|
|
|
| |
 |
| |
|
| |
■ |
| |
| |
挿木して父のことばを待つてゐる
|
三月の影を鯨と思ひけり
|
春の荷の皿一枚が割れてをり
|
東京・赤坂 齋成堂 崔鴻銓先生
先生の強き腕も花の頃
|
人間に目鼻あること夏兆す
|
博士ふたり目の前にゐる薄暑かな
|
軒下に父の自転車花蜜柑
|
韓医師・崔鴻銓先生と赤坂・しる芳にて昼食
先生と天丼を食ふ梅雨の晴れ
|
六月の空の真下の団地群
|
枇杷の実を数へて去りし男どち
|
夏の牛そこにはゐないやうな顔
|
八月の起重機音を食うてゐる
|
老人に草の匂ひや夏の駅
|
たくさんの草八月の公園に
|
ほつこりと栗焼酎でありにけり
|
王のごと男立つたる油照り
|
八月の甘々棒は雨の日に
|
べたべたと日差しありけり秋の家
|
レポートの溜まる九月の必死かな
|
| いつぱいの悲しき顔や吾亦紅 |
| |
ああ、そうなんだ、と思います。私はあまり季語を知らない。そのことを思います。三月、六月、八月、九月。俳句をはじめたころから変わらず、こうした季語を使っています。春、夏、秋。こんな単純な季語が好きなのだとも思います。おそらく、それでいいのだ、と思っているのです。俳句は、そんな単純な詩型なのだと思います。単純。この意味が深くある。俳句はそんな詩型なのだと思います。 |
(2008.4.26) |
|
|
俳句作品:近作20句
俳句作品:季節別作品│春│夏│秋│冬
|
|
|
|
|