▼ 君は、龍になれるか!!
中国の故事に「黄河上流に龍門という滝のような急流があり、それを登ることのできた鯉だけが龍になった」とあります。人生の流れの中で遭遇する難関をその鯉のように突破して出世、成功することを意味しているのです。江戸時代から、この「登竜門」のいわれにより「鯉のぼり」を揚げお子様の将来の立身出世を願ったのです。また、天の神様にお守りして頂くための目印として揚げ始めたという説もあります。天の神様ではなくとも、鯉のぼりが揚がっていると「男の子が産まれたのだなぁ」と微笑ましく思ったり、眩しい緑の季節、さわやかな薫風にのって悠々と泳ぐ鯉のぼりは、周りで眺める者の気持ちをなごませるものでもあります。
▼ 「ご予算」と「大きさ」と「素材」の関係
鯉のぼりの素材は大きく分けて従来からある「ナイロン」と新素材の「ポリエステル」の二つです。
「ナイロン」素材より「ポリエステル」素材のほうが発色の定着力がよく、非常に美しく鮮やかなため色あせしにくいのが特徴です。(ナイロンで2〜3年、ポリエステルでは5〜6年以上と言われています)
また、ポリエステルはナイロンのようにゴワゴワ感がなくシルキーな感触で風受けがよいため泳ぎがなめらかで美しいという特徴もあります。ただし、ポリエステルの方がお値段はお高くサイズが大きくなれば当然の事ながらお値段も比例して高くなります。つまり、ご予算で決めるか、大きさで決めるかと言うことです。
例えば、ご予算が決まっている場合は・・・
A.とにかく土地が広くて、大きい鯉のぼりじゃないと目立たない!!
→ナイロン素材の8m以上の鯉のぼりがおすすめ。とにかく大きければ光沢感や発色感など関係なしに目立つこと間違いなし。勇壮に泳ぐ大きな「鯉のぼり」は圧巻、自慢できます!
B.住宅街で土地が狭いけど、美しく目立つ鯉のぼりがほしい!
→ポリエステル素材は「ベランダ用」の1.5mからあります。狭いお庭なら3〜4mのガーデンセットもいいでしょう。小さくてもとにかく目が覚めるほど色鮮やかで悠々と泳ぐ「鯉のぼり」は存在感あり!ご近所でも評判になるかも。
▼ 鯉の大きさと土地の広さを考える
ベランダセットには一番長い鯉(吹き流し)が1.5mと2mサイズのものがありますが、お手軽に揚がるようにセットされていますのでここではお庭に揚げる場合を説明します。
まずは、周りに電線、樹木、住宅など障害となるものがないかを確認して下さい。揚げようとしている鯉のぼりのサイズより立地場所の半径が最低でも1m以上の余裕があること。一番大きい鯉のぼり(吹き流し)のサイズが8m以上の場合は、かなりの風力を受けるためアルミポールは使用できません。杉竿をおすすめします。一番大きい鯉のぼり(吹き流し)が7m以下の場合はアルミポールでも大丈夫です。従来のアルミポールは張り綱を使用するものが多く、鯉がからむなどのトラブルも多かったのですが、最近はダブルパイルと呼ばれる杭で張り綱なしでも頑丈に建てることができるようになりそのトラブルも少なくなりました。杉竿でもアルミポール(サイズによる)でもコンクリートや機材などを使用することがありますので業者に頼むのかお客様自身で施工できるのかどうかも考慮してください。意外と多いのが、建てるためにアルミポールや杉竿を持ち込むための土地の確保ができなかったりすることです。8mの鯉のぼりだからと揚げる空中の広さばかりを考えていると失敗します。7mの鯉のぼりを揚げる場合は鯉の約2倍のポールの長さ14mが必要になります。空中は余裕があっても下の方は家や木が邪魔になることが多いようです。また、家の方にポールを倒さないと建てられないなど、杭の向きもよく考えて施工してください、コンクリートが固まってからでは遅いので。
▼ 何匹にしよう?セットの表示がわからない
メーカーによっても違いますが、庭に揚げる鯉のぼりセットは3m〜12mまであります。一般的に「7mの8点セット」、「7mの6点セット」などと表示されています。例えば、「7mの8点セット」だと(吹き流し7m・黒鯉7m・赤鯉6m・青鯉5m・橙鯉4m・緑鯉3m・矢車・滑車付きロープ)というサイズと色並びと付属内容(付属点数8点)になります。「6点セット」とは付属内容が6点です。つまり、(吹き流し7m・黒鯉7m・赤鯉6m・青鯉5m・矢車・滑車付きロープ)です。吹き流しに鯉のぼりが三匹という最も基本的なスタイルです。色並びですが、黒鯉(お父さん)・赤鯉(お母さん)・青鯉(僕の鯉)となるわけでそれからの小さなサイズはメーカーにより緑色・橙色・紫色・ピンク系など様々です。多ければ多いほど圧巻ですが、ご予算やポールの強度を考えながら追加していくのがよいと思います。鯉のぼりのフルセットを求めたからとすぐ揚げられるわけではありません。ほとんどのお店ではボールは別売りになっています。
やっぱりご予算の配分は忘れずに。
※3〜4m鯉用の「ガーデンセット」といわれるものはポール(ちょっと簡易的なのが難点)まで付属してあります。
▼ 鯉のぼり派?のぼり旗派?
スタイルを考えてみましょう。江戸町民のアイデアから生まれた鯉のぼりか?武家社会のなごりを継ぐ幟旗(のぼりばた)か?鯉のぼりが多い場所、幟旗が多い場所それぞれかなりの地域性があります。「男の子が産まれましたよ」と知らしめるための目印とするならば目立たなくては意味がありません。鯉のぼりが多い地域に思いっきり大きな武者幟旗を数本でも揚げたなら、それはそれは人目をひくことでしょう。または、その逆でも同じです。しかし地域の風習を大切にしたいなら無難なせんで決めてみましょう。幟旗を何本も揚げる場合はべつとして、立地場所の広さは幟旗の方が少なくてすみます。悠々と泳ぐ鯉のぼりにほのぼのと春を感じたいのか、シンプルでかっこいい武者幟旗で目立ってみたいのか・・・。どちらにせよ、洗濯物と同じで雨風の日は揚げない、朝揚げて夕方近くになったら降ろすことです。特に、強風になりそうな時は揚げないことです、竿が折れたりする大きな危険も。お出掛けする日は、ご注意を!
▼ チャンス!家紋を知っておこう
「吹き流し」や「幟旗」にはかっこよく家紋を入れきめたいものです。昔は「カモン」と呼ばず「紋どころ」と呼んだそうです。「この紋どころが目に入らぬかぁ〜」の「紋どころ」ですね。紋どころとは、「紋のあるところ」のこと。紋は正しいところに据えなくてはなりません。家の門、礼式の衣装、冠婚葬祭の用具などです。現代の世、どのくらいの方がご自分の「家紋」をご存じでしょう。家紋を知ることは家のルーツを知る鍵でもあります(それに関するHPがたくさんある)。  ずっと先代から大切に守り継いできた「家紋」を次世代のお子様にも伝えていきたいものです。この際だから、しっかり覚えておきましょう。知らなくても何の支障もないものですから全く興味のない方も多いのでしょうが、調べたくともその術が分からない方も多いようです。そんな時は、「可愛い子供が産まれました、どうぞお守り下さい」とご報告がてらにお墓参りをして下さい。墓石には必ず「家紋」が刻まれているはず。ご先祖様もさぞかし喜ばれることでしょう!
鯉のぼりは、大きさ・素材・柄など多種多様でHPやカタログだけではご紹介しきれません。ご来店の際は、まずは大きさとご予算をお決め下さいますと比較的迷わないと思います。
※このページでは、当店での一般的な「鯉のぼり」に関する説明をさせていただきましたが、地域性による風習の違いやメーカー・販売店でも微妙に違ったりすることもありますのでご了承下さい。
|