保育所入所ガイド

―― 安心して 預けられる 保育所を選ぶために ――

1.        保育所の基礎知識

認可保育所

保育所には、大きく分けて認可保育所と認可外(無認可)保育所があります。

認可保育所とは児童福祉法で定められた「保育所」として、施設の広さ、保育士の数、給食設備などの一定基準をクリアして、都道府県や区・市等の自治体から認可された保育所です。東京都では革新都政の時代以来、父母をはじめとする保育関係者の要望に応えて、都独自の基準で保育所の助成が行なわれ、高い水準の保育が行なわれています。従来より認可保育所には、区・市が運営している保育所(公立保育所)と、社会福祉法人などが運営する保育所(私立保育所)があり、公費により運営されてきました。2000年度からは規制緩和の措置により、株式会社などの企業やNPO法人も認可保育所を運営できる事になりました。これまでの東京都加算の補助については、従来の公立および社会福祉法人立etcの保育所にのみ行なわれ、新たな企業立の保育所では国基準による公費負担のみとなっています。

したがって東京都では今後、認可保育所の中でも、国基準と都基準という2種類の水準の保育所があるということになります。

 

 

種別

設置主体

補助金・助成金

その他

認可保育所

公立保育所

自治体

×

私立保育所 A

社会福祉法人

×

私立保育所 B

企業・NPO

×

×

 

無認可保育所

(認可外保育所)

認証保育所

企業・法人・個人

×

 

保育室

個人・任意団体

×

×

家庭福祉員

個人

×

×

職場保育所

病院・大学・企業

×

×

×

病院・大学・企業

ベビーホテル等

個人・企業

×

×

×

 

駅型保育クラブ

企業

(○)※

×

×

※子供未来財団

 

認可外(無認可)保育所

認可外(無認可)保育所には、@自治体が一定の基準を設けて運営費の補助を行なっている施設、A企業が従業員のために設けた事業所内保育施設、Bそれ以外の施設等があります。

@保育室・認証保育所・保育ママ

東京都では@として、に東京都保育室制度により運営されている保育室家庭福祉員(保育ママ)(個人が1〜3人の子どもを預かる制度)があります。保育室は、小規模の良さを生かした家庭的な保育で、父母から信頼を受けています。どの保育室も産休明けからの保育や、延長保育、手作りの給食などを実施しています。2001年度より新たに、無認可ながら一定水準のサービスを提供する保育所に補助金を交付する都独自の制度として認証保育所制度がつくられました。“13時間開所、0歳児保育実施、保育料は国基準を上回らないように園が独自で決定”などを条件として、駅前立地で企業型のA型(0〜5才)と30人未満の保育室移行型施設のB型(0〜2才)があり、江東区内にもA型5ヶ所、B型2ヶ所が開設されました。

A事業所内保育所

病院内や、ヤクルトの企業内保育所などがあります。その運営や内容は様々です。

Bについては、昨年度から届け出制になりましたが、自治体もすべてを把握しきれていないのが現状です。企業によるチェーン店や個人によるベビーホテル、ベビールームなどいろいろあり、その質も料金もさまざまです。保育所の経費は、人件費が70%〜80%以上を占めるのが普通です。自治体からの補助金なしで運営されている認可外保育所では、保育者の人数も少なく子どもたちへのケアもゆきとどかないということは充分推察されることです。

その他に個人で子どもを預かるものとして、先ほどの家庭福祉員(保育ママ)制度のほかに、ファミリーサポートセンター事業(二重保育、病児保育、一時保育などを住民の相互援助活動として登録し斡旋する制度)、ベビーシッター会社や民間の互助組織などがあります。

保育料

 前年の保護者の収入に応じ、預ける子どもの年齢によって区・市が決定します。兄弟で在園している場合、2人目からは減額措置もあります。認可保育所の場合、公立私立を問わず保育料は原則同じですが、区・市によってその額が異なっています。

幼稚園

 幼稚園は学校教育法による学校教育施設で、満3歳から小学校就学前の子どもを1日4時間程度預かって教育・保育します。最近では、幼稚園の教育時間の前後も子どもを預かる「預かり保育」を実施できるようになりました。

延長保育

 通常の保育時間は朝7時30分から夕方6時30分までの11時間ですが、保育所によって夕方7時30分ごろまで保育時間の延長が実施されています。区立の保育園では「延長保育」には定員があり、希望者が多いとワクに入れないことがあります。

夜間保育

 夜10時ごろ(一部の保育所では、深夜2時ごろまで実施)まで保育時間を延長して子どもを預る制度です。東京都内で認可されている夜間保育所は、豊島区と新宿区の品川区の3区のみで実施されています。

休日保育

 日曜・祝日に仕事がある場合に保育を行ないます。区内の認可保育所では、まだ実施されていません。

一時保育

 保護者の急病や出産、家族の看護などの場合、また育児疲れ解消・パート就労などの理由から、短期間や週に数回など一時的に子どもを保育します。

病後児保育

 子どもが病気回復期のときの保育。保育所のほか、小児科などの医療機関や乳児院などにあるケースもあります。

障害児保育

 障害のある子どもであっても、保育所における集団保育が可能であれば、保育所で受け入れられます。

入園時年齢とクラス

0歳児保育の受け入れ月齢は様々ですが、「6ヵ月から」という場合は、 子どもが6ヵ月になった翌月の1日から入園が可能になります。年度途中入園の場合は、1歳のお誕生が来ていても0歳児クラスへの入園になります。1歳児クラスには「その年度の4月1日までに1歳になった」子どもが入れます。

保育園探しはいつから

 妊娠が安定したら、入園先の候補を探し、復帰の時期を決めていくのが理想的。

「年齢の低いうちは、小規模で家庭的な保育室で」と選択することもできます。待機児の多い地域では、保育室や認証保育所にすら入所が難しくなる可能性があり、定員の基準もない劣悪なベビーホテルを選択せざるを得ないという場合もあります。一般的に12月から3月の入園は認可外ですら、難しい。もっと早くいっぱいになってしまう地域もあります。

2.        保育所の申し込み

@早めに情報収集をしましょう。

まず役所の窓口で情報収集を。保育時間や、受け入れ年齢、募集数など各園によって異なります。例年の競争率や入園状況、周辺の認可外保育所の情報も聞いてみましょう。居住地の役所を通して、隣接の区・市にも申し込みができます。江東区のホームページにも保育所の情報があります。空き定員の情報が掲載されるようになりました。江東区では、0・1・2才児は4月入所で定員いっぱいになり、年度の途中で定員に空きが出るのはほんのわずかです。年度途中の入園は認可外施設についても、早めに調べておく必要があります。

 

A希望の保育所には、必ず事前に見学を

実際に駅からの時間なども確認し、保育時間が間に合うかどうかも確認しましょう。公立保育所は、人事異動もあり、保育内容に大きな違いはありませんが、私立保育所や認可外保育所は、経営者の考え方などにより、保育内容にも個性があります。

 

B申し込みから入所まで

認可園(4月入所)

11月8日〜29日

申込書配布

11月18日〜29日

申し込みは、今年から区役所での受付一本になりました。聞き取り調査を兼ねるそうなので、ここできっちりと必要度の高さをアピール。(申請理由や状況など用紙を添付してでも文書でアピールしたほうが良い)

書類をそろえて期限の遅れのないように。

12月→1月

調査  電話や訪問により申請書に書かれていることの確認がされます。

 

上記のことから、今年は追加希望の確認など必要な場合のみになるかもしれません。連絡があったときには逆にチャンス、希望を出したところへの入園の可能性など感触をつかみましょう。保育課に足を運んで、状況を聞きアピールする必要もあります。

 

追加書類の提出

源泉徴収票など追加書類の提出も良い機会。状況をつかみましょう。

就職の決定、勤務条件の変更など条件が高くなったら速やかに届けます。

2月

選考  保育の必要性の高い家庭が選ばれます。「保育の必要性」は保育の実施基準表のとおり、外勤で勤務時間が長いフルタイム常勤が満点で、パート勤務や自営の補助者は点数が低くなります。同点の場合は,さらに細かな加点・減点のされる基準があり、「すでに認可外保育所に預けている」と加点されたり、同居の祖父母がいると減点される場合があります。

2月20日頃

内定  入園内定の場合、それぞれの保育園から内定通知として、面接・健康診断の日時のお知らせが郵便で届きます (スケジュールの都合で電話連絡をする園もあるようです)。残念なことに入園が認められなかった人には「入所不承諾通知書」が保育課より届きます。この決定に納得がいかない場合は60日以内に異議申立てを行うことができます。
(参考:江東父母連南深川ブロックえどがわワークマム)

3月初旬

二次募集 惜しくも入所不承諾となった場合も、もう一度チャンス。配付された空き状況を参考にして希望園を考え直す場合には「希望保育園の変更届」を提出します。空き状況の表にない園でも、転勤や転居のため内定を辞退する場合もあります。空き情報を聞きながら、通園可能な範囲に申し込みましょう。

2月下旬〜3月初旬

面接・健康診断  日程の都合がつかないときには、園医さんのところで個別に受けることも出来ます。保育園にそうだんしましょう。面接は、保育所生活の説明と保育時間などの打ち合わせや健康・発達段階などの聞き取りがあります。アレルギーなどある場合は治療の方針などきちんと話しあっておきましょう。

3月下旬

説明会 入園前に用意するものや入園式・慣らし保育の説明などがあります。シーツへのマークの刺繍などが必要だったり、袋物の用意が必要な園もあります。

 

私立保育園では、シーツを作らなくてはならない場合もあります。

4月

入園式4月3日〜5日頃が多く、慣らし保育は3日〜10日くらいで、時間も受け入れ方も様々。親子での体験保育として、一緒に過ごす場合もあります。

 

保育室・認証保育所

保育室は産休明け、育児休職明けの入所について、予約制度のあるところがほとんど。逆に直前に申し込みに行くと、もう予約で定員に達してしまっている事もあります。保育所に直接申し込みます。募集期間を定めているところや入園説明会を事前に行なうところもあります。

これから、仕事を探したいという場合、「求職中」でも入所する事ができます。求職活動の間、一時保育で受け入れが可能なところも多いので、上手に利用しましょう。

 

認可園(年度途中入所)

原則的には随時受け付けられますが、毎月15日までで締め切り、20日頃に選考されます。定員の空き状況も公表されているので、活用しましょう。25日頃に内定し、翌月1日からの入園となります。

3.        よい保育施設の選び方 十か条(厚生労働省児童家庭局保育課)

保育施設は、子どもが生活時間の大半を過ごすところで、その環境や保育内容によっては、子どもの安全や健康面だけでなく、健全な発達にも影響を与えることがあります。そのため、よりよい保育施設を選ぶときのチェックポイントをつくりましたので、参考にしてください。

一 まずは情報収集を

・市区町村の保育担当課で、情報の収集や相談をしましょう

二 事前に見学を

・決める前に必ず施設を見学しましょう

三 見た目だけで決めないで

・キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙がきれい、保育料が安いなど、見た目だけで決めるのはやめましょう

四 部屋の中まで入って見て

・見学のときは、必ず、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらいましょう

五 子どもたちの様子を見て

・子どもたちの表情がいきいきとしているか、見てみましょう

六 保育する人の様子を見て

・保育する人の数が十分か、聞いてみましょう

・保育士の資格を持つ人がいるか、聞いてみましょう

・保育する人が笑顔で子どもたちに接しているか、見てみましょう

・保育する人の中には経験が豊かな人もいるか、見てみましょう

七 施設の様子を見て

・赤ちゃんが静かに眠れる場所があるか、また、子どもが動き回れる十分な広さがあるか、見てみましょう

・遊び道具がそろっているかを見て、また、外遊びをしているか聞いてみましょう

・陽あたりや風とおしがよいか、また、清潔か、見てみましょう

・災害のときのための避難口や避難階段があるか、見てみましょう

八 保育の方針を聞いて

・園長や保育する人から、保育の考え方や内容について、聞いてみましょう

・どんな給食が出されているか、聞いてみましょう

・連絡帳などでの家庭との連絡や参観の機会などがあるか、聞いてみましょう

九 預けはじめてからもチェックを

・預けはじめてからも、折にふれて、保育のしかたや子どもの様子を見てみましょう

十 不満や疑問は率直に

     不満や疑問があったら、すぐ相談してみましょう、誠実に対応してくれるでしょうか

 




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