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2003年6月3、10、17日テーマ「喪の悲しみを癒す」がNHKで放送されました。心に残った事柄をまとめてみました。
視聴者からの相談は、喪の悲しみをどうしたらいいのか、自分をせめたり後悔する苦しみからどうしたら立ち直れるか、どうしたら…が多かったようです。
出演者
気象エッセイスト:倉嶋 厚さん
東京学芸大学助教授:相川 充(アツシ)さん
渡辺英紀アナウンサー
立ち直りのステップ
喪の悲しみは
「パニック→苦悶→抑うつ→無気力から→現実直視→見直し→立ち直り」の段階を経て回復することがわかってきました。
この過程の中で死別体験を人に話したり書いたりすることが立ち直りを進める上で大きな効果を示すといわれています。
相川先生
「妻との死別体験をする前は時が解決すると信じていたのですが、自分が実際死別体験をすると、ただ待っていただけでは解決しない、立ち直るための努力をどこかでしなければならないと感じました」。
発想の転換ができないで苦しんでいる人への相川先生のアドバイス
人に見せることを前提にしないで、日記やメモに感じたことを書いてみる。悲しみで書けない状態の時は無理をしない。
なぜ書くことがいいかというと発想の転換のきっかけがつかめるからです。
死別という出来事があると悲しいという感情がおこりますが、その真ん中に思考があるわけです。夫が病気になったのは私のせいだという思考があるから悲しかったり自分をせめたりします。
夫の死別は事実として変わらないのですが、思考の部分を「あれで仕方がなかったんだとか、自分は十分にやった」と変われれば、自責の念もやわらいでくると思います。思考を変えるためのきっかけをつかむために「書く」と思っていただきたいです。
後悔や自責の念を和らげためのひとつの書き方の紹介:相川先生
プラスマイナス対称(?)形式とよんでいます。
紙の真ん中に線をひきます。
左半分には自分から故人にしてあげればよかったかなと思うこと(自責の念)を書いてゆきます。
右半分には故人にしてあげたことを書きます。(例:おいしい料理を作ってあげた)
1週間2週間と時間をたっぷりかけて書いてください。
出尽くしたら、もう1枚紙を用意します。
2枚目は「故人が自分にしてくれなかったこと」と
「故人が自分にしてくれたこと」に分けて書きます。
具体的に思い出して書くことが大切です。
思い出すことによって故人と自分との間にいろいろなやりとりがあったことを確認して、確認をきっかけに自責の念から抜け出せればと思います。
完成させるとか形式にとらわれることはありません。
プラスマイナスを振り返ることに意味があります。
番組で紹介した倉嶋さんの著作
「やまない雨はない」 文藝春秋刊 1300円
番組で紹介した相川さんの著作
「愛する人の死、そして癒されるまで」大和出版 1800円 |
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