交通違反の取締方法> <何をどのように主張するか?> 
 <気をつけなければならない警察官の行動> <交通取締りの誤解
 <知って得する法律知識(交通違反編)> 交通違反の取締りチャート
 <行政処分> <道路交通法の改正点> 交通トラブル相談所

交通違反の取締りの実態

★取締りを行なっている警察官は何を考えているのか?

<警察官の心の中>
1)「こいつ、見逃してもらいたさに口から出まかせを言ってるんじゃな
 いだろうな?」と言う疑い。
2)取締りの目的を、細かな条文に触れる行為(待ち伏せまでして)発
 見し、ウムを言わせず金を徴収することと理解している。
3)「安全とか危険は関係ない。違反は違反だ。どんな事情があろう 
 と違反だ。」と言う考え方。
4)ノルマ(警察用語では「目標管理」)の達成と反則金の徴収が最 
 重要と考えている。
5)「警察無謬(むびゅう)の原則」
 「警察のすることに絶対間違いはない。もしあったらなんて考える必
 要もない。(たとえ問題が起こっても、それが生まれてくる構造を正
 さずに、そのままにし続ける傾向)」と言うものすごい論理

*納得いかない取締りを受けて、あなたが主張する場合、警察官の
心の中がどうなっているか?を知っておくと、主張するポイント・主張
する態度が見えてくる。

★用語説明

1)青キップ(警察は「反則キップ」と呼ぶ。)
 罰則を伴う違反のうち、軽微なものを「反則行為」と言い、反則行為
に対して、反則金の納付書(仮納付書)とともに交付されるキップ
(「交通反則告知書」)で薄い青色をしている。

2)赤キップ(警察は「交通キップ」と呼ぶ。)
 軽微でない違反は「非反則行為」と言い、キップ(告知票)は薄い赤
色をしている。

3)反則金
 軽微な違反をした場合に納付書によって、郵便局か銀行で支払う。
反則手続きによって処理される。罰金と違い、刑事手続きではない
ので前科は付かない。

4)罰金
 刑事手続き(いわゆる裁判)によって科される。前科になる。
 青キップの違反で反則金を払わなかった場合、罰金の額は反則金
の額と同じになることが多い。

5)行政処分と刑事処分
 ・刑事処分とは、刑事手続きで受ける処分(罰金や懲役)のことで 
 ある。不起訴や無罪になれば、何も処分されない。
 ・行政処分とは、、警察(行政)が取り締まりを行なった事実に基づ
 いて「免許停止や免許取り消し」などの処分を行なう。

*行政処分の目的は、ルールを守らない運転者を道路交通から排除
することにある。とは言うものの、警察の恣意的な取締りで処分され
たのでは、納得できるわけがない。
*行政処分は、警察のみで処理されてしまうため、行政処分の取り
消しを求めるのは非常に困難な道のりとなっている。
*警察は、「行政処分と刑事処分は、全く別の処分」と考えているた
め、たとえ刑事処分で不起訴になっても、行政処分を執行する。

6)不起訴
*不起訴には、以下の3通りがあります。
 ・「嫌疑なし」:全く疑いがない。
 ・「嫌疑不十分」:裁判で有罪に持ち込むのは難しい。
 ・「起訴猶予」:裁判で有罪にすることはできそうだが、起訴しない。
  不起訴のほとんどが「起訴猶予」である。
 →これが警察官の考える「行政処分と刑事処分は別物」の根拠に
  なっているようである。
*不起訴を勝ち取るのは、通常(反則金を支払う)より多大な手間ひ
まがかかります。しかし、泣き寝入りしていては警察の暴走を止める
ことはできません。

7)反則手続き
 警察官の作成する青キップで、違反者が反則金を払えば、裁判を
することなく終了してしまう。納得いかないと主張することができな
い。

8)刑事手続き
 警察が検察庁に書類送検し、検察官による取調べをする。検察官
が起訴するか不起訴にするかを決める。
 青キップ(軽微な違反)の場合、80%以上は不起訴になる。かなり
高い確率で不起訴になるが、起訴される場合もあるので、自分の場
合にはどうなのか?十分考えてから決断する必要がある。
 裁判には略式裁判と正式裁判があり、略式裁判は必ず有罪にな
る。正式裁判もほとんど有罪なるが、無罪の可能性も0ではない。

9)交通捜査課
 簡易裁判所に間借りしている警察官が略式裁判を勧める所。相手
は警察官なので、あなたの主張は聞いてくれない。

10)検察官
 裁判をするかどうか(起訴するか不起訴にするか)を決める人。刑
事手続きに進むと、検察官から出頭を命じられる。あなたの主張はな
かなか聞いてくれない。(警察官寄りの人)

*現場でもめると、よく警察官が「裁判するのか?」と脅すことがある
が、警察官には公訴権(裁判をすると決める権利)はない。警察官が
裁判したくても、検察官が起訴してくれないと裁判にならない。

★交通取締りの手続きの流れ

1)取締りを受ける。(違反の程度によって青キップ又は赤キップが切
 られる。)
注意:オービスによる取締りの場合、後日交通捜査課に呼び出しが
あり、赤キップが切られる。その時に、赤キップの裏の申述書の欄
に、署名するように言われることがある。署名して赤キップを提出して
しまうと、略式手続きを選択したことになってしまう。
 取り締まりに納得できない場合は、申述書の署名欄に「正式手続き
を希望すること」を書く必要がある。

2)青キップの場合
 @現場で渡される納付書で反則金を払う。→反則手続きで手続
  き終了。
 Aキップの下の方に書いてある出頭日・出頭場所(通告センター) 
  に出頭して、納付書をもらい反則金を払う。→反則手続きで手続
  き終了。
 B送付されてきた納付書(郵送料が加算されている。)で反則金を
  払う。→反則手続きで手続き終了。
 *反則金の納付は任意である。払うか払わないは自由。
 *違反した日からBの手続きまで約1ヶ月間、ゆっくり考える時間 
  がある。

注意:青キップへのサインを拒否すると、勝手に受け取り拒否と判断
して、青キップを交付しない場合があります。
これは、明らかに道路交通法違反なのですが、このような違反手続
きが横行しているようです。この場合、「交通違反通告書」という書類
を渡され、後日交通捜査課に出頭することになります。

3)赤キップの場合と青キップで反則金を払わなかった場合、そして
青キップへのサイン拒否を受け取り拒否とされた場合、交通捜査課
に出頭することになる。(そこで、略式裁判か正式裁判を選択するこ
とになる。)
 赤キップの場合、申述書の欄にサインをすると、略式手続きを選択
したことになるので、注意!上記1)のオービスの場合を参照

4)不服を言わず略式裁判に同意する。
 @検察官取調室(書類審査のみで検察官に会うことはない。)
 A略式裁判(必ず、有罪になる。)
 B有罪・罰金を払う。→刑事手続きで手続き終了。
 *罪を認めて早く手続きを終わらせたい場合は、略式裁判を選択 
 する。手続きは、その日に終わる。

5)納得いかないので正式裁判を選択する。
 @検察庁
 A検察官にあなたの主張をする。(実は、ここでも検察官に略式裁
  判を勧められる。略式裁判に応じると、4)と同じになる。)

6)検察官は、警察からの書類とあなたの主張を調査し、起訴か不起
訴を決める。

7)不起訴→罰金を払う必要なし。手続き終了。
 *軽微な違反の場合、不起訴になる確率は80%以上。
 *軽微な違反でいちいち裁判していたら、裁判所はパンクしてしま
  うので、検察官は起訴しない場合が多いが、起訴される可能性も
  ある。

8)起訴
 @正式裁判
 A裁判官に対してあなたの主張をする。
 *正式裁判で無罪になる確率はほとんどない。日本の裁判の有罪
 率は99%以上なので、起訴されてしまうと、ほとんど有罪になって
 しまう。

★行政処分の手続きの流れ

1)取締りを受ける。(以前、北海道警察で取り締まりをしていないの
にキップを偽造してた警察官がいた。)

2)警察官が違反の程度による点数をパソコンに入力する。

3)累積点数が貯まると行政処分をする。

<行政処分の基準点数表>

過去3年内の
運転免許停止
の回数
免許停止
免許取り消し
*欠格期間1年
(3年)
*欠格期間2年
(4年)
*欠格期間3年
(5年)
0回
6〜14点
15〜24点
25〜34点
35点以上
1回
4〜9点
10〜19点
20〜29点
30点以上
2回
2〜4点
5〜14点
15〜24点
25点以上
3回以上
2点または3点
4〜9点
10〜19点
20点以上

*欠格期間とは、免許を取得できない期間を言う。また、欠格期間終
了後、5年以内に再び免許取り消し処分を受けると、欠格期間は2年
延長される。欠格期間が( )内の年数になる。


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