尖圭コンジローム

 

 ヒト乳頭腫ウィルス(HPV)により発症するウィルス性疾患です。このウィルスの特徴は,感染した

細胞に増殖性変化を与え,乳頭腫という良性腫瘍をつくることです。女性においては、主に外陰、肛

門周囲、膣などに表面が棘々しく角化した独持の腫瘍を形成することから尖圭コンジロームと呼ば

れています。男性では陰茎、亀頭部、冠状溝、包皮、陰嚢などに好発します。

 

 また、男女とも肛門周囲、肛門、尿道口にも好発します。

 

 HPVは現在50種以上の型に分けられていますが、本症には6型と11型が多いことが知られてい

ます。また16、18、31、35、52、58型は子宮頸癌、外陰癌の原因ウィルスと考えられています。

 

 好発年齢は10歳代後半から30歳代前半ですが、ピークは20歳代前半で、全体の約3/4を占めて

います。近年次第に増加傾向にあり、STDのなかでも、重要な疾患のひとつと考えられています。

 診断は、視診だけでも可能ですが、類似した他の疾患との鑑別のために、細胞診や病理組織診
は必須になります。

 

             

            尖圭コンジローム  男性             女性

 

 

 

  尖圭コンジロームの治療

 

  いずれの治療でも極めて難治性で再発を繰り返しやすい。一見、正常に見える皮膚や粘膜

にも人パピローマウイルスが潜伏している場合もあるからである。根気強い治療が必要。

 

 

 

●外科的治療法

 

  腫瘍の大きさが5mm以上の大きなもの、あるいは小さくても多発している場合には外科的切除

の対象になる。その他の外科的治療法としては電気焼灼、凍結療法、レーザーなどがある。

                          

                          手術前        手術後

  中央泌尿器科クリニックでは、電気焼灼を主体に行っています。

  治療日は火・木・土曜日の午前中で日帰り治療です。

 

 

●薬物療法

 

  抗ガン剤

 

  5-FU軟膏やブレオマイシンなどの抗ガン剤の軟膏が使用されることもある。

  有効な治療法であるが、副作用として皮膚の潰瘍形成などもみられる時もあるので注意が必