばは、在来種か四倍体の品種改良型か、そして天日干しと人工乾燥が味に与える影響は・・・などといろんな事を気長に実験して食べてそして考えてみたいと思います。

そばの味に影響すると考えられるもの、特徴
■1■ 製粉方法の違い
 玄そばからの製粉とまる抜きからの製粉では碾け具合が変化するラシイ。
   玄そば → 殻のままなので殻の厚さに邪魔されて甘皮部分があまり碾き込まれず澱粉質の高い粉になる。 しかし香りの
           強い甘皮付近の部分があまり粉にならず香りが少ない。
           碾特徴として粉は澱粉の成分が主なので握っても形は残らないしつまむと鳴き砂のようにキュッと鳴く。
           蕎麦打ちにとって厳しいのは蕎麦打ちに際しては非常に繋がり難いのが難点。
           また製粉の歩留まりが悪く60%前後になるので蕎麦屋にとっては利益率の問題で厳しいかも

   丸抜き → 殻が邪魔しないので全体的に碾かれるので甘皮部分(蛋白成分)が多くなり蕎麦打ちの時には粘り強くとても
          打ちやすい粉であり。甘皮成分が多いので蕎麦としての香りは強い
          難点としては甘皮部分の処理を間違えると歯抜かり、つまり歯にまとわりつく蕎麦になるし繊維質が多いので
          おなかが張る蕎麦になることがあるので製粉、篩いは 注意を要す。
         
※玄そば=殻付きのそばの実   ※丸抜き=殻を剥がした状態のそばの実
 

 石臼碾き(回転速度、石臼の重さ、大きさ、目の切り方、深さ、角度、幅・・・碾け具合が大きく変わる)
   → 碾け具合の調整はそばの味を大きく左右するらしい 最近では粗挽きが流行っており20〜30メッシュが香りも味も良いとか
     40メッシュ以上は普通の粉?私はそうでもないと思うのだが流行りなのか風味が良いとのことで流行っているようだ。
   → 粗挽きと普通碾きとの混合、その場合の混合比そしてまる抜きからなのか玄そばからの碾きぐるみか、いやはや無限の
     組み合わせがあるようだ。


 ロール挽き(二本の回転するローラーの間で挟みそばの実を粉砕する方法)
   → 手打ちそばとしては問題外なのか、一般的に粉が細かすぎることそして製粉時に発生する熱が粉焼けを起こし
     風味がなくなると言われていること等の理由が挙げられるが真実は解らない。
     想像だが熱の影響よりも多分ロール碾きの蕎麦は量産用の乾麺や立ち食い蕎麦要に使われる粉で、打ち粉や更科粉の
     成分、つまり澱粉が抜かれているかからだと思うのです。 
     ※自家製粉の場合は打ち粉は外から購入している

■2■玄そばの違い(素材)
  何と言っても食べ物は素材です。素材が良くなくては旨い蕎麦になりませんが、私が教えていただいたところでは以下のような
 ことが影響するそうです。
  ☆品種(在来種、品種改良型、海外産)
  ☆地域(山間地耕作、二毛作型)
  ☆土(有機農法、焼畑、人工肥料)
  ☆気候(寒冷、温暖、昼夜の温度差)
  ☆乾燥(天日乾燥、人口乾燥)
  ☆玄そばの実の大きさ(甘皮部分と中心部分の割合が違ってくるが、それは澱粉、蛋白質の割合となる)
    粒が小さいと甘皮成分の割合が多くなりたんぱく質成分と香りが強くなるらしい。

   ★私が今まで食べた蕎麦の中では沼津にあるふく田さんの蕎麦が一番旨いと思っております。 使っている玄蕎麦は信州上村の   在来種でとても小粒な実で、天日干しにしたものです。 蕎麦の旨みもすばらしいが香りが何ともいえないのです。 

■3■粉の碾きかた使いかたの違い(玄蕎麦から)
   蕎麦の実を粉にするには石臼やロールと呼ばれる機械を使いますがここでは石臼に関してだけ書かせていただきます。
  殻のままの玄そばを石臼で碾いた場合、これは石臼の目の切り方や重さによっても違ってくるのですが一般的に早くまわしたり    玄そばの投入量を多くしたりすると荒い粉が出てきます。
   とにかく最初に石臼で碾いた粉、これを(メッシュは50〜60)篩いで篩ったものを一番粉と云いますが歩留まり55〜60%程度。 
   この粉は澱粉質の固まりのよな粉で握り締めるとキュッキュッと鳴き砂のような感じです。 澱粉質ですからそばとしての甘味も   ありますし、「こし」つまり噛んだときの歯ごたえになる成分だと思っています。
   次に篩い残った殻と荒い粉から殻を取り除き実の部分だけをもう一度石臼で碾きます。 これが二番粉ですが一番粉の時には
  粉にならなかった部分が粉になります。  この粉も比較的澱粉質が多いのです。 これを足すと歩留まりが60〜70%程度に
  なりますが全部入れると蕎麦としては黒くなるし歯切れが悪くなります。
   次に三回目の製粉です。 これは最後まで残った甘皮の部分と殻に近い部分そして僅かに残った殻が同時に碾かれて
  きますので相当に黒い粉になります。 そしてしっとりとした感じの粉で蛋白質の成分が多く蕎麦の香りが強い粉です。 
   この粉の蛋白成分の繋ぎ作用を利用して打てば十割蕎麦も簡単に打つことができます。

■4■水
水にも色々あります。
我が家の水道水(一応ろ過機付き)、軟水、硬水、イオン水、カルシウムの多い水、海洋深層水(ミネラル豊富)
まだ何もしていないのだ。 カルシウムの多い水では繋がりやすくなるとか・・・?

  そんな訳で我々素人がそばの味を向上させるには農業は無理でも美味しいと言われる玄そばを購入し、後は自分の努力でなんとか
 なりそうな製粉にちょっと凝ってみて美味しいそばを追求してみたいと思います。
 と言う訳である程度そば打ちの世界に浸かってくると自然?製粉の世界へ足を突っ込んでしまうのです。 しかしほんのちょっと足を
 突っ込んだだけなのですが製粉の世界は広い。 石臼の重さや回転速度、目の切り方そしてそば粉の粒子をどの程度にするのか
 細かい粉か粗碾きか、はたまた混ぜるのか、玄そばの殻ごとかそれとも抜きから? 中心粉だけつかう?全部、 粉はサラサラで
 指でつまむと鳴き砂のようにキュッとしたほうが良い?握って手の形が残る粉が良い?・・・・まだまだあります。

 つまり自分で製粉して食べながらやるしかないのです。

そばは石臼で碾いたものが最高?

 手碾き石臼で粉を碾く   

 製粉をするための私の道具を紹介します

石臼

■東海地方型 御影石 溝八分角、元は箍止めの石臼
  上臼直径32センチ、重量20kg・・・・
写真1

■特徴として上臼の上部が物入れに対して傾斜を付けてあり玄そばを投入するのが   楽な反面入れ過ぎになることもある。
 上臼の上臼側面に穴を開けて取っ手(挽木)を取り付け。・・・・
写真2

 ※写真2は石臼と取っ手(挽木)を譲っていただいたN氏宅で撮影、この日初碾きを    行いみんなで試食した。

■石臼の状態は写真のように上臼の円周部にきれいに粉が付着しているので片減り  などはしていない様子
  石臼の溝は使用されたためなのか非常に浅くなっている。また、溝のエッジも丸く
 なってしまっているために副溝から擂り合わせ麺への粉の流動性が変化して碾けすぎになるのだろうか。 玄そばを挽いた場合50目で篩って歩留まり50%程度である。・・・・
写真3 
実際には2番粉?篩い残ったものを再度石臼に投入して製粉すると+15%の粉が取れるので合計で65%を得る事ができる 。これを入れないと10割そばは無塚しいのだ。

■写真4
玄そばを碾いた後に下臼を覗いてみると中央から周辺に向けて徐々に玄そばが徐々に細かく粉砕されていくのがわかる。

■不思議な石臼
普通石臼は材料を投入すると石臼が浮き上がり石同士でこすれ合っていた摩擦が減り軽く回転するようになるのだが、この石臼はかえって重くなってしまうのだ? これはどんなプロセスで発生するのだろうか?
ところでこの石臼の目の切り方はたして何を碾くために目立てをしてあるのだろうか、今のままの目立てで良いのだろうかといった疑問があるが現在のところはこのままの目立てで回転速度を変えたり、玄そばの投入量で調整してみる。

■石臼
石臼は目の切り方で良く碾けるものそうでないものがあります。 しかし我々が手にする中古の石臼は現実にはその昔には主に何の用途に使われていたのか解りません
豆、麦、そば、その他の雑穀類何でも碾いていたのかそれとも特定の穀物を碾いていたのか解らないのです。 あまり碾けな石臼で碾いた石臼で何度も碾くことが蕎麦には良いといった話もあるし、実際に自分で碾いてみて味を確かめるしかないのです。 スピードを変えればある程度碾き具合を変えることが出来るので味の変化を得ることは出来る。

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オクタゴン(ドイツ製小型電動臼) リンク

家庭で手軽に色々な素材から製粉することが出来る
※1Kgの玄そばは目盛り5で約3分で製粉
■左の写真のよう電気ポットに似た形をしている。本体外装は全て木で作られており   機械然とした雰囲気が無く気に入っている。

■構造は上部に玄そばなどを投入するホッパー部がありその直下に直径100ミリの   セラミック製石臼を350WのACモーターで高速回転させ製粉する。 中央にある丸い  レバーを左右に振ることにより下臼と上臼の間隔を調整することができる。 レバー  左端では上臼と下臼の隙間はほぼ0で右終端まで動かすと2ミリ上昇する。
  またレバーを外して手動でさらに右方向に回すことによりさらに臼間隔を広げて     抜きを作ることも可能である。

■写真2
写真はオクタゴンを分解したところであるがとてもシンプルな構造である。
上段のパーツ左から上臼、下臼(本体)  ホッパー、下段は上下調整リング
調整リング内側にはに2ミリピッチの上臼用、下臼用の2条ねじがそれぞれ切ってありレバー操作でリングをまわすことにより石臼の隙間を調整できる。  ------------------------------------------------------------
■私が通常作る粉は玄そばからの碾きぐるみであり、最初目盛り8(臼間隔0.8)で    製粉して10目の篩いを使って殻を選別する。

■次に目盛り4〜5付近で製粉し40〜50目の篩いを使い1番粉を取る。

■再び残った粉を今度は目盛り2で製粉60目で篩い落とす。 ここで篩いに残った    粉からできるだけ殻部分を取り除くのだがなかなか大変(^^;;

■最後に残った粉を目盛り0〜1で製粉、この粉は甘皮部分が多く含まれていると思う  のだが十割そばの場合には繋ぎとして使用する。
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今後はオクタゴンを使用して丸抜きを作り、甘皮の部分を利用した繋ぎと香りを加えることを検討している。

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外観
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部品はこれだけ
 篩い(石川馬之助商店) 
 
 製粉にかかせないのが篩です。 目の大きさの単位はメッシュと目どちらも重要
 なのは目の開きです。
 メッシュ、目それぞれある間隔に何本の線(金属、絹、馬の尻尾等)があるわけ    ですが、線と線の間の隙間が目になります。 すなわち線が太ければ目は小さく   なりますし、細ければ目は大きくなりますので同じメッシュでも通る粒子の大きさは  異なってしまいます。
 現在私が使用している篩いは目のものを使用しておりますが購入したときには
 目開きを知らずに購入してしまいました。


十割そばを繋ぐ
十割そばを繋ぐためにはは甘皮部分に含まれる蛋白成分を利用するか、中心部分に含まれる澱粉質を利用する方法がある。
一般的には水溶性である蛋白質を利用した繋ぎを利用する場合が多い。 しかし甘皮部分をあまりに多く入れすぎるとそばとして完成したときには歯切れの悪いねちゃっとしたそばになってしまう。 そのためにそば本来の食感、噛んだときの歯切れや喉越しを維持しつつ繋ぎの効果を得るバランスが重要である。 蛋白質を多く含む甘皮部分はそばの香りも強いのが特徴。
また澱粉を利用する方法は湯捏ねがある。 澱粉は80度以上のお湯を注ぐことにより澱粉がα化(糊状)する。 それを繋ぎとして利用する方法である。 この方法は地方の農家などでよく使われている。

■甘皮の部分を利用する
そばの実の外側に近い緑がかった色をした部分を甘皮と言い、ここに近い部分は蛋白質成分が多く含まれる。 その部分を挽いて
混ぜ込むと水を加えると粘りが発生して繋ぎとなる。 
しかし入れすぎると楽に打てるようになるが食べたときに歯にからみつく(ぬかる)そばになり食感が良くない。 入れる量のバランスがとても難しい。 またこの部分はそばの香りが強いので香りを出すために入れて田舎そばとして出している店もある。 

甘皮部分が少ない澱粉質系のそばは透明感がありしっかりとした歯ごたえがある。
多く入れると香りや味(甘味)が強くなるがそばのこしが弱くなり噛んだときに歯の抜けが悪い。

■湯ごね
これはよくテレビなどでもよく目にする方法である。 田舎のおばあちゃんが大きな木鉢に入ったそば粉に熱湯を注ぎ込み攪拌して
捏ねるほうほうである。 これはそば粉に含まれる澱粉質を熱湯で固化(アルファ化)させて糊状にしてこれを繋ぎに使うのであるが
私たちそば好きの世界では一般に味が落ちるとされる(本とかなぁ?)


製粉をする
そばの製粉方法には玄そばを殻のまま碾く方法と殻を取り除いてから碾く方法がある。

■殻のままの玄そばを碾く
殻のまま挽くので出来た粉は殻の部分も一部碾き込まれてしまい黒く、さらに黒い星と呼ばれる殻の小さな塊が混入しているのが特徴である。

■殻を取り除いた抜きから碾く
玄そばを浮かせた石臼や皮むきの機械で抜き実にしたものを石臼で挽いた粉で白い粉である。

■抜きと挽きぐるみを混ぜて使う








カナダ産ロイヤルマンカン種からの製粉 2003.05.11

今回は適度なつなぎ効果を得るためにどの程度の甘皮部分が必要なのかを実験。
中途半端だが玄そばはカナダ産マンカン種1280gを準備。 これをオクタゴンで7割以上丸抜きとしたものを石臼にて碾いてみることにした。 
 ◆先ず丸抜きは架空の目盛りで15(約3ミリ弱の隙間)で行う。 
  写真の白い矢印がレバーの位置
 ◆七割方殻が抜けた玄そばを10目で篩い且つ丁寧に殻を取り除いたもの
 ◆これを石臼にて少し早めの回転で(50回転/分)粗めに碾いてみる。
 ◆出てきた粉を40目で篩い510gを粉を得る。 これは粗いが指でつまむとキュッキュッと鳴き
  相当に澱粉質の高い中心部分が主であると思われる。
 ◆再び篩い残った粉を石臼にかけて今度はゆっくると回転させ甘皮に近い外周部を細かくして     碾いてみる。篩い終わった粉は370gであるがこれに繋ぎの効果を期待したが、その粉を指で    つまむとまだ鳴くのだ。  これでは到底繋がらないと判断し、今回はやむなく370gの粉を      オクタゴン目盛り1で微粉末に。 しかしなんとまだ鳴くのだ。
 ◆それでも強引に水まわしを行ってみることにした。 加水するといつもよりとても強いそばの香り   これは十分に繋ぎの効果が得られるかな?? と思ったのだが大間違いで、捏ねの段階で     大ひび割れ。
 ◆結局小麦粉100gを水で捏ねたものを無理やり玉に混ぜ込み約9割そばとした。 それでも      延しの最中はひび割れが多発、切では相当に揚げそばの材料を増産することとなった。
 ◆茹で上げたそばは粗碾き特有でごつごつしている。 食べてみるとコリコリとした澱粉質の強い   そばであることがわかる。 やはり甘皮部分の割合をもっと増やす必要がある。
  十割で打てなかったのは残念だが全体的には香りが強く、そして澱粉質の強いコリとした      食べ応えのある美味しいそばになった。








山形産 でわかおり を製粉そして打つ
先日田舎の弟に送ってもらった「でわかおり」という山形産の玄そばを碾いて見た、実はそば関連のHPでこの「でわかおり」の存在を初めて知った。 早速山形に住む弟に電話してみると知り合いのそば屋に聞いてみると言う。 何日かして玄そば10Kgが送られてきたのが始めて見る「でわかおり」どこで手に入れたのかを聞いてみると、偶然にもHPで報告されていた香り高い「でわかおり」というそばを食べさせる店から分けていただいたものである。価格は250円/kg びっくりの価格である天日干しの天然乾燥だというが異常に価格が安いのであとで確認する必要がある。 いつも行っているそば屋さんに聞いてみたら有名な地域の天日干しの玄そばはなかなか手に入れることが出来ず購入できても1000円/kgから高いところでは6000円/kgもするのだ。 つまり人工乾燥ではないのかいとのお話だが、後日真相を確認すことにする。
また、「でわかおり」は特に在来種ではなさそうだ休耕田の有効利用を狙った最上早生を改良した新しい品種らしい。

◆分けてもらった玄そばは石抜き、磨きがされていないので1kgをボールに取りそれを10目の篩いで
 石抜きをした後今度は再びボールに移し掌で掴むように揉む、テレビを見ながらのんびりと2時間
  ほど続ける。布袋に入れて揉む方法もある。 機械がないと磨きの作業は大変なのだ。
 次に篩いにかけて玄そばから分離した泥、ほこり、へた等をふるい落とす。 びっくるする量の
    こげ茶色の粉が落ちてくるのだ。
◆抜きを作る
 オクタゴンを使い抜きを作る。 先ず隙間を仮想の17近辺まで開き抜きを作る。 出てきた割れ
 だけは20目篩いで篩って分離する。 残った玄そばと、抜きは再度オクタゴンの隙間を小さくして
 投入する。 3回同じことを繰り返しで大まかではあるが抜きと割れの混合を作った。
 ここで一番困難なのはそばの実と殻をどのようにしてしっかり分離するかである。 今までは
 それほそ製粉をしていなかったので口でフーフーと目を回していたが、今回から製粉したものを
ボールに移しドライヤーの風で飛ばせば簡単に分離できることが分かった。 いままでは篩いのままで飛ばそうとしていたのだがほとんどの殻が飛ばしても篩いの側面をぐるっと回って元に戻って
 しまうのだ。なんでボールに気付かなかったのか。 そんな訳で抜きが完成
◆製粉
 できた抜きと割れを石臼で製粉。 石臼は1分間に30回転ほどのゆっくりとしたスピードでまわして
 みたが何の根拠も無い。 30分ほどで1回目の製粉完了
◆1回目の篩いと2回目の製粉
 40目の篩いで篩い落とし残った粉をもう一度石臼にでゆっくりと碾く。
◆2回目の篩い
 2回目も30目で篩い篩い残った甘皮部分は再度殻を分離し、繋ぎとして使うためにオクタゴンの
 最低目盛りで製粉。 合計で約800gの粉を得る事が出来た。
 粉の感じは十割で打てるように甘皮部分を混ぜ込んだのだがまだまだ足りないのか掴むと
 キュッと鳴く感じが強くする。 これは相当に難しいそば打ちになりそうである。
◆水回し
 いよいよ「でわかおり」の水回しを開始する。 試し打ちなので製粉した粉のうちとりあえず300g
 だけを打つことにした。
 木鉢に移した粉はほのかにそばの香り、加水するとさらにそばの香りがわきたちいい感じである。
 先ずは55%の水を準備、約9割の水を加水して水回をしたがまだ相当に水不足の手触りなのだが、 これが要注意で、二八と十割の違いで指でつまんで揉んでみると十分に加水された状態になるの だ。 しかし最初の粉の状況を考えると少し多加水のほうが良いと判断し最終的に52%程の水を
 使い捏ね、へそ出しまで完了。
◆延し
 延しは慎重に割れないように優しくそして素早く行った。 この場合も四つ出しは困難と判断し
 量も少ないのでそのまま本延しを行い全体を2ミリ程度の厚さに延した。
 そして切った状態が写真3 切ったそばはキッチンペーパーに1人前ずつ(写真は1.5人前ほどある)
 小分けにしてあるのは手で掴むよりもそばに負担をかけずに鍋まで運ぶことができるためである。
◆茹であがり、試食
 透明感がある少し黒目のそばに茹であがった。 汁をつけて一口すすり込むとそばの香りが口に
 広がる、噛むとコリッとした感触とほのかな甘さもあり美味しいそばである。 時期を考えるとこれは
 なかなかのそばであると思う11月末の新そばの時期が楽しみである。 また今回そばをお配り
 したみなさんの感想も楽しみである。

10目の篩いの後
更にゴミを落とす


手で揉んで磨く
おっかなびっくり
細めに切ったそば

茹であがり
透明感があり粗碾き特有のゴツゴツ感のある美味しそうなそば