懇親会

 このたびの記念大会では懇親会の盛り上がりがすごかった。まず、余興として手品をやって頂いた横山正俊氏は、本業は大学の先生である。若い頃から手品に興味を持ち、趣味としてやってきた。現在そのレパートリーは200種類を超えるという。
 大学の授業が終わったあとで簡単な手品を一つ二つやって見せると学生が喜んで講義の出席率が良いそうだ。
 横山氏は以前に、私の健康講演の会場で余興として手品をやって頂いたことがある。これは非常に好評で皆に喜んでいただいた。このようなことから、記念大会の余興として横山氏に手品をお願いしたのである。それもボランティアとしてである。横山氏には、皆に喜んで頂ければ十分であると言うアマチュア精神で快く出演して頂いた。
 懇親会が始まるとき、来賓の木村岳尚先生が、私に、余興で踊りをするから、宇都宮桜朋さんに連絡するようにと言われた。着替えに手伝いが必要だとのことである。
 インターネットでは、私は「あすなろ」、宇都宮さんは「さくら」と呼ばれている。ともにネット仲間であり、木村岳尚先生も同じくネット仲間である。同じくネット仲間では、「新月さん」「しょうたろうさん」の二人も、大会の取材に駆けつけていただいた。大会の模様を録音、写真撮影し、これを「さくら」さん達が編集して「さくら」さんのホームページに載せるという計画である。
 さて、木村岳尚先生が女装して登場した。高い女の声で歌を歌う。次に後ろ向きになると男の顔の面が後頭部についており、着物も男物である。歌声は低い男の声に早や変り。このようにして女と男を使い分けして面白おかしく歌う。木村先生ならではの至芸であった。
 そのほかにもかくし芸が登場し、食事に手をつける暇がないほどに盛り上がった。
 こうして懇親会は大盛況のうちに終わってお開きになったのであるが、終わってしまうとさすがにぐったりと疲れが出たようだった。
 懇親会の閉会の挨拶を私にやれと言う。しかも出来るだけ短く。長い話ならいくらでも出来るが、短い話となれば私の持ち味がだせない。しかし決められた時間にぴったりと終わる話術は、長年の講演経験で持ち合わせている。
「本日来場して頂いた、吟友の皆様、並びにご来賓の先生方へのお礼の言葉は、これまで何人もが述べておりますので、私は懇親会で余興をやっていただいた先生方にお礼を申し上げます。有難うございました。おかげで大会が盛り上がり、大変楽しい会となりました。こんなに楽しい会であれば、5年後にもまたやりたいと思いますのでよろしくお願い致します」
 これはお世辞ではなく、私の、いや京阪吟詩会の本音であろう。